Foursquare 大好き、ロケーションベースサービス大好き、おがたです。
- 2014年4月16日追記: 4月16日は4sqDayです。東京でもイベントが行われます。興味のある方は参加してみませんか?See: Foursquareの本質とは何なのか
数年前から何度かチャレンジしていたのですが、先月2013年10月にFoursquareのスーパーユーザ・レベル1(以下SU1)になることができました。
スーパーユーザ(SU)とは
Foursquareには最近のゲーミフィケーションサービスではよくある「バッジ」というものがあって、初めて比較的すぐ「スーパーユーザ」というバッジが取得できますが、それとは全くの別物です。
スーパーユーザ(SU)とは、Foursquareの情報をレベルに応じて編集することができる、ある種の特権ユーザの事を言います。
通常のSUではないFoursquareユーザは、自分が作ったべニューのみ住所等のべニュー情報を編集することができますが、SUは自分が作ったものではないべニュー情報もレベルに応じて編集することができます。もちろん、現在(2013年11月現在)「修正提案」というインターフェースもあり、SUではないFoursquareユーザも間違ったべニュー情報への修正提案を投稿することができますが、これは即時反映されるものではなく、SUが妥当かどうかの検閲を入れて受理された後の反映となり、即時反映ではありません(そのためのスーパーユーザツールがあります)。
Wikipediaによれば、スーパーユーザには3種類のレベルがあり、以下のような種類分けがあります。
- スーパーユーザ・レベル1はベニュー情報(所在地、交差道路、Twitter名)の編集、「閉鎖」印を付けること、重複したベニューについてfoursquareに知らせることができる。
- スーパーユーザ・レベル2はベニュー情報の編集と重複したベニュー情報を統合することができるだけでなく、任意のベニューのためにベニュー種類を追加できる。
- スーパーユーザ・レベル3はベニューの別名を作成することや偽物/スパムのベニュー情報を削除する能力が加わる。
スーパーユーザ(SU)になるにはどうすればいいの?
FoursquareユーザがSUになるには、Become a Foursquare Superuser ページに行って、なぜSUになりたいかという意気込みを書き、所定のテストを受けて合格する必要があります。そのために熟知しておく規約であるとかハウスルールの類の文章はそこからたどることができます。
テストのために熟読が必要な文章やテスト自体は全て英語で行われます(2013年10月現在)。私は英語が苦手で、ハウスルールの理解やテスト項目の読解に相当苦労しました。
数年前に一度SUテストを受けたときは、テスト段階から間違いを指摘されたりして、相当(数ヶ月?)待ってから不合格であった旨メールが来ました。
それからハウスルールなどを都度読んで理解するようにして、ふと思い立って2013年10月に再度テストを受けたら、どうやら一次審査は通った模様。
ここから連絡が無かったのでもう一度 Become a Foursquare Superuser ページに行ってみたら、SUにふさわしいかべニューの編集を何度も繰り返すページに遷移され、ひたすら100件ほどのべニュー情報の修正を行いました。
そこでの修正方針が良いと判断されたようで、後日晴れてSU1になることができました。
あまりFoursquareスーパーユーザへの道のりを解説した記事が無かったので、今回その過程を書いてみようと思った次第です。
当然ながら注意点として、SUは既存のユーザをSUにするためにテスト内容などを教えてはいけないとされます。また道は自分で切り開くものとして、そのための手引きすらしてはならないとも言う人がいます。ただ、SUはSUになるべきFoursquareユーザの推薦はできるようで、その推薦によって多少SUへの道が変わってくるのかもしれません。なので、ここではハウスルールの詳細やテスト内容については触れていません。
また、SUになるためのテストは、ある一定以上Foursquareを使っているユーザしか受けられないという話もあります。それの真偽や、ある一定以上のしきい値といったものは分かりません。
なぜスーパーユーザになりたかったのか
私がなぜFoursquareスーパーユーザになりたかったのか。それは私が大好きなFoursquareという世界を良くしたいという想いがあったからです。
Foursquareはゲーミフィケーションとして楽しむものとされていますが、最近ではライフログとして活用するケースが増えています。またあらゆる場所を「べニュー」という概念で包括的に扱う世界的サービスはほとんどなく、あらゆる場所のあらゆる情報が集積される場所としてのFoursquareの重要性は日に日に増しています。
位置情報を扱う非常に多くのアプリケーションは、最近ではFoursquareの情報を引用するようになっている事に気づいている人も多いでしょう。また、あのAppleでさえ自社のマップを良くするためにFoursquareと提携して作業をしているという話さえあります。Foursquareの情報は日に日に重要性を増しています。そういう一企業のサービスでありながら公共性すら感じられ毎日多くの人に使ってもらえる情報の編集の一端を担えるというのは非常にやりがいのあるものです。
スーパーユーザであることの自覚と注意点
これはテストに臨む前に読むべきハウスルールなどのFoursquareが提供している文章にも繰り返し書かれているものですが、スーパーユーザという権限を持つことは、それなりの責任も持たなければならないとされています。
私は一部の「べニュー内べニュー」というものについて否定的な考えを持っています。例えば「上野駅」というべニューはいいとして「上野駅1番ホーム」というべニュー内べニューには否定的といった感じ。ただハウスルールではこれはOKとされており、スーパーユーザはこれを拒否してはならないとされています。
スーパーユーザになった今、決して私情を優先すること無く、スーパーユーザの自覚としてFoursquareのガイドラインに適合した編集をしていく所存です。
また、ハウスルールには厳格には適合しない、日本独自というか日本のFoursquare SU独自の暗黙のポリシーもあるようで、そういう部分についても柔軟に対応していきたいと思います。
Foursquare以外のロケーションベースサービス
Foursquare好きの私ですが、今までそれ以外のロケーションベースサービスも色々試してみましたが、Foursquareとロケタッチの2つに集約しつつあります。
ロケタッチは日本国内としては非常に優秀なサービスであり、livedoorグルメなどと連携した非常に速い飲食店反映などに定評があります。最近であればLINEとの連携も魅力的です。
ただ、場所の修正などは運営元への提案以外の方法がなく、その点の修正が遅れる点、また海外での場所の登録が少ない点がFoursquareに一歩遅れている部分だと思いますが、それでも、Foursquareブームの後に日本で雨後の筍のように現れたロケーションベースサービスの中では、最も優秀なものと言ってもいいでしょう。比較的最近の概念であるO2Oを目論んだ後発の国産ロケーションベースサービスに比べても、うまくいっている事例ではないでしょうか。
そういう意味ではFoursquareのスーパーユーザ制度は、Foursquare社だけでは手に負えない程の全世界のべニューをある一定の品質を保ちつつ良くしていく仕組みとして、うまいなぁと感じることしきりです。
その点のロケーションベースサービスの比較であったり、Foursquareの使いこなし術といったものについては、別のブログ記事で書いていきたいと思います。