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b-mobile Fairのプランを1GB定額(30日)にしたらフェアじゃなくなった

2014/03/18 追記: 2014年3月現在、@nifty で契約した WiMAXを最低料金で補助回線として持ちつつ、ServersMan SIM LTE を入れたNexus 5で生活をしています。

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こんにちは、帰省中の おがた です。

帰省中、実家にはインターネットの固定回線が無いので、ポータブルWi-Fiルータ「光ポータブル」に b-mobile Fair の SIM を入れてインターネットに接続しています。

モバイルデータ通信にも色々な選択肢がある昨今ですが、以下のような消去法で、現在は b-mobile Fair に落ち着いています。

  • ドコモのデータ通信→ランニングコストが高くて普段維持できない
  • e-mobile→実家が田舎なのでギリギリ圏内だけど、イラつくほど繋がらない
  • WiMAX→実家が田舎なので完全に圏外
  • 他の b-mobile シリーズ、U300=300Mbps、イオンSIM=100Mbps など→遅い。特にSSHやVPN等のステートフル通信では耐えられない遅さ

b-mobile はドコモのMVNOですし、手持ちのガラケードコモの電波がバリバリ入る実家で使えることはなんとなく分かっていたので最初はU300を所持して帰省したのですが、職業柄SSH無しでは生きられない自分にとっては、回線の遅さにSSHの遅さが加わって、とてもじゃないけど平穏に使える速さではありませんでした。ただEnterを押しただけでプロンプトが返ってくるまで数秒から十数秒待てますか?という話。

その後、e-caでイー・モバイル端末をレンタルして実家で使ってみましたが、本当にギリギリ圏内。よく切れる切れる。b-mobile U300 のほうがトータルでマシかと思ったほどでした(最終的には業を煮やしてU300のほうにした)。イー・モバイルにエリア改善を投稿してみましたが、その後どうなったかなぁ。

WiMAXは、帯広駅周辺以外は完全に圏外だったので、最初から諦めました。将来に期待。

というわけで b-mobile Fair に落ち着いたわけです。

b-mobile Fair は「通信のフェアなかたち。」をキャッチフレーズにしたデータ通信用SIM。要するに「定額制にすると一部の人間が調子にのってP2Pとか動画観たりとかやりたい放題するから、他のお客様に迷惑がかかる」というコンセプトで、ある種の従量制を敷いたもののようです。他の客へ迷惑がかからないというのもポイントですが、MVNOをしている通信事業者側から見た「フェア」であるなと思います。

b-mobile Fair の SIM には二種類の選べる料金体系があります。

  • 「Fair 1GB」 8,350円 → 通信量が1GBを越えるか、チャージ日から120日を経過するまで有効
  • 「1GB定額(30日)」 3,100円 → 通信量が1GBを越えるか、チャージ日から30日を経過するまで有効

通勤中に作業をするための普段使いとして Fair 1GB を契約しています。通勤中だけであれば、一ヶ月せいぜい250MBも使わないので1ヶ月あたり 8350/4=2088円 は非常にお得です。

ただ、帰省中はこれで四六時中通信をするので、一日100MB程度、多いときでは300MBほど使ってしまうようです(マイページから数時間前までの通信可能残量を確認できます)。今回の帰省中も、契約していた Fair 1GB が足りなくなってしまったので、一時的に 1GB定額(30日) に切り替えました。

まぁ、純粋な従量課金制ではありませんが、両方ともプリペイド的な従量課金制ではあります。通信すればするだけ天井無しに階段状に課金されていくことには変わりありません。「やりたい放題する人」は固定回線よりコストパフォーマンスの高い回線で金を払い続けるだけの話です。これぞフェアですね!

…というところもあり、b-mobile Fair の FAQ に「パケット通信を大量に行なった際のペナルティは設けていない」旨の記述があったので安心していたのですが、1GB定額(30日) を新たにチャージした後で来たメールにこんなことが書かれていました。

◆注意事項

・1GB定額サービスはオートチャージ専用サービスとなります。

・1GB定額サービスの有効期限終了後は、10日間のみオートチャージ設定することができます。(音声付サービスをご利用のお客様は、契約期間中はいつでもチャージを行うことができます。)

・当日を含む直近3日間の当日を含む直近3日間の通信量の合計が300万パケット(360MB相当)以上となった場合、通信の速度を制限します。

・P2Pアプリケーションなど、連続したデータ通信にはトラフィック制御を行う場合があります。

1番目と2番目はいいとして、3番目と4番目は「えー、聞いてないよ!」という話。

ちょっとこれは…と思って調べてみると、Fairと1GB定額は、同じSIMで選べるサービスであるけれど、実は全く違うサービスのようです。1GB定額SIMのほうのFAQには上記のようなことがFairとは別に書かれているのを発見しました

しかしまぁ、3日間360MB(1日120MB)って、固定回線の普段使い感覚で使えば、すぐに到達する額です。そのための 1GB定額(30日) じゃないの?と少し文句を言いたくなる気持ちをグッと抑えました。

また、4番目も私にとっては問題でした。「P2P」という言葉にネガティブな側面もあるけれど、私は普段大量通信をするP2Pアプリケーションを使わないので当初問題ないと思ったのですが、ここでいう「連続したデータ通信」ってステートフル通信全般を指すんじゃないか。つまり、私の生命線であるSSH等も当然入るだろうなと。普段はSSH圧縮をオンにした上で自宅のプロキシサーバを使ってウェブ閲覧をしているのですが、言われてみれば帰省当日よりも今のほうが通信が遅くなった気もします(あくまで気がするレベルです)。

「やりたい放題する人」を実質的な従量課金制にしてフェアになったとb-mobile側は自負していると思うのです。まぁ、1GB定額(30日) のほうはフェアじゃなくて「俺たち通信事業者が3100円/30日で出血大サービスをした商品だ」「ドコモの回線をMVNOしていて3100円/30日は苦しいんだ」という言い分も分からなくは無いです。ただ、悪い事をするわけでもない、実質的な従量課金を受け入れている私のような客に対して、これほどまでに些細な量や質の通信に制限をかけるのもどうなのかなぁ、って少しどころじゃなく疑問に思ったので書いてみた次第です。b-mobile Fair を 1GB定額(30日) にしたら、こっちにとってフェアじゃなくなった、ってちょっと笑い話じゃあないなぁと…。詳しく調べていないのですが、ドコモ本体等の他の通信事業者のほうが、価格的に1ヶ月あたりの料金はFairより安価で、かつこういう縛りはないのではないでしょうか(他の縛りはありそうですが)。改めて東京に戻った時にでも競合製品を調べてみようと思いました。

とはいえまぁ、通勤中にだけちょこっと使う、緊急時の作業のための回線、といった側面で見れば、期間契約縛りがない(好きな時にやめられる、これ結構重要)「b-mobile Fair / 1GB定額(30日)」は有力な選択肢であり、これからも東京で自宅と会社に固定回線がある環境では当分の間使い続けるサービスとなりそうです。

まぁ、こんな話は、実家にインターネットの固定回線を引けば良いだけの話。一昨年の引っ越し前は安価なADSLとISPを契約していたのですが、引っ越し後の地域は光化区域のようで、安価なADSLを引くことができないとのことでした。うちの母親はそんなにインターネットを使う人間ではないので、ほとんどの間自分が居ない場所に維持費の高い光回線を引くのは現状見合わないかなと感じて、今も固定回線については悩み中であります。次の帰省の時までにどうするか、いろいろ考えようと思います。