おがた (@xtetsuji) です。
2013年12月28日に行われた Hokkaido.pm#11 に参加してきました。
※参加ブログ記事やスライドURLなどについては、公開されたりしたら都度追加していきます
いつも参加ブログ記事を書くのが遅いので今回はすぐに年内に…。本当は他にも出席したものの、まだ参加ブログ記事を書いていないイベントが結構あるのですが、それは年末年始休暇にまとめて書こうと思います。
参加者の方々によるブログ記事 。
場所は、今回は東札幌駅近くの産業振興センターではなく、札幌駅の北の札幌エルプラザというところでした。ここはHokkaido.pm Casualを毎月催しているところ。
- @ 札幌エルプラザ by Foursquare
今回も13時30分開始でした。勝手が分かっていて、一度Hokkaido.pm Casualに出席して札幌エルプラザに行ったこともあるので、比較的迷わず行けました。吹雪結構大変だったけど。
自分主導でUstreamをやってみた
自宅で役割のなくなったiPhone 4sがあったので、前回のPerlBeginnersのときにそれにUstreamアプリを入れてUstreamをしてみました。一人でも見てくれれば御の字と思っていたら、数人から反響があって、やってよかったなと思ったので、今回のHokkaido.pmでは、私が名乗り出て、この形式のUstreamをやってみることにしました。幸いHokkaido.pmのUstreamアカウントは随分前から存在していたので、それを利用しました。録画もあります。
前回のPerlBeginnersは短時間イベントなので気付かなかったのですが、iPhoneのUstreamアプリの最大連続録画時間は3時間(180分)ということを知らず、途中でぶった切られています。ちょうど自分が発表する前後でした。
ちょうど3時間(180分)寸前でいったん録画が切れているのが分かりますが、そういう事情です。録画が残されていたことが幸いでした。しばらく気づかず、タイミングが悪かった。皆さんもiPhoneのUstreamアプリで長時間ライブ配信をするときには気をつけてください。
いちおう休憩中はオフレコの雑談もあるだろうということで、画像はブルースクリーンを移しつつ、マイクはオフにするという対応をしました、これはこれで良かったかなと思います。3時間以内に収めつつ、収録時間を少し細切れにするとよいんだなというのが今回の教訓でした。
録画は3時間超(13時30分〜17時頃まで)の長丁場ですが、ダラダラ閲覧すると雰囲気が分かっていいかなーと思います。@yusukebeさんの40分トークなど、見所も多かったので、自分の見たいところだけを見るのも良いと思います。
今回はUstream業や会場入りが遅かったことや体調不良などもあり、バタバタしていてメモが疎かです。他のスピーカーの方がスライドを公開したりしたら、随時情報を更新していこうと思います。
13:40~14:00 「今年書いたPerlコードの振り返り」 by @akiym さん
akictfの話から。
特にMac関連のCocoaモジュールが豊富な @akiym さん。私も結構お世話になっています。
- AnyEvent::SKKServ
- Cocoa::NetworkChange
- Regex::VerbalExpression
Cocoaモジュールの作り方について。なぜ「Cocoaのモジュールを書くのか」という問いについては、CocoaのAPIに触りたいからとのこと(高速化ではない)。Perlを使って、Macアプリを使わずにMacの機能にアクセスしたいだけだし、単体モジュールにして言ったほうがみんなが幸せだとtypesterさんがいっていた、とのこと。
最近では「XSUBで書けるようになったので超絶便利」であり、革命とのこと。Cocoa::GrowlやCocoa::Skypeは面倒なことをしているそう。xsubppが…。
MinillaでXSモジュールを作成する場合には minil new -p XS Module して、builder_MyBuilder.pm を作成してminil.tomlを編集。あとは *.xs にゴリゴリと書いていって、makeすると.mが生成される。
Cocoaモジュールは、普通のXSと同じように書けるそうです。Cocoa→Perl、Perl→Cocoaのデータ変換に気をつければいいだけ。それ以外はただのXS。どうやればいいんだ…というときには@typesterさんや@soh335さんを参考にすればよいとのこと。
Mac::Keyboard::LED というモジュールを作った話。Caps Lockを光らせることが出来るやつ。通知に良いかもしれません。
後半はベータバージョンであるPerl5.19の話。hash slice sytaxやpostfix dereferencingなどの便利記法を紹介したあとに、CGI.pmが正式にdeprecatedされた話や、削除されたモジュールの一蘭などを紹介。ようやくCPANPLUSが無くなった。時代ですね。
最後に、ウェブアプリケーションの設計についての、聴衆への質問の投げかけ。
Amon2を使っている理由は単なるコンテキストマシーンであるというところから、Bootstrap3.0対応、Kolon対応が良いという話、Rooter::BoomやTengを使っているという話の後で、Modelというものは何なのかという問いかけでトークが終わりました。質疑応答が盛り上がったものの、MVCにとらわれすぎてはいけないという結論に至ったような気がします。
14:00~14:20 「Hokkaido.pm #11」 @__papix__ さん
自称「どこにでもいる大学生」、@__papix__ さんが大阪から遠路はるばるやってきました。今回はフェリーらしい。
今回のHokkaido.pmのテーマである「今年作ったもの」というのにふさわしく、いくつかの業務・私的に作った作品を紹介していました。
- Facebook API 変更自動確認ツール Kaopan (これはインターン先の会社で作ったそう)
- シンフォギア (今のところ自分用スライド公開ツール)
Kaopanは結構便利そうなので、会場からも公開を期待する声が多く聞かれました。
シンフォギアは「Amon2+Teng+SQLite+Text::Markdown::Hoedown」という構成で2日で作ったとのこと。今までの積み重ねと先人の苦労があって2日という短期間で作成できたというのは本人の弁。
先の @akiym さんの話に続いて、MVCについての話も触れられましたが、やはり「とらわれすぎてはいけない」という話。DBはModelとして扱うというよりもDB名前空間で別物として扱うスタイルだということが語られました (このあたりちょっとメモが怪しいかも)。
14:30~14:50 「Hokkaido.pm寿司x11」 @moznionさん
今年の流行語は「DevOps」という話からはじまり、協調を提案する話へ。
その後、TestとDocumentの関わりについて触れ、「DocumentからTestを生成する」アプローチと「TestからDocumentを生成する」アプローチの二種類を比較。 「SYNOPSIS重要」としつつも、「DocumentとTestを同居させる」という結論に。
後半は「TestからDocumentを生成する」というアプローチにフォーカスしてJSON APIのテストを書くとそれのドキュメントを自動生成してくれるautodocの紹介や、Test::JsonAPI::Autodocモジュールの紹介などをされました。
多岐に渡る活躍の中でもとりわけテストや品質管理に造詣が深い @moznion さんのトークでした。トークやスライドのテンポも面白く、Ustream録画やスライドは要必見です。
14:50~15:10 「」 @charsbarさん
翻訳家の@charsbarさんが余っている20分枠に急遽登壇。
最初はCPANTSなどの品質管理系の話から始まりました。
その後、本業である翻訳業の中で手間だったラテン語の辞書を引くためにMojoliciousアプリケーションを書いた話などが印象的でした。
最近編集(?)を手がけた「世界の名酒事典 2014年版」の紹介などもありました。興味深い。手広いです。
最後に、WindowsのiTunesで英語の勉強などで歌詞をブラウザでリアルタイム表示させたいといった要望を手軽にかなえるために書いたというウェブアプリケーションをご紹介。これはMojolicious Advent Calendar 2013でも紹介されていた記事のデモでした。MojoliciousとWebSocketの組み合わせ。これもまた興味深かったです。
15:20~16:00 「今年見たPerlコミュニティそしてこれから」 @yusukebe さん
講師派遣は無かったのですが、今回メインとなった40分トークを飾ったのが、最近JPAの理事に就任された@yusukebeさんのトークでした。
技術的なことよりも、それを支える方法であるとか、盛り上げるアイデアだったりといった展望について熱く語られたトークでした。スライド公開後のネットでの反響もかなりあったようです。スライドも公開されていますし、Ustreamにも録画がありますので、ITエンジニアコミュニティに興味のある人であれば、元気がもらえるスライド・トークでしょう。私が書いたメモを公開するより、このスライドをテンポよくめくっていったほうがよく雰囲気が分かると思います。興味があればUstream録画も見るとよいといった感じです。
今回の名言「PerlMongerよ、旅に出よ!」は、Perlプログラマだけでなく、全てのOSSに携わるITエンジニアに言えることではないでしょうか。数学などの頑張れば一人で出来る学問でさえ、ネットを使ってみんなで協力するだけでなく、学会発表や研究交流のために各地に旅費を払って行くわけです。場所が変わって、そこで得られる知見といったものは何にも代えがたいものがあるでしょう。私も関東圏と北海道のみが活動圏だったので、今後は西や南のほうや海外へ、出来る限りもっと積極的に足を運びたいと感じました。
16:10~16:30 LT
今回のLT、最初は応募が少なかったのですが、結果的に飛び入りが多くて活況となりました。
まずトップバッターは飛び入り参加の @itrysd さん。ギターの音を奏でられる本格的なウェブサイトを作ったそのデモは、なかなか興味が惹かれるものがありました。本公開が待ち遠しいです。
@techno_neko さんの「本当にあったGrepが遅い話」は、耐久テストのような問題が出されて、なかなか面白い感じでした。非常に疎な配列の作成が新しいPerlであれば実行可能であるという結論は、なかなか興味深かったです。
次は私のトークでしたが、その話は後ほど。
再び登場 @__papix__ さんによる「Hokkaido.pm#11 Lightning Talk」。今年書いたモジュールを色々列挙。@moznionさんが「成果を横取りされた」と言っていたのが面白かったです。Acme::SuddenlyDeathが今年2013年とは…。随分前のことだと思っていたので、意外に2013年は長かったのかなぁとも思いました。貴重な感覚です。
@onagatani さんによるAWSの紹介。スカイアークがAWSを主導していること、とても興味深かったです。
@aloelight さんの「今年書いたPerlのコード」は本格的なモジュールがいくつも出てきて驚愕しました。Tamanegiは興味深いですね。公開を楽しみにしています。
※LTのメモが疎かだったので、順番などが狂っている可能性があります。
私のLTについて
「今年作ったもの2013」と題して発表させてもらいました。スライドも公開済みです。
実際2013年は色々あってあまりPerlのプログラムを書かなかったのですが、APIラッパーの類や、書き捨てスクリプトであったり、そのあたりを含めて紹介させていただきました。他の人が発表している本格的なものに比べて見劣りするなぁとは思いましたが…。
特に今年は、12月11日から12月24日まで胃潰瘍で入院をしていて、今回の Hokkaido.pm#11 にも出られるかどうかというギリギリの感じでした。Twitterに同報通信的に状況を報告していったのですが、同情をもらおうとかそういう意図は全く無かった(詳しくは「入院中、そして伝えたいこと少し」を参照)ものの、意図せず色々なITエンジニアの方から心配をしていただき、2011年7月のHokkaido.pm#5から開始したコミュニティ活動によって「作った」というよりも「豊穣された」温かいコミュニティにトークの中で感謝をしたかったということがあります。
とはいえ、ディスプレイトラブルであったり、ちょうど180分のUstreamトラブルであったり、久々にハマった発表だったので、なんかそのあたりを落ち着いて話すことが出来なかったのが心残りでした。
ご心配くださった方、お見舞いに来て下った方、本当にありがとうございました。
懇親会
今回もすすきのへ移動しての開催でした。札幌駅近くだったので、今回は30分ほど歩いて移動することに。入院していたこともあって、久々に長時間歩いたので結構疲れましたというか汗をかきました。
- @ 居酒屋くろちゃん
鍋料理、お腹に優しくてとても助かりました。移動できない狭さだったので多くの方との交流はなかなか難しかったのですが、それでも近くの席の人達と盛り上がれました。
二次会
@onagatani さんが大好きな活イカのいる、いつものあの場所でした…がシケで活イカはいませんでした。
少し人数が減って、多くの方との交流がより弾みました。@onagatani さんともようやく二次会でゆっくり話すことができて満足。
その後
大体Hokkaido.pmの三次会は@onagataniさんが大好きなラーメンで締めるのが通例なのですが、病み上がりでラーメンのような脂っこいものが食べれないことなどもあって、行きませんでした。噂では、@onagatani さんと @jamadam さんの二人でラーメンに行ったようです。
まとめ
久々のHokkaido.pmだったなーという気がします。Casualが毎月開催されているのでそちらに比重が置かれてしまう感じもありますが、北海道外からの参加者も集めて大々的に出来るHokkaido.pm本会というのも趣がありますし、私も大好きな北海道に行く口実ができてとても良いです。噂では、また3ヶ月に一度くらいのペースで次回が開催されるらしいとのことで、大いに期待したいところです。