京都で懇意にしているプログラマーと飲んで語った話

京都で懇意にしているプログラマーと飲んで語った話#interest_aeおがた (@xtetsuji) です。

3月17日(火曜日)から3月20日(金曜日)まで京都に行っていました。

今回京都に行ったのには大きな目的があって、その一つが @azumakuniyuki さんこと、あずまくにゆきさんと会ってお話をすることでした。

ご紹介:あずまくにゆき (@azumakuniyuki) さんは、京都を拠点に活動されている著名なPerlプログラマーの一人。特にメール/SMTPといったサーバ技術に詳しく、YAPC::Asia Tokyo 2010 で発表して話題となったバウンスメール解析ソフトウェア bounceHammer は有名。Twitterをフォローすると分かる通り、京都を体現したような粋な生活をされている方。特に酒と猫に通じており、猫の写真で満たされた Instagramアカウント はかなりの影響力を持っています。それゆえ「猫のあずまさん」「西のあずまさん」と呼ばれ慕われています(「西の」とは、東京にいるあずまさん @ytnobody との対比です)。私おがたとは、当初は同じメール関連の珍しいプログラマー同士として、最近ではPerl入学式のサポーター(あずまさんはin大阪、おがたはin東京)としてもネット上で交流しています。私より3歳ほど年上。

色々と話したいことが積もっていたのですが、昨年の YAPC::Asia Tokyo 2014 で会おうとしたものの、あずまさんが仕事の都合で来られなかったりと、なかなか会えるタイミングがありませんでした。私が休養期間に入って「金は無いけど時間はあるから京都行きますよ」と言ったことがキッカケで、京都に行ってお会いすることができました。

出会い

京都とは関係ないですが、あずまさんとの出会いについて。

私が最初にあずまさんを拝見したのが、2010年秋に東京工業大学のキャンパスで行われた YAPC::Asia Tokyo 2010 のこと。そこで bounceHammer についてのトークを聴いたのが最初でした。当初はあずまさんは私ことを知りませんでした。

「バウンスメール(いわゆるエラーメール)の解析って、あれには仕様らしい仕様がないからほぼ網羅データベースを構築するしかないだろうし、野心的だなぁ」と驚いたのが最初です。それにメール関連のプログラムって色々厄介な部分が多かったりして、それに対しての対応もなされているというところも興味を引きました。

あずまさんが私を認識したのは、2年後の YAPC::Asia Tokyo 2012 のこと。私の「mod_perlでSMTPサーバも作れる」といった趣旨の奇抜トークで、「ヤバいのがでてきおった」という感想だったそうです。

2009年の「Plackブーム」以降、業界ではメールといったものは時代遅れとされてプログラマからの興味は失われていた中で、両者のトークは互いに印象深いものだったようです。

実際に初めて会ってお話したのが YAPC::Asia Tokyo 2013 でした(参考:YAPC::Asia Tokyo 2013 1日目)。

こう振り返ってみると、毎年の YAPC::Asia Tokyo が出会いのポイントになっているとは。本当によいイベントですね。

2013年11月にLINE社のカフェスペースで行われたPlackconに参加した際に、あずまさんが発表している姿はみたのですが、会場では話せなかった記憶が。その1か月後の私の胃潰瘍緊急入院(参考:2013年12月に胃潰瘍で入院をした時の振り返り)のときは、遠方から心配してくださった方の一人でした。

その後、2014年4月に東京に来てくださったときにお会いできましたが、多くの人との席で、なかなか腰を据えて話が出来なくもありました。

8月末の YAPC::Asia Tokyo 2014 で会って話をしようと思ったら、あずまさんが突然仕事で来られなくなって残念。採択されなかったトークの復活の場であるリジェクトコン(参考:YAPC::Asia Tokyo 2014 Reject con #yapcasia #yapcasiareject)では、私のメールのトークの中であずまさんのbounceHammerを紹介した部分もあって、このあたりの話を語り合いたいという気持ちがさらに高まっていました。

そして2015年になって、京都行くぞって1月終わりあたりに決めてから、あずまさんと日程を合わせて京都で会うことになりました。

プログラマーとしての共通点もそうですし、嗜好の共通点も多く、楽しいひとときを過ごすことができました。というか語り足りなかったくらい。

当日会うまで

2015年3月18日、京都。朝から雲行きは怪しくあったのですが、夕方から土砂降りの雨になりました。

私は待ち合わせ時間近くまで、京都市街の北の聖護院あたりでコーヒーを飲んでいました。その後、あずまさんと連絡を取り合って、四条烏丸(しじょうからすま) 交差点付近で待ち合わせということになりましたが、夕方過ぎからどしゃぶりの雨になって、バス停付近で方向感覚を失ってしまい、バスを乗り間違えたりして結果的に待ち合わせ時間に結構遅れてしまうことに。天候も乗り慣れないバス路線も厳しい。

とはいえ、あずまさんとTwitterで連絡を取り合いつつ、あずまさんの誘導で屋根付きの通りでバスを降りて、なんとか合流することができました。余裕を持った行動をしないとダメですね。反省。

一軒目

当初は、あずまさん行きつけの居酒屋があってそこへ向かったのですが、満席だったので、いちおう当初の居酒屋には座席が空いたら教えてと伝えて、ひとまず別のお店へ。

最初はビール、その後は京都の地酒(英勲)を傾けつつ、挨拶から少しずつ会話の暖機運転。

店員の女性も京都弁。新幹線で京都駅に降り立ってからそうなのですが、京都の女性はみんな京都訛りなんですね。まぁ当然なんですけど。でもなんかそれだけで田舎者にとってはテレビで見た京都の世界が広がっていて驚き。

最初は私の京都話から。高校時代の修学旅行以来の約20年ぶりの京都(参考:高校時代の修学旅行と「怪盗セイント・テール」のお話)なんですよ〜とか、おとなになってから一人旅で自分のペースでまわれる京都はまた別の味わいがあって良いですね、という感想など。宿泊している宿がビジネスホテルではなく完全な旅館(菊香荘)であることも話題に上がりました。

あずまさんも「東京から、いや北海道から来はったお客さんやから」と店員さんに京都の美味しいものを持ってきてもらうように言ってくれて、サブ的位置づけの一軒目から京都の食べ物飲み物を満喫出来ました。

近況を語り合っている間の小一時間の間に、先ほど足を運んだ目的の店から連絡があって、移動することに。

外はどしゃぶりの雨ですが、この再会と京都の料理に、なぜか心躍る感じです。

二軒目「夢処・漁師めし 雑魚や」

当初行く予定だったお店に入れました。あずまさん行きつけのお店。

ここで腰を落ち着けてじっくりと会話が始まります。

あずまさんいきつけの店とあって、北海道からの田舎者(私)をうならせる食べ物が続々とでてきます。

甘くて味わい深い九条ねぎとか本当に色々あったんですが、食べるのと話すのに夢中になっていて全然写真を撮っていなかった。それくらい夢中でした。

かねてから興味があった京都の豆腐。

雑魚やの豆腐

美味でした!うまい!薬味のわさびの味も良い。これが日本酒に合うんだ。

店名の通り、魚が美味しい店。もちろん、それ以外にも地産地消の京都の食材から、他の地域の食材を京都の調理法で仕上げた料理など様々。とても美味しい京都料理の数々を楽しめました。まだまだ食べ足りなかった。次に京都に行った時にまた連れて行ってもらって、その時は写真撮ろう。

食べながら、夢中になって語り合っていたので、何を話したのか思い出そうにもごちゃごちゃ。とはいえ終バスの時間までじっくり語りました。まだまだ語り足りなかったわけですが。

以下、あずまさんと話した内容の中で差し支えない内容から抜粋です。

あずまさんの「猫」の話

Twitter @azumakuniyuki でもフィードされていますが、あずまさんのInstagramのページは猫の写真でうめつくされていて、しかもそれに対してLikeがかなりの数付いているのです。 Facebookで内輪いいねを集めている人は珍しくなくなりましたが、Instagramで知人でもない人からこれだけLikeを集めている人は周囲ではあずまさんくらいしか知りません。

あの猫はどこで撮影したものなのかという話をうかがったところ、滋賀県まで撮影に出かけてまとまった枚数の写真を撮ったあと、その中で良いショットを少しずつInstagramで公開しているそうです。

確かに、日常生活の中でふとスマートフォンを取り出して撮ったのではない落ち着きがあるなぁとは思っていたのですが、そういう秘密があったとは。味のある猫が多くて、これからの猫写真も楽しみです。興味を持った人は今すぐInstagramでフォロー!

北海道が大好き

田舎者から見ると京都人の生活を体現しているあずまさんですが、実は北海道大好きで何十回も北海道旅行に行っているという顔をお持ちです。

以前から北海道に詳しいなとは思っていたのですが、聴いたところ北海道のほとんどの市町村に行ったことがあるとか。自分なんかより絶対北海道を知り尽くしている…。

以前は北海道移住も考えたそうですが、北海道に移住したら「北海道に行く楽しみ」が無くなってしまうので断念したそうです。確かに、好きな場所に住むというのと、好きな場所に行くというのは、また違うかもしれません。好きな場所に住んでいないからこそ「好きな場所に行く」という別の楽しみが生まれるという言葉にハッとさせられました。

私の出身地は音更町なのですが、北海道外で説明するときには「帯広市の隣町の音更町」と説明します。ただ、あずまさんの前では音更町だけでなく十勝総合振興局の市町村は説明ナシに出して大丈夫でした。

京都のバスは難しい?

こんにちは、路線バス好きです。

しかし今回、土地勘がない場所でどしゃぶりの雨だったとはいえ、バスで迷ってしまったのは手痛かった。

あずまさんは「案内してあげられればよかったけれど、いつも乗るバス以外はわからへん」とのことで、京都のバスの難しさがかいま見えます。

京都に滞在している間は、500円の一日乗車券を毎日買ってずっとバスに乗っていたのですが、なんとなく難しさは以下のところにあるように思えました。

  • 市中心部では京都駅だけがターミナルではなく、四条烏丸交差点もかなりのバスが終点になっていて、そこがブラックホールのように見える(そこにターミナルはなく、そこに来たバスが折り返しになったり系統が変わったりする)
  • 東京のようなターミナルからの放射線状の作りではなく、京都は碁盤の目になっていて一見わかりやすいものの、バスの行き先に「縦→横」で行くか「横→縦」で行くかがわかりづらくしかも両方あって、経由地で降りる目算が崩れる可能性がある
  • 交差点名がついたバス停は、交差点の四方の道路にいくつも別のバス停が立っていることがある

他にも山のほうの寺へ行くバスなどの運行方法など、難しさを感じる部分は結構ありますが分析不足。とはいえ攻略しがいがあるし、本数もすさまじい数あるので、理解すれば京都移動が自由自在になります。時間があるなら、乗り間違えても次のバスはすぐ来ますし。

実際、Googleマップがだいたい教えてくれるので、それに従うのがよいかもしれません。ただ、バス停がどこにあるのかの正確な位置を教えてくれないのはネック。

北海道といえば蕎麦

京都は酒も美味いし野菜も美味いものの、あずまさん的に北海道が美味しいものといえば蕎麦なのだそうです。普通の人なら魚介類とかじゃがいもとか答えそうなところ、蕎麦が出てくるところが通っぽい。

確かに北海道は蕎麦の生産に適した寒暖の差があったり、広い土地があったりと、蕎麦が美味しい条件が揃っています。蕎麦といえば日本古来の食べ物っぽくて古都で出てくると雰囲気抜群という印象がありますが、京都を散策していても蕎麦屋は意外に無いんですよね。むしろ天下一品のほうが存在感ある(天下一品の本店は京都です)。

私が「年末年始は実家に帰省して祖父母らと一緒に年末を過ごしているんですが、年越しそばは鹿追そばですねー」という話をして羨ましがられました。実は北海道も悪くない?

蕎麦といえば日本酒。北海道も美味しい地酒があるので、雪がつもる北海道の冬の時期に、うまい蕎麦にうまい日本酒で一杯やるというのは実は贅沢かも。

メールや古い技術はそう簡単には無くならない

あずまさんも私も、どちらかというと最新技術を追いかけまくるというよりも、古い技術を保守するタイプのプログラマーです。特にメール関連技術。

ネットウォッチしていると、オープン系のITエンジニアは新しい技術に飛びつくもので、自分も御多分にもれず新しい技術が好きで追いかけていますが、時に「メールは終わった」などと古い技術を否定する勢力もいます。ただ、それってどうなの?っていうのが共通意見。特にメールは、10年前から「終わった」論が繰り返しなされていますが、そういう勢力自体が先に終わってしまったりしているという…。もちろん我々も既存のメール技術がベストプラクティスだと思っているわけじゃないけれど、短絡的に終わったと言う勢力は一歩引いて見る必要があるかもしれません。

一つのやり方としては、大衆には完全にメールだと思って使わせておいて、あとで裏側をごっそり変えるというやり方なのかも。それが今実現できる勢力はGmailなのかもしれません。

メール終わった勢力がよく言う「差出人を詐称できるプロトコルは…」論は、郵便もそうだよなぁ、という感じでして。良くも悪くもメール/SMTPは安価なハガキの置き換えだと捉えておくといいかもしれません。郵便が好きか嫌いかは別として、郵便が明日無くなるとは思えませんからね。

次の飲み会は新得町で?

そんなこんなで、今までずっとお話したかったことや、その場で盛り上がってお話ししたことなど盛りだくさんで、どしゃぶりの雨も時間を忘れて、終バスの時間までみっちり5時間話し込んでしまいました。

話し終わる気配が全然無いほど話題が尽きなかったのですが、終バスの時間が迫っていたり明日も早起きだったりで、解散となりました。あずまさんには旅館の方向へ行くバスが来るバス停まで送ってもらえて助かりました。

全然話し足りないということで、あずまさんが「次は北海道で蕎麦と日本酒を囲みながら話したいですね」と。その後に「札幌の人も帯広の人も参加しやすいように、中間地点の新得町にしますか。蕎麦も美味しいし」と続けて、とても良いなぁと。札幌と帯広の中間地点がすぐに出てくるあたり、あずまさんならではです。

※ 距離的・JR北海道の営業キロ的には、トマムか占冠あたりが中間地点になるのですが、蕎麦と日本酒の粋な一日を過ごすのであれば新得町かもしれません。トマムの雲海カフェには一度行ってみたいですけれど。

そういえば「今に伝えるメールの技術」の話、全然していなかった!

上記で触れなかった話には、私やあずまさんの近況だったり、京都のIT業界のお話だったり、他愛もない笑い話だったり、話題は全くと言っていいほど尽きなかったわけですが、その辺りのプライベート寄りの話題は新得町でお話ししましょう :-)

京都の旅はまだまだ続きます。

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