こんにちは、北海道生まれ北海道育ちで北海道大好きな おがた (@xtetsuji) です。
ブログを書いている3月末から少し時間が経過してしまいましたが、3月9日に行われた Hokkaido.pm#9 に行ってきました。
- ATNDの募集
- Hokkaido.pm#9 を3/9(土)に開催します (公式ページの開催概要)
- Hokkaido.pm#9 開催報告 (公式ページの開催報告→こちらからスライドや概要をたどることができます)
今回はまとめもUstreamも無いですが、上記リンクからスライドをたどることができます。
前回(#8)は2012年12月末で、フィギュアスケートとSMAPコンサートが重なって、札幌近郊に宿が取れなかったり大変な事になりましたが、今回は穏やかに開催することができました。ただ、全国的に大荒れの天気で吹雪が大変でしたが、それもまた良い思い出。
今回の感想は短めに。スライドについては前述のリンクから御覧ください。
Contents
cpanfile
@aloelight さんによるトーク。
Ruby Gemfileの移植であり、依存モジュールの厳密なバージョン定義ファイルであるcpanfileについてのトーク。cpanm や Carton で利用可能とのこと。
cpanfile がどういったものかといったことや、なぜそれが必要なのかといったことは、cpanm や Carton の作者でもある Tatsuhiko Miyagawa さんも書かれています (それの翻訳)。英語ですが、こちらも通読しておくとよいかもしれません。私も勉強します。
私は如何にして心配するのを止めて自分でコードを書くようになったか
@shinotra さんによるトーク。
Hokkaido.pm Casual ではトーク経験があるとのことですが、今回 Hokkaido.pm では初のトークとのこと。それでもかなり好評なトークでした。
実際に作ってみたウェブサービスの話。最近はミドルウェアよりもそれらを使って実際にウェブサービスを作ってみるといった事に興味が集まる傾向にあるのですが、今回も多くの人の興味をひいていました。私も聴いていて楽しかったですし、ウェブで何か作りたいなぁって思わされました。
Games::* – Perlで「ゲーム」しよう
私 @xtetsuji のトーク。
主にペンシルパズルをPerlで解くためにCPANモジュールを使ったり、またゲームとは何かといった哲学的トークを後半に入れた構成でした。
今回は反省材料が多かったです。誤解を与えるような表現があったり、リスペクトのつもりがdis(ディスリスペクト)になっていたり、ネタやギャグがことごとく滑ったり…;。一応記録として、トークを除いてスライドだけ見ると誤解を受けたりする部分を修正した版のスライドをアップしました。
個人的な反省項目については下の方に書きます。
最近使っているモジュールの話
JPA招待ゲスト @xaicron さんのトーク。
最前線で活躍している人がいったいどういう環境やモジュールを使っているのかというのは、意外に興味深いところです。「CPANソムリエになる方法」。
上記リンクから、完成版スライドが閲覧できるので、Perlを勉強中の方々はぜひとも目を通して、今の流行りどころはどのあたりなのかといった部分を感じ取ってみると良いと思います。私も最前線を追っかけるのが苦手な人間なので、非常に勉強になりました。
LT
- @hiratara さん「CurryとHokkaido.pm」
- 当初予告として公開していたスープカレーのスライドを完全に無視して、新たに書き起こされたカリー化のスライドが楽しかったです。こういう奇襲作戦もあるものかと、LTの奥の深さをまた一つ知ることができました。
- @techno_neko さん「PureDataをPerlで鳴らしてみる」
- YAPCやWEB+DB PRESSでPerlの音職人として名を轟かせている@techno_nekoさんによる新作。今回はTerm::ReadKeyを使ってキーボードをピアノのように打つことで音を出したり、さらなる進化を遂げていました。
- @xaicron さん「BigShip」
- Cinammonのクローン「BigShip」のトーク。スライドは無し。違うところはパラレルで動いたり、複数のサーバへばらまけたり…;。
- @charsbar さん「Quality Assurance Hackathon」
- QA Hackathon に行って CPANTS のメンテナンスをしてくるといった話。
- 検索機能に関連してGroongaの話も出てきました。
懇親会
17:30開始が好評となったので、今回も17:30開始となりました。
二次会
二次会の場所としては、前回 Hokkaido.pm#8 のときと同じ。活イカ好きの @onagatani さんオススメの場所。
しかも個人的に前日札幌入りした夜に行った二次会もここでした。活イカ三昧ですけど、美味しいから満足。
三次会
折りしもの吹雪で人々が散ってしまって、一部の人だけで少し遠方のラーメン屋まで歩いてラーメン食べました。今回はいつも恒例の「すみれ」では無かった。気づかないうちに @onagatani さんがいなくなっていたからかもしれない。
開始が17:30と早いので、三次会まで行っても終電には余裕があるという優しい時間設計。今回の私は、いつものすすきのの宿が取れたのでJRに乗って恵庭まで行くとかいう前回のようなことは無かったです。
自分のプレゼンの振り返り
上記に書いた通り、結構滑った感じの今回のトークでした。テーマ決めるまで時間がかかったり準備不足だったり調子に乗っていたり(スライド半分くらいしかできていないのに前日札幌入りして夜中まで飲んでいた)、色々要因はあると思いますが Hokkaido.pm#5 から5回も登壇すれば、一度は失敗(?)することはあるかー、と思う他ありません。失敗も含めて場数を踏んで、トーク力や開発力をアップしていければいいなと思っています。
Games::* の話は、2006年くらいに一度盛り上がったとのこと。mod_perlでも6年くらい前の流行を追いかけている自分なので、まぁ6年前の流行を再復興できてよかったかなとポジティブに考えています。そうでなければmod_perl芸人やっていけない。
折しも、このトークの後で数学や数独の界隈が盛り上がったりしていて、まだペンシルパズル系のネタはいけるかなと考えています。スライドにも書かれている通り、全く対価を求めずに個人的興味だけでスリザーリンクの研究も進めていたり解法モジュールを書いたりしているので、その成果も随時公開していければと考えています。
- スパコンで力任せに数独の難しい問題をったつもりが簡単な問題だった件
- 「スパコンで力任せに数独の難しい問題を作る」はなぜ失敗したのか。 – あそことは別のはらっぱ。
- 世界で1番難しい…;…;? スパコンで力任せに作った数独が話題に – ねとらぼ
まとめ
今回はcpanfileの話からウェブサービスを作る話、そしてCPANソムリエになるためのトークなど、前回がスピリチュアルや設計トーク中心だったことを考えると、実践的なトークが多かったように思えます。今回も非常にモチベーションを高めることができたので、次回 #10 もぜひ参加したいです。#5 からの連続参加記録はまだ途切れていない。
次回 #10 は7月予定とのこと。今回は(今回も?)様々なイベントと重なってしまい、参加者数的にはそれほど多くは無かったですが、次回は告知などで私も協力できる部分は協力したりして、多くの参加者の方々に来場していただき、Hokkaido.pm と北海道を体験していただきたいと考えています。記念すべき10回目が盛り上がると良いなと、色々な意味で故郷である Hokkaido.pm には強い思い入れを感じます。
毎回トークする人が固定化するのは良くないと考えているので、新しくトークしたい人がいればぜひとも枠を譲りたいところですが、もしトーク枠があれば、原点回帰してApache mod_perlの話でもしたいですね。Apache 2.4でも、もうそろそろmod_perlが安定版で動作しそうだったり、手元でもまだ「秘密のネタ」を仕込み中だったり、Hokkaido.pm とは切り離してmod_perl活動を進めていきます。
今まで #5 から何回かトークしたmod_perlネタは、面白い(自画自賛というより「こんな変態的なことやる奴いるのか!」的に)割に聴衆にスキルとして持ち帰ってもらえない、という欠点があったように思えます。その場が盛り上がればよいとは思うのですが、何かネタ以外で持ち帰ってもらえるようなネタがあればいいなと思って今回は全く別のテーマにしたのですが、ちょっとアテが外れてしまいました。トークの世界はなかなか難しい。でも、だからこそ面白い。
次回キリの良い10回目、いつにもまして盛り上がれればいいなと思います。北海道の夏は空気も綺麗で涼しくて最高ですよ。2ヶ月前くらいに航空券と宿泊先を抑えればかなり安くなりますし、関東圏在住の方々も、旅行やリフレッシュを兼ねて Hokkaido.pm に行ってみてはいかがでしょうか?