Shibuya Plack/PSGI Conference (shibuya.pl) #1 に参加してきました #plackcon

Shibuya Plack/PSGI Conference (shibuya.pl) #1 に参加してきました #plackcon#interest_aeおがた (@xtetsuji) です。

2013年11月20日(水曜日) に「Shibuya Plack/PSGI Conference (shibuya.pl) #1」通称 #plackcon に行ってきました。

plackconの看板

私自身は、特に今回はトークする側ではなく、完全に聴衆側でした。

普段の勉強会では結構熱心にメモを取ったりしているのですが、今回は遅れて会場に入ったことや、スライドが見づらい席に座ったこともあって、あまり熱心にメモも取らずに、スライドに集中しつつTwitterで #plackcon ハッシュタグを付けてツイートすることに専念していた感じです。

詳細はATNDのページが詳しいです。

ダブル基調講演

まずは「ダブル基調講演」から。先日のISUCON3の出題者側の @fujiwara さんと、優勝者の @kazeburo さん。

色々な意味でISUCONの「出題者」と「優勝者」である2人。なかなか確信をついたトークが印象に残りました。両者、商用投入をしたときのパフォーマンスといった部分にフォーカスしていた印象ですが、@fujiwaraさんのほうはツールを組み合わせた多くの人にオススメな実直トーク、@kazeburoさんのほうが既存のPerl製ウェブサーバの魔改造トークといった色分けでした。普段多くの人は魔改造をあまりしないし、@kazeburoさん自身のトークでもアプリケーション層のほうがパフォーマンスでは目立つという話をしていたこともあって、すぐ応用とは行かないまでも、UNIXの根底理解は大切な局面もあるので、@kazeburoさんのトークも非常に参考になりました。というか、10年戦うための長く参考になるであろう話でした。

第二部

 「第二部」は10分トーク3つ。

@moznion さんのトークは、YAPC::Asia Tokyo 2013 の後日ハッカソンでPlackの作者の方々との議論の中で生まれた Plack::Request::WithEncoding の話と、それをMiddlwareにした話。確かにencode/decode処理は「職人が!心を込めて!書いている」状態なのを何とかしようとした話。マルチバイトを扱う日本人ならではの発想ですね。

ただ、PSGIの仕様としてはインプットやアウトプットはバイトストリームを期待すると書かれているそうで、うかつに全てを透過的にしてしまうと仕様との乖離や諸問題が起こるということも要注意。そもそも文字コードの判定は一般的に難しい。

@tokuhirom さんのトークは、理想を求めず実直に業務で使える考え方が満載でした。「application/jsonで来るHTTP Body」「vhostをけちっても意味が無い」「URLの v1 とかよりも X-API-Versionヘッダ」「結局頑張って内部仕様を作っても、iOS/Androidエンジニアに見てもらえなきゃかっこいいパンツを履いているだけ」等、小気味よい話が続きました。例えば 404 Not Foundは、APIが指し示すリソースが無かった場合は200 OKでカラBodyを返しておけばよくて、API自体が存在しない場合にのみ404 Not Foundを返せば良いなど。確かに、iOS/Androidエンジニアは404 Not Foundの解釈をするなら後者寄りなのかなと思いました。

@yusukebe さんのMojoliciousトークは、簡単ながらもRouterやBridgeを解説した実践的トーク。@yusukebe さんのやり方を含んだMojoliiousのカスタム的使い方も解説されていたりして、大規模商用サイトに投入されたMojoliciousがどのように使われているのかといった部分が分かる良いトークでした。また、ここでもJPA理事就任の話と「YAPC::Asia 2014」やるよ宣言。ここで大きな歓声と拍手。今後に期待です。

LT

その後、時間おしおしで休憩ナシで突入した「LT」でした。

@bayashi さんのトークは、plackup のワンライナーの解説が主でした。ただ、Middlewareの理解が甘い私みたいな人には、気軽にMiddlewareをワンライナーで試せるという事が分かって非常によかったです。確かに一度は plackup -e でワンライナーを書いたりするのですが、その後その存在を忘れてしまいがちなのは良くないなと思いました。

@azumakuniyuki さんのトークは、先日の YAPC::Asia Tokyo 2013 で発表した、Haineko のその後の話。jQueryからメールを送信したいという要望から生まれた、JSONをやり取りするplackベースのMUAの話でした。これは面白いプロダクトなので、一度どこかで使ってみたいと思いました。BounceHammerの導入事例も解説され、「あの会社もBounceHammerのユーザ」といったことがわかってよかったです。こういうPerlのキラーアプリが出てくることは良いことですね。

@songmu さんのトークは、.psgi ファイルからの卒業と題して、コマンドラインからplackupする際の *.psgi ファイルを最小限にするという提案。そのほうがテスタブルになるし、見通しも良くなるという話。あと、自作の Riji や Puncher の話など、Plackを応用した各種ツールについての解説も盛りだくさんでした。

トリ

最後は「グニャラくん」さんこと @tasukuchan さんによるトークだったのですが、引越作業が大変とのことで会場には来られず。代わりに「ビデオLT」となりました。生放送ではなく収録だったので、こちらの雰囲気(まいている)が分からず、まったりしたビデオLTとその独特の雰囲気に、周囲は和やかになりました。あのビデオと「Plack寄せ」という言葉の連発がとりわけ印象に残ったトークでした。

懇親会

最近のエンジニア飲み会の定番となった、リアル北海道にはない「居酒屋 北海道」での開催でした。

懇親会の風景

人の集まりは20人ほどでしたが、各テーブルで熱い話が繰り広げられたようです。自分は密度の低いほうのテーブルに座ったので、@uzullaさんのPHP話が特に印象に残っているという結論に。

ISUCONの勝者 @kazeburo さんと 出題者 @fujiwara さんが酒を飲み交わしながら熱く語っていたのが印象的でした。混ざりたかったけど、話の邪魔をする割には特に聴きたい具体的なこともなかったので、声はかけませんでした。あ、@uzullaさんに「ISUCONの賞金どうなったの?」って聞きに行けって言われたので聞きには行きました。みんな、本当お金には興味津々ですね。

23時過ぎには解散となりました。

今回、本会は遅く入ったこともあってバタバタしていてあまり写真が撮れず。とはいえ、それほど絵的に重要な部分も無かったし、ほとんどの人がスライドを公開しているので、あまり写真の重要性は無かったかな。地理的要因で行けなかった人からはUstreamが渇望されていましたが、スライドを見ればだいぶ雰囲気が分かるかと思います。

「Shibuya.pm」をやってしまうと100人以上の定員が即座に埋まってしまうのですが、今回は「Shibuya.pl」ということで80人定員が直前のキャンセルで定員割れするくらいの感じでした。これくらいの人数だとギリギリカジュアルに開催できるのかなと思いました。「秋の」と付いていることもありますし、四半期に一度くらいはPlack/PSGI祭を期待したいところです。

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