こんにちは、北海道生まれ北海道育ちの おがた (@xtetsuji) です。
2012年12月23日に行われた Hokkaido.pm#8 に行ってきました。
- 公式ページによる開催概要
- Hokkaido.pm#8 まとめ (Togetter) (随時更新予定)
- Ustream録画 その1 その2
その他、2012/12/30 現在でアップされている参加者の皆さんのレポート。
- Hokkaido.pm#8に来ています – アリ (@akiymさん)
- Hokkaido.pm #8 に参加してきました – その手の平は尻もつかめるさ (@moznionさん)
- 北へ行こうランララン♪ -第5日- – Masteries (@__papix__さん)
私のレポートよりも参考になると思います。
今回のHokkaido.pm#8は
- 2012年も年の瀬
- SMAPのコンサートと時期が重なった
- フィギュアスケートと時期が重なった
などの理由により参加者が少なかった・参加者が参加に苦労した回でした。かくいう私も、普段は普通に(懇親会の会場となる)すすきのに宿をとるのですが、すすきのどころか札幌駅近郊のホテルがのきなみ満室で、僻地恵庭に宿をとることになりました。
以下、発表、LT、懇親会レポートなどをつらつらと書いていきます。
MojoliciousをPerl5.8で使えるようにする
@jamadamさんによる発表。
前回(#7)の発表から特段新ネタは無いとのこと。スライドは早々に終了して、以後はライブコーディングというかライブメンテナンス作業を見せるという斬新な光景になりました。会場提供のWi-FiではGitHubにアクセスできない等トラブルもありましたが、面白かったです。
プログラマーと仕事 → XSにまつわる話
JPAからいらっしゃった@typesterさんによる発表。
この「XSにまつわる話」はスライドがSpeakerDeckにアップされており、@akiyamさんによる詳細なレポートがあるので、そちらをご覧になると良いと思います。
XSとは何かという話から、実際に@typesterさんがXSを始めることになった話から、XSの初歩まで、盛りだくさんんで非常に参考になりました。「あぁ、XSってこういう時に使うべきなんだ」って、改めて実感がわきました。「高速化」というのはあくまで黒魔術師がやることであって、本来はCで書かれたライブラリを低コストで呼ぶものだということなど。
- XSに手を出すまで→XS食わず嫌い期
- lestrattさんとかgfxとか会話意味不明だし難しそう…;
- iOSアプリのためにCでAMF/RTMPパーサーライブラリを書いた
→これをXS化したい - * Data::AMF::XS
- XSとは
- Perlと外の世界をつなぐ物
- XSで高速なPerlプログラミング!っていうのは異端 (e.g. Mouse, Text::Xslate)
- 普通の人は、まずライブラリを普通に書いて、それをXSでバインディングを作れば良い
- 普通の人はXSで書いても高速化しない。
- XS書くのに必要なもの
- ターゲットライブラリの使い方(C/C++とかの知識も含む)
- *XSの知識その1、XSのマクロたちの使い方
- *XSの知識その2、Perl<=>Cのデータ変換
- ターゲットライブラリの使い方(@typesterさんの場合) *iOSアプリケーションの開発が大きい
- Cocoa APIは慣れた物
- libmsgpack, libev, libuv とかもアプリからよく使う
- XSの知識その1
- XSマクロの使い方(.xs内の構文)
- ST(N)とかXSRETURN(N)とかのマクロ
- perldoc perlguts
- XSの知識その2
- Perl<->C
- XSモジュールの作り方
- Module::Insta::XSUtil or Module::Build::Pluggable::XSUtil を使うと非常に簡単
- 後者は使ったこと無いけど次のモジュールで使おうと思います
- M::I::XSUtil
- gfx作 2010年のAdvent Calendarに載っている
- DEMO: DISCOUNT Cで書かれたMarkdown変換ライブラリ
- 型変換を自動でやってくれる仕組みがあるのでそれを使うとコード量が減る。
- XSでObjective-C
- 二つ方法がある
- *.xsをかかずにxsubppで生成されたcファイルと同じ形式のファイルを.mで書く
- *.xsでObjective-Cを書き、xsubppで変換された.cファイルを.mにリネーム
- *Hacking Mac Cocoa API from Perl (YAPC::Asia 2011)
- MacRuby的なの?
- PerlでMacアプリが書きたいわけじゃなく、PerlでMacの機能にアクセスしたいだけ
- PerlでObjective-Cの構文を表現したりとかするとカオスになるのは目に見えているし
- 単機能をPerlの流儀で使える単体モジュールにしていったほうが良い
- Objective-C自体もLLっぽいし、メモリ周りはPerlといっしょ(refcount方式)だし…;
- まとめ
- XSはPerlを外の世界とつなぐもの
- Perlの世界と対象の世界、両方の知識が必要(両方の知識がある人には夢のツール)
- Perlしかしらないけどあのライブラリ使いたい!ってときは、そのライブラリ使える人に頼む
- 自分でそのライブラリを勉強しつつかく
- XSからCを勉強してもいいんじゃない?
- 牧(dmaki)さん、0mqさんのXSコードは綺麗で参考になる
- 基本、一回書いたらコピペが多い
PM運営について
Hokkaido.pmのボス(?)@onagataniさんによる発表。
次回は3月初旬開催予定、というか確定。
@onagataniさんだけでは負担。運営やりたい人いる?→@aloelightさんにお願い。
次回はJPAから@xaicronさんが来てくれることになった。
未来をつくるプログラム
引き続き@typesterさんによる発表。
こちらは先ほどのXSのトークとは違ってスピリチュアルトーク。勇気づけられました。
- 未来をつくるのは技術者
- せっかくプログラマーになるなら”未来をつくるプログラム”を書こう!
- 仕事と趣味の話 (収入を得る得ない、人生を賭ける賭けない)
- シェアタイム
- アイデアは常に考え続ける →習慣になっていないとできないこと
- 技術は常に磨く →今できるのか、それとも少し勉強すればできるのか
- ハックの精神 →ちょっと自分の周りを便利にするの大事
- ロールモデルをもつ →一人だと難しい
- ライバルをもつ →こいつには負けたくない
- 仲間を持つ →一緒に何かをやってくれる人
- 下に行くほど難しい
- ロールモデルの人物
- Tatsuhiko Miyagawa
- 日本のPerl界のカリスマ
- つくるもののセンスがいい
- 速い
- ログ記事からハック精神に溢れている
- Brad Fitzpatrick
- Livejournal
- Memcached, Gearman, TheSchwartz
- 自分のサービスのために自分でミドルウェアを作る。
- Androidガレージ開け、双子の名前アナグラム提案など。
- Mat S Trout
- DBIx::Class
- Marc Lehmann
- AnyEvent, libev, libeio
- Tatsuhiko Miyagawa
- ライバルの人物
- Masakazu Ohtsuka
- こえ部, ナカマップ, Wonderfl, jsdo.it, 写真袋
- Masakazu Ohtsuka
- 仲間の人物
- Shunichiro Fujiwara
- 信頼のインフラエンジニア
- ISUCON二連覇
- チャレンジングだけど不安な事にダメ出しをしてくれる。だけど保守的ではない。
- Shunichiro Fujiwara
- プログラマという仕事に誇りを持って!
サルでもわかるOAuth2
@zigorouさんによるトーク。
非常に詳しいトークでしたがテンポも早く、手元のメモそっちのけで聴いていました。こちらはUstreamによる録画があるので、そちらをご覧頂くのがよいかと思います。@zigorouさん自身も、スライドが完成したら公開するとおっしゃっていたので、それを期待しましょう。
LT
- @__papix__ さん
- 25歳
- モジュール作ってみた
- Module::Setup
- テストも書く
- PODを書く
- Makefile.PLを修正する
- @moznion さん →スライド
- 2年前まで道民
- 学生
- 数値計算
- テスト大事
- テストの書きやすさマジ重要
- (トーク非常に素早かったです)
- @techno_neko さん → スライド
- 名前付き引数のお話
- 順番で渡す
- ハッシュで渡す
- ハッシュリファレンスで渡す
- Hokkaido.pm Casual
- ベストエルティニスト
- 名前付き引数のお話
- @koji_magi さん →スライド
- Kokusaitenjijoumae.pm
- リア充爆発しろ
- @akiym さん →スライド
- Perl5.18予想
- state sub, my sub, our sub
- Perl5.17時点での予想なのでPerl5.18では変わるかも
- @xtetsuji →スライド
- スピリチュアルトーク
- Hokkaido.pmのおかげでYAPCでトークできた
- ありがとうHokkaido.pm!
懇親会
@ 鶏屋とことん
前回好評だった、本会終了から時間を待たず17時30分から飲み始めるパターン。
今回はすすきの移動ではなく、東札幌駅近くの居酒屋での開催となりました。料理が美味しかった。
本会は参加人数は少なかったですが、そのほとんどの人が懇親会にいらっしゃっていて、非常に密に盛り上がれたと思います。これはこれで楽しかったー。
二次会
外はすっかり吹雪いていましたが、タクシーですすきのに移動して @onagatani さん推薦の活イカの店でイカや日本酒を堪能。これまた美味しかった。
三次会
お決まりのコース、すみれでラーメン。
23時30分ごろには解散。
その後
今回はすすきのに宿が取れなかったので、地下鉄とJRを乗り継いで恵庭のホテルに帰ることになりました。ただ、JRで2駅寝過ごしてしまって恵庭で降りられなくて、タクシーで戻ることに。1800円くらいの痛い出費をしてしまいました…;。SMAPとフィギュアスケート…;。
写真は外部リンク(Twilogや4sqなど)から参照してください。現在写真整理中…;。「顔出しNGの人いますかー?」って聞かなかったなぁ、そういえば。今回は下手ながらコンデジで頑張って写真を撮ってみたのですが、無難に限定公開できる場所に公開できればします。
まとめ
今回はガチ技術論というよりもスピリチュアルなトークや概論的な話が多かったような気がしましたが、聴いて奮い立たされる話が多くて面白かったです。
いつも来る人が来れなかったり、参加者が少なくもあったのですが、これに関しては時期的にもアレ的にも仕方がなかったです。3月開催予定のHokkaido.pm#9に期待です。よほど避けられない予定がなければきっと行きます。