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「ジュエルペット サンシャイン」最終回までの感想と、これからの楽しみ方 #jewelpet

こんにちは、ここ二年くらいの間にアニメを再度観始めている おがた です。

つい先日、2012年3月31日に、アニメ「ジュエルペット サンシャイン」が最終回を迎えて、一年間(4クール)の放送を終了しました。

この記事を書いているのは2012年4月2日〜3日。2012年度の始まりですが、2011年度の始まりは決して明るいものではありませんでしたね。大震災とか原発とかの影響の真っ只中。そんな中、2011年度の始め、2011年4月9日からテレビ東京系ネットで放送開始されたのが「ジュエルペット サンシャイン」でした。

そういえばテレビ東京さんはブレないとネットではもっぱらの評判。他のテレビ局が特番を流していても平気でアニメを流したり通常放送をする。このスタンスは批判されたり嘲笑のネタとなったりすることがありますが、個人的には大震災直後で凄惨な映像を見続けていた3月11日以降、平常通りの放送に救われました

「ジュエルペット」「ジュエルペット サンシャイン」って何?

「ジュエルペット」とは、サンリオとセガトイズが共同開発したキャラクターのようです。詳しくはWikipediaの当該ページを参照してください。サンリオということで、キティさんとかの仲間みたいなもので、サンリオピューロランドとかでも会えたりするらしいですが、詳しいことは分かりません。女児向けの分かりやすいキャラクタービジネスですね。あぁ、夢のない大人の発言。

ジュエルペット サンシャイン」(参考: Wikipediaの当該ページ)はこのジュエルペットを題材とした第3作目のアニメ。テレビ東京では毎週土曜日の朝9時30分から30分間放送していました。2009年4月から一年間放送されたものが「ジュエルペット(通称: 無印)」、2010年4月から一年間放送されたものが「ジュエルペット てぃんくる」というらしいですが、こちらは観たことがありません。2011年4月から一年間放送された第3作目である「ジュエルペット サンシャイン」の第一話から観始めたのがジュエルペットアニメを観始めた最初です。

何で30代のおっさんの私が「ジュエルペット サンシャイン」を観始めたかというと、その放送の一ヶ月前くらいに、女児の娘を持つとある父親からジュエルペットの玩具である「ジュエルポッド」の話を聞いたのがきっかけでした(参考: ジュエルペット商品紹介ページ)。ジュエルポッドを検索してみると、まるでiPhoneの廉価版のような外見をしているではありませんか。「女児の玩具までもがスマートフォンの時代なのか!」と驚いて、ウェブの業界人として物語でそれがどういう描写がされるのか気になって「ジュエルペット サンシャイン」を見てみようと思ったのでした。

実際に「ジュエルペット サンシャイン」を観た感想は?

第1話から最初の数話までは、とにかく普通に面白く出来ているなと素直に感心しました。そして、メインキャラクターであるとともにサンリオのキャラクターでもあるジュエルペットという存在と、アニメ版のために描かれた普通の人間と、あと擬人化された動物、そして擬人化も何もされていない普通のヤギなどが共存していている教室。それに誰も疑問を抱かず説明もないという状況が、なんだかシュールでカオスで面白いという感想を持ちました。ちなみに舞台は、人間界とは別の(ただ比較的気軽に人間界と行き来できる設定である)「ジュエルランド」という場所にある高校です。

そういったちょっとした好印象が「次回も観てみようかな」という原動力になったんだと思います。

それが第7話あたりからでしょうか、カオスに「加速」がかかったのは。スタッフが、昭和時代の映画やドラマやアニメのパロディを随所に盛り込み始めたのです。時には、というか後半以降はほぼ立て続けに昭和ネタを繰り返し、テレビ東京が音楽著作権を包括契約しているということを武器にか、昭和作品に出てきた原曲をそのまま使用してカオスな雰囲気を醸し出しはじめました。「これ女児わからんだろ」という感想。昭和を生きた30代40代を笑わせるには十分なネタ。特に「オレたちひょうきん族」の「ひょうきん懺悔室」を15分まるまる本当に忠実に再現した回(第38話)には本当に感服しました。

好意的に解釈すれば、女児と一緒に視聴しているお父さんお母さんへのサービスかと思わせるものですが、終盤は「これはお父さんお母さん世代でも分からない古さだろ!」というくらいのネタさえ持ち出す始末。たとえ元ネタが分からなくても、何か軌道を外れたその雰囲気からカオスという狂気な面白さを感じることはうけあい。私も、放送後に元ネタをネットで知って「復習」することもしばしばです。

「女児向けアニメ」のはずなのに「大きなお友達(大友)も楽しめるよ」と説明すると、何か卑猥なネタでもあるのかと誤解されそうですが、さすがに深夜アニメでもない朝9時30分のアニメにそんなことはありません。サンリオが関わっているわけですし。でも、そのネタのカオスさ故に、動画サイトのMADには「深夜33時30分アニメ」というタグが付くことは常です。スタッフの暴走(?)は続き、「サンリオはこれを許したのか!?」と疑うような回も後半は多くなってきました。

感想は、Twitterの #jewelpet タグ、そして 2ch のジュエルペットスレ で観ていましたが、みなさんは毎回大変楽しんでいたようです。

「ジュエルペット サンシャイン」最終回を観た感想は?

これから観る方へのネタバレになるので詳しくは書かないですが、私としては「サンシャインらしいカオスさを残しつつも、ちゃんと終盤のドタバタをまとめきった。そしてうかつにも感動させられた。」という感想です。

ネットで観ていても「一年間楽しませてもらったし最終回も楽しく感動させてもらってありがとう」といった好意的な言葉が多いですが、一抹のひっかかりがあった人も何割かいたようです。

ただ

  • 原作が無く、1年間52回放送した
  • 最初から、また中盤で、どれだけ最終回までのプロットが固まっていたか分からないものの、途中でキャラの肉付けや、明らかに後付けと分かる設定をおりまぜた

という中で万人を満足させる最終回は難しいとは思います。上記条件を満たした今作以外の作品にも言えることですが、特にSFの類やタイムスリップ、唐突な時間の経過が絡むと、すぐに矛盾や謎が生じてしまいます。

原作があって1クール(3ヶ月)程度の放送であれば、原作の矛盾解消や1クールに収めるための策をアニメ化の際に講じることはできると思いますが、「ジュエルペット サンシャイン」を含んだ上記のようなアニメだと、最終回に賛否両論が起こるのは避けられないかなと。それでも、ネットで見ていると「最終回まで楽しめてよかった派」が多く、私もそう思う派なので、この作品は30代40代にオススメと断言します

これから「ジュエルペット サンシャイン」を楽しむにはどうすればいい?

これを書いているのは2012年4月2日ですが、2012年4月9日からキッズステーション再放送があるようです。平日の午後3時に集中的に放送していくようなので、キッズステーションを観るための契約と録画機がある方はそれを録画して、週末に2時間使ってまとめ見すると良いと思います。キッズステーション放送版は昭和ネタの際に使った原曲をそのまま流すそうです。ここもポイントですね。これを書いている現在、第2作目「ジュエルペット てぃんくる」もまだキッズステーションで再放送されているようですし、しばらくはキッズステーションでの再放送が繰り返されるのではないかと思っています。

レンタルDVD版も続々リリースされています。また、コアなファンのためにDVD-BOXも発売されています。DVD−BOX版の内容はレンタルDVDに準拠しますが、キャストやスタッフによるオーディオコメンタリーが収録されているという、ちょっとした特典付きとなっています。ただ、レンタルDVD版/DVD-BOX版は版権の都合で昭和ネタの際に使った原曲がフリー音源に差し替えられているので、本放送当時もしくはキッズステーションで放送される内容よりも衝撃度が低いという難点があります。なので、キッズステーション視聴環境+録画機がある方はそちらのほうがより楽しめるのではないかと思います。

まとめ

「カオス」「これはひどい」「女児置いてきぼり」「スタッフ頭おかしい」「やらかした」は褒め言葉。昭和を懐古しよう。若いってすばらしい。だけど若くなくても心は若くあれ。

一人でも多くの方が「ジュエルペット サンシャイン」の楽しさに気づいてくれることを願って止みません。