恒例の(?)振り返り。
振り返ろうとブログを開いたら、前の記事が 2022年の振り返りで、相変わらずアウトプットが疎かで反省。
久々にブログを開くと、2022年もアウトプットが少なかったなと実感。例年通り年末に一年を振り返ってみると、毎年同じような反省をしていて成長がないなぁと思いつつ、さすがに今年は仕方がないと納得させたりしています。来年こそは。
2022年の振り返りより
昨年末も同じこと考えている。とはいえまぁ、昨年は凄惨な一年だったので仕方がない……。仕方がなかったよ……。
どん底からの躍進の2023年、この年末も軽めに(?)振り返ってみます。
Contents
YAPC::Kyoto 2023 開催
今年は YAPC::Kyoto 2023 が3月19日に開催!
憎き新コロで2021年と2022年はオンラインで開催となった JPA 主催 Perl イベントも、新コロがだいぶ落ち着いて日常が帰ってきた2023年は、満を持してオフライン開催に踏み切りました。昨年(2022年)からこの準備に追われて、春はひたすら準備でオンライン開催とは違った慌ただしい準備の日々を過ごしていました。大人の文化祭だ……。
会期中は主にオンライン配信を担当したのですが、あまりに忙殺されて会期中のツイートがほとんど無いほど……。数年ぶりのオフラインイベント、しかも自分がスタッフとして担当したイベントの中でも最大規模かつ、この規模と遠方で開催するオフラインイベントでの配信……といったことが重なったからではありますが、次回はもっと余裕を持ちたい。
無事開催できて機材返送作業等を終えた後、京都でブラブラしているときに咲き誇る桜が目に入ってきたときは、開催を祝福されている感がしたのが感慨深かったです。
落ち着いた春、次のことを考える
昨年の振り返りを読むと、詳しいことは書けないとしつつ、つらい・しんどいといった言葉がひたすら書かれていますが、年末(2022年12月)頃には来年(2023年)4月から状況が緩和されるかも……といった見通しが出始めました。
多少打ち明けると、2022年2月に転職した会社で凄惨な状況に陥ったのですが、「4月になってマシになるとはいえ、もう色々嫌になったな」「こんなことになるなら、もうITから今度こそスッパリ足洗った上で、操縦資格取ってドローンで農薬撒く仕事しようかな」とか考え始めていました。
そんな中、元気をなくした私を見た @ytnobody さんが「囲む会」を開いてくれて、そこで色々元気をもらったりしました。本当に嬉しい会でした。
その他にも、昨年からPerl入学式の @sironekotoro さんや、同じ職場でもがいていた「戦友」といえる同僚の方々にも話を聴いてもらったりして支えられ、気分が少しずつ浮上して来たのが昨年末から今年春にかけて。人生、こういうときもある。
前述のようなクローズドな飲み会の場では状況をお話して温かい言葉を頂いているのですが、「退職ブログ」が斜陽な現在、オープンな場ではどうしても話せないことばかりです。誰の視点で語るかにもよる話ですが、最大限に客観的な視点で見たら単に「尾形の能力的に分不相応な環境に入ってしまった。苦しむのは低能力者が悪いだけ」ではあるのですが。
訳すると「飲みに行きましょう!誘ってください!」ですね。
金沢に行った(2回)
上記にあるように、大きなイベント運営を終えて気分を変えたいということもあり、ワーケーションにチャレンジしてみました。場所は以前から気になっていた金沢市。
前の職場(ガイアックス)ではオンプレインフラや物理機材、そしてイベント運営配信業務等あり、Perl入学式のオンライン配信も絡めて新コロ蔓延の中でも月数回は作業外出があったのですが、2022年に転職した職場は実質初めての完全フルリモート。それがただの新体験なら良かったのですが、昨年(2022年)は「30分のオンラインミーティング、自宅のディスプレイの前で2時間○○られる」とかリアルに涙が溢れる状況を経て、汚れてしまった自宅自室の空間からの逃避行という側面も。
ワーケーションは前の職場(ガイアックス)で一時関わりがあった Otell を使用。前の職場で心から推せるいくつかのサービスのうちの一つの初体験となりました。5泊6日でリーズナブルな金額でできるワーケーションはとても良い体験となりました
(PRやアフィリエイトの類ではありませんが、書いた通り仕事で一時関わりがあったサービスです)
金沢ワーケーションは6月でしたが、とにかく酷暑だった2023年の灼夏の前に快適な金沢を体験できてよかった!
金沢城公園、そして兼六園にも行ってみた。
兼六園といえば、魔法少女くるみ第3期のクライマックス近くのエピソードが印象的。この回は爆笑回なので、くるみを通して見てこの回で笑って欲しい。
「また近いうちに!」って言ったら、5ヶ月後の11月にも金沢へ行くことに。
11月はワーケーションではなくカンファレンス JPAAWG 6th General Meeting への参加でした。
11月金沢の前の3連休にYAPC::Hiroshima会場視察で広島にいて、広島から金沢への移動どうすればいいか分からないし、みどりの窓口で……と思ったら、3連休最終日に大混雑の広島駅でだいぶやっちまった感がありました。
いつも使っているEX予約だけではダメだ…と、急遽使った WESTER に全然慣れていなかったのが敗因。「西日本は何度も旅行経験あるし…」とたかをくくっていましたが、EX予約で単純な切符だけ買っていただけなので傲慢でしたね。
JPAAWG 6th General Meeting は、3分の1(3トラック中一トラック)がオンライン配信ありの、基本オフラインイベント(なお面白いトークの多くがオフラインなので現地参加必須?)。そして戻ってきたオフライン懇親会。2023年は、新コロによる行動制限が解除されたと感じた1年でした。
前職の退職、現職の就職と充実
前述で何度か書いてた通り、春以降に今後のことを考えていたのですが、ちょうど春過ぎに声をかけて頂けて、新しい会社の面接をしました。カレンダー記録によると、一次面接5月15日、二次面接5月23日とのこと。スピーディ。
業種としてはITではあるけれど、不動産売買が事業の軸となっている通常のIT企業っぽくないIT企業。今度こそITから足を洗おうかな……とも思っていた(8年ぶり2度目)ところだったし、再度同じような状況に陥ったら……という恐れもあったのですが、前々からやりたいと思っていながら機会が無かった地図技術の習得(地図アプリの開発保守運用)もできることもあって、思い切って入社。結果的に良かった決断でした。
7月の前職の有給消化期間から業務委託で参加。8月に正社員となりました。
会社ルールとしては「週2日は出社」なのですが、昨年の経験があって「みんなと顔を合わせて話をしたいので、毎日来ますよ!」と言って、平日は基本的に週5日出勤しています。空いている電車を狙って乗っているので電車の苦痛は少ないのですが、今年の7月から10月までの酷暑で朝オフィスに到着しただけで毎日身体中汗だくになったのは大変でした。
通勤を度外視すれば、私は同じ場所に集まって同僚と実際に顔を合わせたいし、それをしたほうが圧倒的に効率が高いと考えています。今夏入社した現在の会社はフルリモートではありませんが、フル出社でも無く、週の半分ほどはリモートワークが認められているので、対面とリモートの良いところを双方引き出しながら仕事をしていければ……と考えています。
後遺症、社会不安障害
またまた前述の通り、昨年(2022年)は大変な状況だったこともあり、現在の会社に入社する前後も「再度同じような状況に陥ったら……」という気持ちが拭えず、恐怖や振戦などの症状が現れ、これは危険だ……とn年ぶりm回目の心療内科へ通院。
災厄の昨年(2022年)も、これでうつ病になったら再起までに何年もかかってしまう……と、フルリモートの運動不足を取り返すようにウォーキングでメンタルストレスをリセットしたりしていたのですが、それが功を奏したからか「あえて病名をつけるとしたら社会不安障害」とのことで、不安軽減の薬を処方していただき復調。11月には減薬期間に入って、12月末には薬ゼロ状態になりました。
その後、今夏入社の会社の環境が良いことも後押しして、「社会不安障害」もすっかり無くなりました。よかった。
8月新コロ、11月新コロ
前述の通り8月正社員入社でしたが、正社員になる8月下旬の前の業務委託中に新コロに罹患して苦しむことに。もともとキャッチアップ力が低くて遅い上に、業務委託入社後早々に色々な仕事が押し寄せていた中で、リリーススケジュールが決められた中での数日間のダウンは大変でした。
ワクチンは4回接種していましたが、病気の重さ的にはワクチンの副作用と同じくらい。1日〜2日ほど38度ほどの熱が出て横になり、後は1週間ほど咳が残る感じでした。
一度罹患して、近所の内科の先生からも「来年2月まで5回目のワクチンを打たなくても良い」と言われ、「大きいマリオで敵に接触した後の無敵状態」だと思っていたのですが、なんと11月にも新コロに罹患してしまうという……。金沢から戻ってきた直後だったので、広島から金沢の交通機関か、はたまた金沢市内でもらってきたのか……。変異株なのでしょうか、怖い。
11月回復後、油断できないとマスクをしたり消毒を励行したり感染対策を強める事になり、その後のインフルエンザ流行では幸いにも感染していないです。12月にインフルエンザ予防接種も受けました。
夏に花火大会で集合
高校時代の友人達と、たぶん4年ぶりくらいに夏の花火大会に集結。
毎年8月13日に開催される、著名な花火大会の勝毎花火大会。
ようやくみんなが安心して集まれるようになって、新コロの感染恐怖が過去のものになりつつあります(今年2回感染した人の発言)。
場所取りがうまくいかず、目の前に木があって花火を遮るという状況でしたが、だいたい友人達と話をしているだけだったので、あまり問題にならなかった(しっかり見えるに越したことはないですが)。
写真は会場の別の場所から撮影していたナガオ君におまかせ。
カフェの閉店と開店
3年以上の新コロで飲食店、特に私が住んでいる五反田からはカフェがすっかり無くなってしまい、寂しい思いをしていました。
タリーズ……(タリーズ好き)。
そんな中で、時短営業をしていた一部店舗が2019年までの営業時間に戻す動きも。
閉店続きだった(特に西)五反田カフェですが、夏過ぎに SUNAO COFFEE が開店したり、嬉しい兆しも。
「解体する」言われ続けてまだ残っている五反田TOCですが、2024年の春にいよいよ解体が開始されるとの噂も。五反田TOCにまだ残るエクセルシオールカフェとカフェマハロが無くなってしまうと辛いですが、五反田JPビルディングが2024年春に営業開始との話もあり、西五反田は今後再開発の波に揉まれながら新コロから脱していくのかもしれません。
Apple Watch Series 9 と AirPods Pro gen2 購入
初代からの Apple Watch ユーザで、1→3→5と2年おきに奇数番号を買い替えていたのに新コロリモート情勢からか7を購入していませんでした。Series 5 から4年経過して電池が普通に朝から夜まで持たなくなってしまい、基本出社になっていよいよ買い替えかと12月に Series 9 を購入。
ついでに AirPods Pro gen2 も合わせて購入。
どちらも4年ぶりの新機種ということもあり、驚きは4倍。やっぱり新しいデジタルガジェットで色々生活が豊かになるのはいいですね!新コロ打倒で「4年ぶり」が多く語られますが、こちらも4年ぶり。
オフラインイベントが復活してゆく
前述の3月 YAPC::Kyoto 2023 もそうですが、周囲でもオフラインイベントが復活の兆しを見せてきました。嬉しいですね。
自分が運営するPerl入学式では2022年から数人の小規模でオフライン開催をしていましたが、大規模イベントにもオフラインが帰ってきたこと、あと懇親会などの会食ありのものも戻ってきたことが感慨深い。
印象に残っている主なイベントを列挙
- Deno Fest (10月)
- JPAAWG 6th General Meeting (11月)←前述
- LOCAL Community Summit 2023(12月)
Deno Fest は Deno Land 社の皆さん、そして Node の開発者のライアン・ダール氏が参加。ライアン・ダール氏と握手できて感激(ミーハー)。
一方で、「寿司おじさん」「タダ飯おじさん」と呼ばれる輩も話題になった今年後半でした(参考)。2019年まで問題視されていた負の側面が、新コロで絶滅せずまた蘇ってきた。新コロが明けて、良いものと一緒に悪いものも蘇ってしまったと感じる一件。
Google の仕様変更
ビッグテック、特に Google の影響力は絶大です。
特に昨年はプライバシーサンドボックスと称して Google Chrome でサードパーティCookieのブロックを進めています。私も(2023年夏までの)前職で振り回されました。
2023年になって、Google は Gmail の影響力を掲げながら、巷で「5000通送信制限」と俗称される施策も打とうとしています。情報が少ない中で、前述の JPAAWG 6th General Meeting でのロビー議論など、界隈で話題になっています。
Google が Evil であるとは言えませんし、それが実現できたら悪質広告業者や悪質スパマーが駆逐されて良い世界が実現できますが、少なからず善良な企業も振り回される事案です。性急過ぎる議論にならず、善良な企業が割りを食わないことをだけを祈りたいです。
開発環境の変化:生成AI、Codespaces、脱SSH
今夏入社した会社での開発環境は、モノレポを推進した GitHub Codespaces に完全に寄せられており
- 環境構築がとても簡単
- 手元のCPUやメモリなどの資源を食わない
- どこでも仕事ができる(やろうと思えば iPad でも?)
- モノレポのおかげで認知負荷がとても少ない
などいい事ずくめです。比較的新しく小さいアプリだからできることでもありますが、こんな良い開発環境はなかなか無い。つくづく恵まれた環境で仕事させてもらっています。
さらに生成AIの GitHub Copilot も会社で契約してもらい、開発(プログラミング)の進め方が大きく変わりました。個人で契約している ChatGPT 4 も併用していますが、VSCode 内で完結して、インラインで書きたかったものが出てくる(間違ったものもちょいちょい出してきますが)のは、本当にすごい。
上述の Codespaces だけでなく、本番サーバではクラウドサービスとマネージドサービスを適切に設計していることもあり、業務で(ほぼ)SSHをしなくなったというのが本当にライフチェンジングな体験でした。この業界に入った2003年より、数十台から数百台のサーバに素早く SSH できる環境を整えるのは必須だったのを振り返って今も不思議な気分です。あと小規模な(現状は)社内アプリなので夜中の障害対応が不要というのも大きい。ついに20年ぶりの安眠!?
この業務変革(?)のツール群は多くの人に体験してもらいたくもあり、2024年は情報発信により一層努めたいと考えています。
注目を集める広島市と北広島市
今年の春は、3月開業のFビレッジ、5月のG7と、大きな出来事が印象的でした。前者が北広島市、後者が広島市。
広島と北広島、名前が似ていて面白い(北広島市の名前は現在の広島市の人達が入植したため)。
広島市在住の @chanyou0311 に北海道の観光名所を尋ねられたときの発言が思い出深い。
G7 で世界中に広島が宣伝され、半年後の11月の外国人観光客の多さがすごかったです。下の写真には小さく写っているだけですが、資料館(?)へ入る観光客の行列の長さが本当にすごかった。
イーロン・マスクの動乱と、ブログの大切さを痛感
今年最後にブログを書きながら思い出すのが、「イーロン・マスク騒動」とも言える昨年(2022年)末から今年にかけての一連の苦い出来事。
不滅と思われた Twitter がいいように歪められ、API を事実上封じられたり、「僕らのTwitter」が奪われた上に、名称もいいように変えられる屈辱を味わいました。
「こんなところに居られない!俺は別のSNSに移る!」というムーブメントも多数発生。招待制のSNSに移ってしまい、もう私が観測できなくなった人も何人もいます。これら一連の騒動は本当に残念な出来事でした。
私は Twilog を愛用していたのですが、春頃に Twilog の存続が危うくなった後、トゥギャッター社が救った出来事は嬉しかったですね!
Twitter が「僕らのもの」でなくなったなら、別のSNSに移ればよいかといえば、それも恒久的な解決とは言えない側面もあります。もとより、特にTwitterが属するマイクロブログのジャンルは収益化がし辛く、過去の幾多のマイクロブログサービスがサービス継続を断念しています。Twitterの失策に乗じて生まれたマイクロブログも長く継続するか?そもそも全てのSNSは「邪悪化」せず5年10年継続するかも問題です。
そもそも継続性を問題にしないというのは一つの割り切りですが、やはりSNSの隆盛で下火になりつつあった「個人のオウンドメディア」である個人ブログを見直す時期なのかなと、@chanyou0311 や @godan09 と話したりしていました。
(どこかの mutable.stream https://open.spotify.com/show/15VnmqNN55ZcQf724JbvHD で話した気がするけれど、何回目だったかな……)
2024年は、現在の会社やコミュニティ活動、そして趣味活動との相乗効果を出していきながら、今後5年10年の夢を見据える1年でありたいです。そのための充電は2023年にたっぷりできたので、あとは精力的な行動あるのみ。ご期待下さい。