おがた (@xtetsuji) です。
2014年3月21日に行われた「PerlBeginners#12」に参加してきました。
今回は2月に転職して最初のPerlBeginnersだったのですが、今の会社の同僚の方とインターンの方々と一緒に行くという感じでした。
毎回人が足りないといった理由でトークしたりしていているのですが、今回はトークする人も当初から多かったし、環境が変わってトークする資料作りする余裕もなかったということもあって、トークはしないで聴く側に回ることにしました。
場所は水天宮駅近くの「日本橋公会堂」
#perlbeginners (@ 日本橋公会堂) [pic]: http://t.co/nElsrrCZsG pic.twitter.com/pb7yaiphp7
— OGATA Tetsuji (@xtetsuji) March 20, 2014
今回はUstream無し
とはいえ前回に引き続きUstream配信をしようと思っていたのですが、当日の会場が建物の内側にある会議室で全然電波が入らなかったこともあって、Ustreamは断念。
当日のタイムテーブル
当日のタイムテーブルは結果的にこんな感じになりました。
- 主宰からの挨拶
- 基調講演: テストではまったお話 @dokechin
- ビギナーズセッション: NYTProfの話
- ビギナーズセッション: mod_perlの話
- ビギナーズセッション: NYTProfの深い話
- Acme大全の宣伝 @maka2_donzoko
- LT: ‘イケてな’くても’クール’に行こう! @__papix__
- LT: 「異常な努力」をするまえに @tsucchi
- LT: 「べからず」にどう立ち向かうか @ytnobody
- LT: パッチ送ってみた @magnolia_k_
ビギナーズという名前に相応しい程度の難易度が維持できているのも特徴でしょう。
詳細は割愛しますが、少し撮影した写真から。今回は iPhone 5 をテザリング用に入口近くに置いておいたので、Nexus 5での撮影です。Nexus 5を撮影用に使ったのは初めてだったのですが、ちょっと iPhone 5 より画質が悪いなって感じました。
パールビジナーズ?
まさかの「パールビジナーズ」。
予約の際に聞き間違えたとかでしょうか。
基調講演 by @dokechin
基調講演の冒頭より、@dokechin さん。この写真だと白バックで飛んでしまって見えないですが、スライドのキャラクターは娘に書いてもらったとのこと。資料公開に期待しましょう。
もともと、Mojoliciousを使って色々なサービスを作って公開している@dokechinさん。「テストではまったお話」は Test::More の is 関数の内部で悩んだという話など。
この辺りのブログ記事が発端でしょう。
このあとのビギナーズセッションでもNYTProfの読み方について質問したりといったやりとりが続きました。
ビギナーズセッションより
ビギナーズセッションの中で、仕事で主にインフラを担当されているという方からmod_perlについての質問が出て、なんか会場の雰囲気から私が回答する感じになって、少し語らせてもらいました。
最近のmod_perlはApacheやPerlの最新版に対応していない部分はあるのですが、Perlの後方互換性の高さから、特に理由がなければ最新版の一つ前を使うという方針でも問題無いのではないかといった話。また、RHEL7ではApache2.4採用の兼ね合いから、Apache2.4にまだ対応していないmod_perl2がコアモジュールから排除されてしまったことへの注意点などをお話させていただきました。ただ、mod_perlの開発は他の mod_{プログラミング言語} の開発と比べても昔も今も活発に行われているほうなので、心配ある方はmod_perlのSubversion http24開発ブランチをウォッチしたりしてみると良いかなと思います。
mod_perl で何か質問がありましたら、@xtetsuji にお気軽に質問ください。応えられる範囲でお答えします。
YAPCでやりますと言ったものの出来ていないmod_perl系の活動もそろそろやらんきゃなぁと思った次第です。あと、自分が自己満足でネットに書いた記事が実際に読まれて参考にされているということに少し驚きました。今は少し私生活に余裕が無い感じですが、これから少しずつ自分が持っている情報を出していければと思った次第です。
@maka2_donzoko さんがいらしていて、「Acme大全2013」の宣伝をしていました。あの書籍は良書なので、1500円のもとは取れると思います。
LT
LTは @__papix__ さん、@tsucchi さん、そして主宰の @ytnobody さん、最後に飛び入りで @magnolia_k_ さんがお話されました。コード無しの精神論(スピリチュアルトーク)から、コードを交えた解説まで、バランスが良かった印象でした。
@__papix__ さんが語っていた話は、コミュニティやオープンに活動しようと思いつつできない人が恐れていることが杞憂であることを突いた、良い指摘だったと思います。ネットの向こうにいるプロのプログラマの人達は、ほぼみんな業界を良くしていこうという優しい人達ばかりです。変なコードを公開しても優しく指摘してくれたり直してくれたりすることが多いので、それだけでも勉強になると言って良いでしょう。
@tsucchi さんのお話では、異常な努力のもとに成り立っているモジュールの紹介がありましたが、一時期誰もが使ったCGI.pmの中身の異常さは語り尽くせないものがありますね。また、SQLなどのパーサ系のバッドノウハウ満載モジュールも、中身を見てその異常な努力に驚愕することがあったり…。そういう異常な努力の上に出来たモジュールを使わせてもらうことは良いとしても、自分自身が異常な努力をすることは、時間的にも健康的にも良くないなと感じました。時には自分自身が率先して異常な努力をしないといけないことも人生の中にありますが、そういうときのために普段は体力を温存して普通の勉強をしてレベルアップしていったほうがいいと思います。
以下のまとめが的を射ているなと思いました。どうしても難しい処理にたいして難しいコードを書いてしまうときはきっとあるけど、簡単な処理を難しく書くことはやめてほいたほうがよい。
- 難しい処理をしているときに難しいコードを書いてしまうのはしょうがない
- 簡単な処理を難しく書いてしまっていないか
メールの仕様も深く立ち入っていくと尋常ならざる複雑さになっていくといった話の中で触れられたYAPC::Asia Tokyo 2011 での RJBS氏によるトークは以下です。
主宰でもある @ytnobody さんのお話では「べからず」のお話。氏が今まで指摘されてきた色々な「クールではない」点について一つずつ解説したお話でした。これも時代によって変わる価値観ではありますが、一頃に比べてだいぶ落ち着いたPerl界隈では、今もしばらくはこの価値観で行って問題はないと思います。
こういうプロ同士の実践の中から題材に上がる情報が生で聴けるのも、PerlBeginnersのような勉強会の魅力ですね。
飛び入りLTをした @magnolia_k_ さん、brewっぽいビルドツールをCPANで公開したりといったアクティブな方。今回も、自分が使ってバグを踏んだモジュールの作者に、英語で意見を送ったりパッチを送ったりということを臆することなくやっても意外と大丈夫なんだよといったことを語って私を含めた聴衆を勇気づけていました。良い話。
懇親会
木曜日とはいえ、次の日は春分の日で祭日だったため、期せずして「週末」となってしまい、ただでさえ居酒屋が少ない水天宮駅周辺で居酒屋難民になってしまいました。
とはいえ、多少さまよって店を見つけて入ることができました。3500円で2時間飲み食い放題はお得でした。
#perlbeginners 懇親会 (@ やきとり道場 水天宮前店) [pic]: http://t.co/SrYCJQdjjr pic.twitter.com/P6HjdFQQ7p
— OGATA Tetsuji (@xtetsuji) March 20, 2014
確か8人集まりました。懇親会でディープな話が聴けるのも、こういった勉強会の醍醐味。
各人の最近の業務やPerlとの関わりとか、次回に向けてどうするかとか、色々な話で盛り上がりました。
次回は5月あたりになりそうな予感。PerlBeginners#13も楽しみです。