NMLノート 2012年2月版

NMLノート 2012年2月版#interest_ae聴く専門の平凡なクラシック音楽ファンの おがた です。

「NMLって何?」というのは「NMLノート 2012年1月版」を参照ください。

先月(2012年2月)はあまりNML聴けなかったなぁ。まぁ2枚聴けば元が取れる計算でいけば、元は十分に取っているわけなんですけど。

モーツァルト:交響曲全集(モーツァルト・アカデミー・アムステルダム/リンデン)

http://ml.naxos.jp/album/BC94295 (2012/02/03鑑賞)

NML-BC94295

全曲集。モーツァルトの交響曲なら他の廉価版の全曲集も持っているけど、その廉価版に入っていない聴いたこともない曲もいくつか含まれていてなかなかよい。音質も良い。レビューによると古楽器による演奏らしく、そこもまた高ポイント。

また有名な大ト短調交響曲「交響曲第40番」の版をクラリネットあり・なしの2版収録しているのも面白い。

何しろ曲数が膨大なので全部聴くまでには至っていないものの、時々流し聴きしておきたい名盤です。

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集(エル・バシャ/ベルギー王立モネ歌劇場管/大野和士)

http://ml.naxos.jp/album/fug505 (2012/02/12鑑賞)

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プロコフィエフのピアノ協奏曲全曲を聴きたいなぁと思って全集を検索。大野和士指揮というところに興味があってチョイス。先程もそうだけど、全集も数々揃えているNMLは素晴らしい。CDを買っていた時代も、やっぱり同じ演奏者で全部聴いてみたいという欲求が後で出てくるのであれば、最初から全集をチョイスするということをよくやっていました。廉価なものも探せば結構あって、それほど高くなく全集も手に入るし。一枚あたりに換算して数百円とかそんな感じの相場。ただ、リッピングは相当大変だけど。

ちなみにプロコフィエフのピアノ協奏曲は第3番が一番好きです。あのジャズっぽくもありクラシックっぽくもあるはじけ方が好き。逆に第1番はチャイコフスキーの同じピアノ協奏曲第1番にモロに影響を受けているなぁと感じる私です。それもまた悪くない。

プロコフィエフ:交響曲第1番「古典交響曲」, 第5番

http://ml.naxos.jp/album/7190 (2012/02/13鑑賞)

NML-7190

古典派やその周辺(バロックやロマン派)の管弦楽が好きな自分が、近代や国民楽派に入っていく入口のような管弦楽がいくつかあって、プロコフィエフの「古典交響曲」もその一つ。

当時の最先端の(今でいう「近代」の)先鋒で人気もあったプロコフィエフが、聴衆に示した最初の交響曲は、表向き古典派の交響曲のような簡素なもので、良くも悪くも当時の聴衆の期待を裏切りました。その裏には、当時古典派の作曲家ハイドンを研究していたプロコフィエフの実験「もしハイドンが今生きていたらこんな交響曲を書いただろう」というものでした。

「近代」を聴くと、この「古典交響曲」を聴いてみたくなる。そして古典派の色に安心しつつも、その中に巧妙に入れられた「近代」のエッセンスをなるべく汲みとって聴くようにしていると、近代色を自分の中で楽しめるようにモードが切り替わるんです。

そういう私にとっての「近代への入口」の音楽には、この「古典交響曲」とは別に、マーラーの「交響曲第5番」もそうだったりします。ロマン派の真っ只中、または古典派のような曲を巧妙に展開をしつつも、しっかり「近代」の交響曲を聴かせてくる。この時期のマーラーもバッハを研究していた産物としてこの交響曲を作った(あと第4楽章のアダージェットは妻アルマへの美しいラブレターですね)というのも、プロコフィエフの「古典交響曲」と似ている部分があると思います。

なんだか、プロコフィエフの交響曲第1番の話をしていたのが、マーラーの交響曲第5番の話をしてしまっている。マーラーの交響曲第5番もNMLで名演や興味深い演奏を探してみることにしましょうかね。

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ヴィヴァルディ/テレマン/クラーク/L. モーツァルト:トランペット協奏曲集(アンドレ/北ドイツ放送室内管/エトヴェシュ)

NML-MCS-ED-9059

http://ml.naxos.jp/album/MCS-ED-9059 (2012/02/28鑑賞)

「トランペット協奏曲」って、協奏曲の中ではかなりマイナーなジャンルだと思うんですけど、私は結構好きなんですよ、そういうマイナーなの。協奏曲といえば「ピアノ」「ヴァイオリン」が二大巨頭なわけですけど、個人的には管楽器の協奏曲が好きです。トランペットもそうですが、クラリネットとかオーボエとか。そういうマイナーな協奏曲を聴けるのも、NAXOSならでは、NMLならでは、です。

自分が古典派ひいきだからかもしれませんが、「トランペット協奏曲」の鉄板は、やはりハイドンとフンメルのトランペット協奏曲でしょうか。エステルハージコンビ(笑)。2曲とも、聴いていると熱くなってくる。

それら2名のトランペット協奏曲は入っていませんが、バロックから古典派までのトランペット協奏曲を集めたのがこの盤。心地良いトランペットの音色に酔いしれることができました。

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(番外編) ベルワルド:交響曲第1番「厳粛な」, 第2番「気まぐれな」 (ヘルシンボリ響/オッコ・カム)/ ベルワルド:交響曲第3番「風変わりな」, 第4番「繊細な」/ピアノ協奏曲(ヘルシンボリ響/オッコ・カム)

http://ml.naxos.jp/album/8.553051http://ml.naxos.jp/album/8.553052

NML-8.553051 NML-8.553052

「番外編」と書いてみましたが、これらはNAXOSのアルバムですが、これはNMLで聴いたというよりも、ずいぶん昔に実物のCDを買って持っているものです。リッピングしておいたものを改めて2月にヘビロテしていたという感じ。

NMLは本当に素晴らしいサービスなのですが、鑑賞には通信が必要なこと、特に移動中は通信が途切れやすかったりiPhoneの電源が消耗したりといった移動中の通信をすることによるデメリット等もあって、NMLに契約していてもヘビロテするCDは実際に買う(そしてリッピングする)というのが正しいやり方なのかなと思っています。

このベルワルドという作曲家。生前はほとんど報われない作曲家だったようです。特に自国であるスウェーデンで。時代としては、古典派とロマン派の中間あたりに位置する作曲家でしたが、やはり独特の音階進行が当時の素朴な曲を聴き慣れた聴衆に理解されなかったのでしょうか。現代の我々はそれこそ不協和音の塊の音楽を聴き慣れているので、彼の曲を聴いてもその曲想は、古典派のエッセンスにどことなく現代風の味付けをした新鮮なもの、という印象を受けます。

特に聴き応えがあるのが「風変りな」と題された第3番。何かロマン派の時代の先を行くような不思議な響きがあります。本当は古典派・ロマン派時代の作曲家のはずなのに、私のプレイリストには間違って「近代」どころか「現代」に分類されていました。クラシック音楽の「現代音楽」の中でも、無調音楽や12音音階といった不協和音の塊の前衛音楽に半期を翻した「新古典派」や、近代から現代にかけて新しく生まれた機会音楽のジャンル「映画音楽」に近い響きを醸し出しています。

ベルワルドが残した交響曲はこの4曲のみのようですが、今後他のベルワルド作品も聴いてみたいと、4曲の交響曲をヘビロテしながら思いました。またNMLが役に立ってくれそうです。

CD帯紹介文より:結果的にはスウェーデンが生んだ最大の作曲家であったベルワルドは、生前自国ではほとんど評価されずに終わった人物です。作風は立派なドイツロマン派で、少し古典的なシューマンといったところでしょうか。国民楽派確立前の人物なので、いわゆる北欧風の香りは希薄ですが、実に壮大で堂々たる交響曲を4曲残しました。尚、ここに収められている交響曲第2番は、総譜の紛失により本当の第2番なのか疑問視されている“真作”です。

CD帯紹介文より:第3交響曲はベルワルドの最高傑作と言われています。激烈な第3楽章も相当なものですが、何と言っても第1楽章!非常に独特な和声進行が不思議な近代性と大らかな情感を生み出しており、ベルワルドの個性を十二分に堪能することができます。ただ、2年後に作られた第4番は、第3番よりぐっと古典的な肌ざわりとなっています。ピアノ協奏曲は死後に匿名で作曲コンクールに出されて好評を博したものの、ベルワルド作と判明するやいなや無視されお蔵入りした悲運の曲です。

…と今月聴いた中で記録と記憶に残ったのはこのようなものでした。マニアックなものが多いですが(というかNMLとNAXOSはマニア志向ですが)、興味が湧いたものがありましたら、一緒に語りにつきあっていただけると私が嬉しいです。

NMLの月額費用の元を取ろうというわけではないですが、好きな曲から苦手な曲まで、もっとたくさん幅広く聴いて、クラシック音楽ファンとしての知識の幅を広げたいなと思う次第です。

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