月別アーカイブ: 2013年12月

2013年を振り返る

おがた (@xtetsuji) です。

2012年にもそういうブログ記事を書いていたので、今年も振り返ってみようかなと。あまり振り返る事柄がないような気もしますが…。振り返り方を時期単位から事柄単位してみることにしました。そのほうがまとめやすいので。

気がついたら年末

今年は長かったような短かったような。今年始めに起こった出来事がとても昔に感じることもあれば、突然年末になっていたといった感じもあったり。この記事を書く直前まで、今日が大晦日だなんてあまり理解していなかった。それは後述。

コミュニティ活動3年目とYAPC::Asia Tokyo2回目の登壇

2011年7月から始まったITエンジニアとしてのコミュニティ活動も2年目。2010年に転機があってクローズドな活動を続けていてもダメだと引っ込み思案な自分を一発奮起させてきましたが、やり始めると面白くなって、今では人前で話すことも全然平気になりました。人って変わるものですね。

コミュニティ活動で知り合った人達は徐々に増えて、2013年の終わりごろに色々な形でその結果が形として見えるようになってきました。

9月のYAPC::Asia Tokyoにも登壇。昨年に続き2回目。凝りもせず古いネタをぶつけていきましたが、逆に「新しいもの=善、古いもの=悪」という図式が必ずしも当てはまらない場合もあるという部分を示せたことや、レガシーに色々な事情で縛られている方の相談窓口としての役割ができたことは良かったかなと思います。スライドの完成度や聴衆の反応自体は昨年の発表時のほうが良かったかなと思っていて、昨年の自分に負けた気分が少ししました。

地域.pmをはじめとした多くの勉強会・イベントにも参加させていただきました。その中でも「Perl入学式」は、自分がサポーターとしてプログラミング初心者をサポートするという役割が非常に新鮮でかつ刺激的で、つい自腹でサポーター常連となってしまいました。

Hachioji.pmには何度も参加しているのですが、Hachioji.pmメンバーと夏に高尾山に登ってビアガーデンに行けたのは良い経験でした。この帰りに温泉に行こうということになって八王子に温泉を発見して、Hachioji.pmの温泉ハッカソンが始まったのだと思います。温泉ハッカソンのほうは出席できていないのが心残り。

職質テックトーク#3にも出演させていただきました。ラジオのゲストみたいなの初めてだったので、新鮮でもありましたし、壇上に立つより緊張しました。貴重な経験色々です。

仕事の比重がかなり低かった

今年は仕事の比重が色々な事情で低かったのも印象的でした。ある意味暇だったし、ある意味仕事したかったし、またある意味もっと研鑽できるチャンスを逃したなという反省もありました。

公にできる情報・できない情報ありますが、いくつかの要因としては

  • 後輩にルーチンワークを完全に引き継いだ
  • 新しいものの導入がはかどらなかった (これは私の戦略ミス)
  • 降ってくる新規開発案件がほとんどなかった
  • 体調不良によるもの

といった感じでしょうか。

2009年から2010年にかけても仕事の比重というか本業であるITエンジニア・プログラマらしい仕事が少なかった時期でもありました。これは公開情報にも現れていますが、会社がその時ちょうど縮小傾向で、サービスを閉鎖したり売却したりといった作業ばかりをやっていた時期だったからです。片付け屋さんであったり、売却先会社への引継書を延々と書いたりといった仕事は、自分や仲間が作った愛着のあるサービスを潰していくという、忙殺されている以上につらい部分もありました。

その分、コミュニティ活動を充実させて、プログラミング力を衰えないようにしようという意思で活動はしていましたが、勉強や実践が足りなかったなという反省があります。これも私の戦略ミスで反省している部分ですが、コミュニティ活動と仕事の両輪をうまく連携させて回せず、会社にメリットをなかなか生み出せなかったのも反省すべき点でした。

その分、後輩教育に力を入れて、後輩が劇的に成長したことは良かったなと思っています。

趣味のイベントへの参加も充実方向へ

クラシック音楽鑑賞が趣味なので、前々からNHK交響楽団のコンサートにはよく行っていたのですが、今年の後半は金銭的余裕があまりなくて、遠ざかってしまいました。ピンポイントでは行っていましたが。

年始にニコニコ生放送で放送された伊藤賢治さんらによる有料ライブ「One Night Re:Birth」が素晴らしく、非常に価値のある投資でした。趣味の幅は広げていきたいと思った次第です。

昨年も恐る恐る出てはみたのですが、声優さんのイベントにも一つ行ってきました(「RIM祭〜今日はみんなと学園祭〜」(@RIM0u0) に行ってきました)。これもよい体験でした。

あと、新しい行きつけの喫茶店というのもいくつかできて、その中の「中庭ノ空」というカフェで行われたパン教室&ライブに参加したのも興味深かったです(カフェ「中庭ノ空」で開催されたパン教室に参加してきました)。

英会話スクールの類に行きたかったり、料理教室に通いたかったり、ピアノを習いたかったり、色々と興味は尽きないのですが、金銭的余裕がなくてその辺りまでは手を伸ばせなかったのを2014年は打開して視野を広げていくつもりです。

小さなイベントの主催をしたりもした

会社の飲み会や、ITエンジニア同士の飲み会など、小さなイベントの主催というか幹事をしたりもしました。参加しているだけじゃなく、催していく方向でも積極的になりたいという気持ちがあったので。どのイベントも参加者が結構いてくれて、楽しいイベントになりました。特に #xtcup は思い出深いイベントになりました。

主催でなくとも、小さな飲み会には積極的に参加して幹事を助けたりすることもありました。

あずまさん (@ytnobody) と新しいユーザーグループを立ち上げたりもしました。例えば「Postfix友の会」とか。これひとつだったかな?ただまだ活動実績が足りないので、これは2014年の課題ですね。その他にもあずまさんにはお世話になりっぱなしの一年で、PerlBeginnersでのUstreamサポートであったり、Machida.pmの盛り上げ役であったり、今後とも応援とも迷惑ともつかない形で賑やかしであったり金銭的協力であったりといった支援を続けていきたいと思います。

「北海道つながりIT飲み会」とスカイアーク

スカイアークの小林社長が東京で主催する「北海道つながりIT飲み会」という会が何回かあって、それへの参加をして、関東圏に住んでいる北海道出身者との親睦を深めたり、東京や北海道の実情を知れたりといった良さがありました。

YAPCでも小林社長とは雑談させてもらえたのですが、本当に勢いのある方で、話の一つ一つに未来を感じることばかり。中の人視点ではまた違うのかもしれませんが、外の人視点としては小林社長はスゴイと思わされ続けた一年だったし、今後ともスカイアークは絶賛応援していきたい企業であることは間違いないです。本社は私の地元ですし、愛着もあります。

暑さと心労と

今年の夏は本当に暑かった。死ぬほど暑かったというか世間では熱中症で実際に被害出ているくらい。

暑いのと関係があるのか分かりませんが、暑い時期に色々と心労が重なることが多くあって、梅雨の5月から暑さが収まりかける10月まで、相当個人的につらかった時期でした。実際に暑さと心労で何度も体調を崩しました。

心労にも色々原因があって分析をして改善しようとするのですが、結局私の力では改善できないということが分かって全てを諦めたのが外が涼しくなりはじめた10月でした。この辺りの話は反省点も多い恥ずかしい話ではあるので、今度飲み会で一緒になった人にでもこっそり話そうと思います。飲み会誘ってください。

Posterousの終了とブログの移転

2011年からブログを載せていたPosterousがTwitterに買収されて、Posterousサービスが終了してしまうという事態に。驚愕しました。これで一気に商用ブログサービス不信になって、自前でWordPressをインストールしてブログを移転することにしましたが、なかなかはかどらず。結果、5月からブログを書かない数ヶ月というのが久々に生まれたのですが、その後WordPressが軌道に乗ってからは、それを取り戻すかのようにブログでのアウトプットを増加させていきました。WordPressの記事投稿インターフェースがPosterousよりも便利だったとか、そういう理由もありますね。

あとは、Twitterは情報量としては少ないし、FacebookなどのSNSといった閉じた場所に公開しても問題無い情報をあえてSNSに投下する理由が見いだせなくなって、短文はTwitter、長文はブログに書くように心がけました。Twitterは好きですが、正直FacebookとかSNSの類はそれほど好きじゃない。今までクローズドに活動していて結果良い思いをしなかったので、この「ブログ回帰」とも言える流れは私の既定路線だったのかもしれません。

デジタルガジェット買い控え

何度も繰り返しているような気がしますが、とりあえず金が無かった。新機種が出たら毎回買い換えるiPhoneも、今回5sは買いませんでした。YAPCで忙しくて買うタイミングを逸したというのもあります。

欲しい物はあるものの、部屋に溢れかえったものが新しいものの流入を拒んでいる部分もあるので、断捨離をしないといけない時期なのかもしれません。今年も大掃除的なことは全然できなかったので、2014年新年掃除をしたいと思います。

Amazonのウィッシュリストには色々なデジタルガジェットが並んでいますが、これほど買い控えをしたのも久しぶり。理由は色々あるし節約にもなっていいじゃないかという意見もあるかもしれませんが、IT業界に身を置いている人間として新しいものをウォッチできないと取り残されるのは必然なので、この点は反省すべき点であると思います。

反省を活かして、年末になってNexus 5を買いました。今まで安かろう悪かろうなAndroid端末は2機種くらい持っていたのですが、良質なNexus 5でAndroidの勉強も徐々にしていきたいです。

周囲で病気の一年

親戚が何人も病気で入院したり手術したりしました。付き添いや医師から説明を受ける母が大変だったそうです。地元の話なので私が手出しすることもできず、私は母と電話しながら断片的な情報に心配したりするだけでした。

そんな病気の人達も無事退院してホッとしていたところで、今度は自分が緊急入院するはめになるとは…。病院のベッドの上で「まさか今年のトリを飾るのは自分だとは思わなかった」と何度も思っていました。今度はこっちの断片的な情報で母を心配させてしまったし、身寄りのない自分は死活問題だと思って意識のあるうちにTwitterに同報通信的に状況を書いていったら、これも多くの方々に心配してもらうことになってしまったりと…。ありがたいやら申し訳ないやらといった年末でした。おかげさまで12月24日に無事退院できました(入院中、そして伝えたいこと少し)。

年末のN響第9と札幌遠征

退院時期が未定で年末年始の予定が危ぶまれましたが、なんとか退院して、年末のN響第9公演に行って心の洗濯をしてきました。

Hokkaido.pm#11の関係で札幌入りするための全ての移動手段と宿泊手段は押さえていたので、それが無駄にならなくて良かったです。札幌では退院時に処方された徐放性鉄剤の副作用でとても体調が悪かったのですが(食事をきちんと選んでいたので、病気であった胃の調子は良かった)、Hokkaido.pm#11とその懇親会などPerlプログラマーの方々との交流(Hokkaido.pm#11 に参加してきました #hokkaidopm)、札幌にいる高校時代の友人と初めて会う彼の友人達との交流、そして札幌に住んでいるいとこと久々に会話したり、充実した札幌滞在ができました。

そして例年通り、無事に実家に帰省してこのブログ記事を書いています。終わりよければすべてよし!

2014年はどういう年にしたいかといった話は、2014年になってから書くことにします。みなさん、良いお年を。

「RIM祭〜今日はみんなと学園祭〜」(@RIM0u0) に行ってきました

おがた (@xtetsuji) です。

2013年11月24日(日曜日)に行われた「RIM祭〜今日はみんなと学園祭〜」(@RIM0u0)に行ってきました。簡単にいえば声優さんのイベントなのですが、本人たちによる手作りイベントで、非常に心温まるイベントでした。

私はこういうイベントへの参加が不慣れで、一つ一つに戸惑うことが多かったのですが、参加して良かったと思える良いイベントでした。参加した他の方々によるイベントレポート記事も参考になると思います。

イベントの詳細について

声優の松嵜麗 (@reimatsuzaki)さん、葉山いくみ(@hayamaikumi)さん、大原桃子(@MomoJule)さんの3人による手作りイベントです。

下の写真は、会場でもらえた缶バッジ。RIMとはRei、Ikumi、Momokoの頭文字なんです。

RIM祭の缶バッジ

昨年も「今日はみんなとフライングクリスマス☆」という3人による手作りイベントがあり、今回のイベントはその第2弾と言えるものです。昨年のイベント、私もチケットは買ったものの、当日体調不良で行けず、今回のRIM祭は非常に楽しみにしていました。

今回のイベントに行こうと思ったきっかけ

たぶんこれを話して聞かれるのは「声優さん好きなんですか」って質問かと思うんですが、大学時代の頃にアニメからはいったん遠ざかってしまったものの、2010年頃からまたアニメを少しずつ観だして、声優さんという職業に興味を持ったことは事実です。最近では48人程度集めた大所帯の女性アイドルグループなどが多数話題になっていますが、最近の女性声優さんはアイドル並みのルックスと、声優という職業ゆえの歌唱力やトーク力、そして声の魅力というものがあり、アイドル以上に少しずつ興味を惹かれるものがありました。

特に2011年度に1年間放送された「ジュエルペット サンシャイン」というアニメが本当に個人的ツボをついて1年間大笑いさせてもらって、DVD-BOXも4巻揃えたという経緯があります。元々は健全な幼女向けアニメではありますが、制作側、特に稲垣隆行監督のパロディ心からか、昭和を生きた大人にしかわからないオッサンネタが散りばめられていて、本当に楽しかったです。皆口裕子さんに「ねるとん紅鯨団」のナレーションを2回もやらせたり、そんなの30代や40代しか知らないよ!というネタを連発して、声優さんのネタも最大限に引き出すアニメとしても秀逸でした。詳細はWikipediaの「ジュエルペット サンシャイン」の解説や書籍「オトナアニメCOLLECTION ジュエルペット サンシャイン FANBOOK」を参考にしてみてください。

その「ジュエルペット サンシャイン」のヒロイン「水城花音」役の声優さんが松嵜麗さんで、松嵜麗さんを応援することで「ジュエルペット サンシャイン」のOVAなどが出ればいいなーという気持ちからでした。純粋に「ジュエルペット サンシャイン」は松嵜麗さんの初ヒロイン作品のはずで、その後のモバマス(諸星きらり)での露出ほどインパクトは無かったようですが、1年間の好演は忘れられません。特徴ある声優さんとして今後とも声優界で必要とされる逸材の一人だと思います。「ジュエルペット サンシャイン」は稲垣監督が作り上げた世界ではありますが、私の中では「ジュエルペット サンシャイン」=松嵜麗さんという図式もあります。モバマスは少しやって挫折した勢なので、松嵜麗さんといえば「ジュエルペット サンシャイン」な私です

水城花音

松嵜麗さん自身も、自身のブログで「ジュエルペット サンシャイン」に対しての特別な思いを語っています。

最近では本人の姿などの露出も多く、見るたびに「松嵜麗さん、ぐうかわ過ぎるなぁ」って思うくらい綺麗な方です。ロングの髪が「ジュエルペット サンシャイン」の水城花音がそのまま出てきたようなイメージすら感じます。私の好みの人なのかもしれません。

「ジュエルペット サンシャイン」はジュエルペットシリーズ第3弾のアニメですが、2013年現在、第5弾である「ジュエルペット ハッピネス」でヒロインの一人「近衛ねね」役を演じているのが葉山いくみさんです。また大原桃子さんもジュエルペットシリーズでいくつかの役を演じており、ジュエルペットシリーズで3人同時の出演はまだないものの、3人にとってジュエルペットシリーズはある意味特別な存在と言えましょう。それは後述の年表でも語られることとなります。

昨年は松嵜麗さんに会えるイベントが結構あって、チケットを買ったものの行けたイベントは一つだけで、前述の「フライングクリスマス」を含めた他のイベントにはいけませんでした。

チケットを買ったけど行けなかったものが多い

行けなかったチケットは半券が切られていません。

チケット確保した

発売日当日、10時発売開始でしたが12時頃に近所のローソンまで行ってチケット購入。2時間過ぎただけで整理番号67番とは、すごい人気。

[tweet https://twitter.com/xtetsuji/status/389226504791416832]

会場に入った

東銀座駅から歩いてしばらくしたところにある「パセラリゾーツ銀座店 BENOA」が今回の会場。

RIM祭の会場建物風景

当日は開場から少し遅れて会場入り。既にたくさんの人が来ていました。とはいえ、チケット番号順の入場になるとのことで、チケット番号が60番台の私は早く来てもそれほどすぐには入場出来ないかなとは思っていました。

入口には看板が。否が応にも期待が高まります。

今日はみんなと学園祭の看板

せっかくなので松嵜麗さんにファンレターを書いたのですが、封筒が無くて銀座駅周辺の文房具店で探しまわったのも送れた原因だったかも。ファンレターを書くとかって初めての経験でした。それだけ「ジュエルペット サンシャイン」と松嵜麗さんへの思い入れが強いのかもしれません。

「学園祭」と書かれているとおり、会場内はおしゃれな雰囲気ではありましたが、学園祭風に写真であるとか年表であるとかが展示されており、しかもその一つ一つが3人による手作りとなっており、非常に温かい雰囲気でした。

会場に入ったときにもらえたイベント概要のプリント。まさに3人の直筆で手作り!って感じがします。

RIM祭のパンフレット表紙

RIM祭のパンフレット中身

写真が展示されています。大原桃子さんは写真も趣味にしており、彼女自身が撮影した写真もいくつかあったんじゃないかと思います。

展示されていた写真1

「写真の写真」を撮っている時間がなかったのですが、ベストショットだなと思ってピックアップして撮影した写真を一枚。

展示されていた写真より

写真だけでなく、葉山いくみさんが書いたという絵もありました。3人の肖像画。

葉山いくみさんが書いた3人の肖像画

学園祭らしい「3人の年表」も貼ってありました。手作り。心温まります。3人それぞれにカラーが割り当てられていて、誰が書いたか分かるようになっています。

年表1。人が多くてうまく撮影できず、ピントがあっていなかったのが心残り。誰か高解像度の写真を撮影している方、いらっしゃるでしょうか。

れい・もも・いくみのあゆみ1

2枚目のうちの1枚目。iPhoneで撮影したのですが、ブレています。人が多かったので…。

れい・もも・いくみのあゆみ2

2枚目はそこそこ鮮明に撮影できました。とはいえ、撮影する人が多くて、やっぱりブレている…。この年表は最後にプレゼントとして人にもらわれていったので非常に貴重なものとなりました。本人たちの手元にもないという。

「3人の未来年表」の中にある2013年5月「ジュエルペット新シリーズで、3人アニメ初共演!」大いに高まりますね。ジュエルペットシリーズで2人の共演はあったものの、3人共演は未だかつてどのアニメでもないという話。来年のジュエルペットシリーズ第6弾はどうなるのか、期待です。

松嵜麗さんと葉山いくみさんの初共演の話は「ジュエルペット ハッピネス」第7話でした。ジュエルペットシリーズは7の倍数回に何かが起こると言われており、この様子はTogetterで私がまとめてあります。

また、2013年4月「「お願いシンデレラ。発売記念イベントに大原がこそっと来て家に帰ってカレーを食べながらイベントを思い出し涙する」話はTwitterでも語られており、友情を感じました。これもまとめてあります。

私もこのとき、同じく池袋サンシャインシティ噴水広場の3階で人混みの影から見ていました。しかしあまりにも人が多かった。私はプレイしていませんでしたが、モバマスの人気を実感した瞬間でありました。

開演前にフードメニューとドリンクを買おうとしましたが、行列がすごくて大変でした。大人気。

フードメニューの行列

ドリンクは入場チケットで1杯無料、フードメニューは3人それぞれのコラボメニューがあります。

  • サッカー部 フレッシュピチピチピーチ
  • 野球部 麗ちゃんのやきそば
  • テニス部 行列の出来る葉山のスイーツ

3種類それぞれに写真がついてきます。3種類一気に買うとラミネート加工された特別なカードが貰えて、サイン入りビニール袋がもらえるそうですが、私は勝手がわからずバラバラに買ったもので、もらえませんでした…。他の方のブログ記事を参考にしてみてください。

もらえた写真の数々

一番右側のサイン入り3人集合のブロマイド写真は、イベント終了後にもらえたもの。

あとフードメニューの他にTシャツも売られていたので買いました。全て3人の直筆サイン入り。洗ったら落ちてしまいそうで、うかつに着られない。

物販の価格も、フード一つが写真付きで500円、Tシャツが1枚1500円と、通常の声優さんのイベントに比べても相当リーズナブルなのだそうです。手作りかつ3人のサービス精神からくるものなのかもしれません。

フードメニューの写真などは撮り忘れてしまいました。残念。

会場の雰囲気はこんな感じ。開演前には各スクリーンに三人の写真などが流れていました。混雑している!

混雑している会場

ドッキリ企画の前準備

開演前のスクリーンに松嵜麗さんと大原桃子さんの二人が出てきて、会場の皆さんにお願い。それは「葉山いくみさんのどっきりバースデーパーティーの予行演習の段取り」でした。昨年の「フライングクリスマス」でもやったそうで、開演後のネタばらしの段階で二人は「いくみんに隠れて動画撮るの大変だった」とのこと。

開演

開演後の撮影はNGとのことだったので、とりあえずiPhoneはポケットに入れて舞台に注目。

フードメニューの長蛇の列に並んでいる最中だったので、結果的に逆側の舞台に近めのところで見ることができました。

[tweet https://twitter.com/RIM0u0/status/404281257460121600]

最初は3人そろって「学園天国」からスタート。盛り上がりそうなスタートです。

あまり歌のことはよくわかっていないので、どのような曲が演奏されたのかなど、上述の他の方のブログ記事を参考にしてみてください。

歌だけでなく、ミニゲームもあって盛り上がりました。会場にいる人を縦に3つに分けてチーム分け。私は葉山いくみさんチームでしたが、2つのミニゲームで葉山いくみさんが圧勝で、たの2人がブーブー言っていたのが面白かったです。

後半の歌で松嵜麗さんが歌う「イマドキ乙女」が出てきて、もうテンションMAX。これは「ジュエルペット サンシャイン」のエンディングテーマで、松嵜麗さんも一度、DVD-BOXのオーディオコメンタリーの中で「水城花音としてOPかEDを歌う」というむちゃぶり企画で歌ったもの。これはDVD-BOX4巻(最終巻)の最終話のオーディオコメンタリーの最後に収録されています。私もこの曲のリクエストを送ってみたのですが、松嵜麗さん自身の声で聴いてみたいという要望が叶えられて本当に良かったです。舞台の袖に戻った二人にルビー(ジュエルペット サンシャインの主人公のウサギ)のぬいぐるみを投げられて松嵜麗さんキャッチ、そして胴体ではなく耳を持って振り回すその様は、まさに2次元から出てきた水城花音そのものでした。現実のウサギは耳を持って振り回したらダメですよ。

葉山いくみさんが歌う「卒業写真」(川嶋あい)に入ると、舞台は一転して、周囲のスクリーンに3人で映った写真がモノローグのように流れて「泣かせに来ているな!」といった感じでした。葉山いくみさん、こういう透き通る声の泣かせる歌、うまいなぁって思いました。

その他にも歌いっぱい。あんまり知識がないから知らない歌が多かったけど、周囲に合わせて必死に手を振ったりしていた。慣れないことをしてすごい疲れたけど。

そして抽選へ

パンフレットに手書きで書かれていた番号。このヒミツは、会場にある色々なものを抽選で来場した方々にあげようという企画だったのでした。私は77番というキリのいい数字でしたが当たらなかった…。手書きの年表もらった人、本当にうらやましいです。

ドッキリ企画敢行

そして葉山いくみさんへのバースデードッキリが敢行。葉山さん、「今年も!?」といった感じで感無量。2人と会場でハッピバースデーの歌を歌ってお祝いして、泣きそうになる場面も。こういう友情、いいですね。準備ビデオを作っていたことやケーキを準備していたことなど、一つ一つに驚いている様子でした。

そして来年へ

楽しいイベントも終わりに近づき、大原桃子さんの口から「来年もやる」発言。第3弾、期待したいです。

他の方々とのコミュニケーション

希望する方は出口で待つ3人と握手したり会話したりおみやげや手紙をお渡しするということで、長蛇の列ができていました。急ぎの方優先とのことで、暇な自分はしばし待ったほうがいいなと思って、フードメニューを買ったり、椅子に座ったりして待っていました。

待っている間、手持ち無沙汰なので、近くにいる方に話しかけてみることにしました。私は一人で来てこういう場に知り合いがいないので、この場合は完全アウェイ状態ですね。

何人の方に話しかけましたが、来た目的として松嵜麗さんがキッカケの方が多かったようでした。たまたま声をかけた人がそうだっただけなのかもしれませんが。松嵜麗さんの何かといえば、当然ながらモバマス。人気ですね。ソーシャルゲームの先行きといったものは業界人として気になったので「今もモバマスは変わらず続けているんですか」といった質問を数人の方に投げかけてみたものの、以前ほどやらなくなったといった方もいました。この場に来る方はどちらかというと、モバマスというゲームを楽しむというよりも、バンナムから出るモバマスのCDなどのコンテンツを楽しめればよいという、ゲームの方はライトプレイヤーが目立ったかもしれません。池袋サンシャインシティの噴水広場のときには誰もが空いた時間をスマホでモバマスしているという光景が繰り広げられていましたが、この待ち時間ではそういう感じでも無かったように思えます。

モバマスのキャラクターである杏(CV.五十嵐裕美さん)ときらら(CV.松嵜麗さん)のコンビのTシャツを着た方がいたので撮影許可をもらって撮影させていただきました。

だにぃ☆ドヤァ☆

 

杏きらプロ

松嵜麗さんファンの方で、自作のハッピを来た方がすごかったので撮影許可をもらって撮影させていただきました。

松嵜麗ハッピ前面

 

松嵜麗ハッピ背中

列に並び始めたときに隣(互いに前後同士)だった人と、待ち時間中長々と会話していました。その方も松嵜麗さんがきっかけで来たとのことでしたが、興味深かったのは以前ちょっと見た「ジュエルペット サンシャイン」を覚えていて、最近見た「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している(のうコメ)」の麗華堂絢女(CV.松嵜麗さん)を見て聞いてサンシャインの水城花音のことを思い出して松嵜麗さんについて検索したらたまたまこのイベントがヒットしたので来てみたとのことでした。なんという巡り合わせ。

稲垣監督を始め、「のうコメ」は「サンシャイン」と制作スタッフがほとんど一緒じゃないかというほどの一致っぷりで、ギャグに力をいれている部分も同じ。やはりその辺りに心踊る人って自分の他にもいるんだなーって改めて感じました。

麗華堂絢女

その方は一見ライトな声優ファンといった感じでしたが、一時期はそこそこイベントに通っていたようで、コール(合いの手の類)の入れ方や作法であるとか、サイリウムの使い方であるとか、その辺りを教えていただきました。

話をしていて、やはり松嵜麗さんの話題が多かったですが、今期を含めたジュエルペットシリーズの話になったりして「3人には今後も躍進して欲しいですねー」といった感じでまとまりました。

列に並んでいると、会場から「時間の都合があるので、後の方は押しでお願いします!」とのこと。待った人、損じゃん!って展開になりました。

3人と会話したりした

順番が回ってきて、3人と会話したりしました。

最初は葉山いくみさん。「「ジュエルペット ハッピネス」観てますよ!」ってところからしばし雑談させてもらいました。結構かわいい系の女性で、もうちょっと露出が多ければ爆発的に人気が出るのでは?とすら思える人です。爆発的に人気が出てしまうと、それはそれで嬉しいのですが、こういったイベントのチケットが争奪戦になってしまうのが想像できるので、なかなか嬉しい悩ましいといった感じです。

次は松嵜麗さん。「ジュエルペット サンシャイン」についての想いを短い時間の中で語りました。本当に応援しているし、松嵜麗さんを応援することでサンシャインのOVAが出て欲しいし、「「のうコメ」の現場で稲垣監督にも需要があるってぜひ伝えておいてください!」と伝えたら、「のうコメ」も観ているって話になって嬉しがっていました。松嵜麗さんの話によると「「のうコメ」の現場でも「花音」って呼ばれるんですよ〜」だそうです。監督もアニメーションプロデューサーも一緒だし、脚本家などの執筆陣もほぼ一緒。そりゃそうかぁって感じでした。ちょっと微笑ましい裏話でした。話が尽きないことは分かっていたので、持ってきたファンレターを渡すことで残りの想いを伝えることに替えました。この時間は2013年の中でも、本当に幸せな一瞬でした

最後は大原桃子さん。第一印象が本当に中性的で男女問わずモテそうなルックスに、思わず「カッコイイ」って声をかけてしまいました。直前に松嵜麗さんと話せて舞い上がってしまっていてあまりうまく話せなかったんですが、ジュエルペットシリーズに3人同時に出られることを祈願していますということを話しました。本当は、モバマスイベントで松嵜麗さんを観て涙した話やカメラにのめり込んだキッカケといった話などを聞きたかったのですが、会場側が時間巻き巻きサインを出していたので、あまり話ができなかったことが心残りです。

3人からサインを貰えるということで、多くの方は色紙を持ってきていました。色紙という発想はなかった私は持ってきていた「オトナアニメコレクション ジュエルペット サンシャイン FANBOOK」にサインしてもらうことにしました。大原桃子さんには「これにサインしていただくことが、3人の夢への祈願です」って声をかけました。私の願いです。

サンシャインFANBOOKにサインを貰う

そして出口に誘導されて会場を後にしました。11時すぎに会場入りしてからから16時前まで会場にいましたが、疲れを感じさせない、本当に最高の一日、最高の体験でした。

最高日☆

来年も期待しています!

Hokkaido.pm#11 に参加してきました #hokkaidopm

おがた (@xtetsuji) です。

2013年12月28日に行われた Hokkaido.pm#11 に参加してきました。

※参加ブログ記事やスライドURLなどについては、公開されたりしたら都度追加していきます

いつも参加ブログ記事を書くのが遅いので今回はすぐに年内に…。本当は他にも出席したものの、まだ参加ブログ記事を書いていないイベントが結構あるのですが、それは年末年始休暇にまとめて書こうと思います。

参加者の方々によるブログ記事 。

場所は、今回は東札幌駅近くの産業振興センターではなく、札幌駅の北の札幌エルプラザというところでした。ここはHokkaido.pm Casualを毎月催しているところ。

今回も13時30分開始でした。勝手が分かっていて、一度Hokkaido.pm Casualに出席して札幌エルプラザに行ったこともあるので、比較的迷わず行けました。吹雪結構大変だったけど。

自分主導でUstreamをやってみた

自宅で役割のなくなったiPhone 4sがあったので、前回のPerlBeginnersのときにそれにUstreamアプリを入れてUstreamをしてみました。一人でも見てくれれば御の字と思っていたら、数人から反響があって、やってよかったなと思ったので、今回のHokkaido.pmでは、私が名乗り出て、この形式のUstreamをやってみることにしました。幸いHokkaido.pmのUstreamアカウントは随分前から存在していたので、それを利用しました。録画もあります。

前回のPerlBeginnersは短時間イベントなので気付かなかったのですが、iPhoneのUstreamアプリの最大連続録画時間は3時間(180分)ということを知らず、途中でぶった切られています。ちょうど自分が発表する前後でした。

Ustreamは3時間まで

 

ちょうど3時間(180分)寸前でいったん録画が切れているのが分かりますが、そういう事情です。録画が残されていたことが幸いでした。ばらく気づかず、タイミングが悪かった。皆さんもiPhoneのUstreamアプリで長時間ライブ配信をするときには気をつけてください。

いちおう休憩中はオフレコの雑談もあるだろうということで、画像はブルースクリーンを移しつつ、マイクはオフにするという対応をしました、これはこれで良かったかなと思います。3時間以内に収めつつ、収録時間を少し細切れにするとよいんだなというのが今回の教訓でした。

録画は3時間超(13時30分〜17時頃まで)の長丁場ですが、ダラダラ閲覧すると雰囲気が分かっていいかなーと思います。@yusukebeさんの40分トークなど、見所も多かったので、自分の見たいところだけを見るのも良いと思います。

今回はUstream業や会場入りが遅かったことや体調不良などもあり、バタバタしていてメモが疎かです。他のスピーカーの方がスライドを公開したりしたら、随時情報を更新していこうと思います。

13:40~14:00 「今年書いたPerlコードの振り返り」 by @akiym さん

akictfの話から。

特にMac関連のCocoaモジュールが豊富な @akiym さん。私も結構お世話になっています。

  • AnyEvent::SKKServ
  • Cocoa::NetworkChange
  • Regex::VerbalExpression

Cocoaモジュールの作り方について。なぜ「Cocoaのモジュールを書くのか」という問いについては、CocoaのAPIに触りたいからとのこと(高速化ではない)。Perlを使って、Macアプリを使わずにMacの機能にアクセスしたいだけだし、単体モジュールにして言ったほうがみんなが幸せだとtypesterさんがいっていた、とのこと。

最近では「XSUBで書けるようになったので超絶便利」であり、革命とのこと。Cocoa::GrowlやCocoa::Skypeは面倒なことをしているそう。xsubppが…。

MinillaでXSモジュールを作成する場合には minil new -p XS Module して、builder_MyBuilder.pm を作成してminil.tomlを編集。あとは *.xs にゴリゴリと書いていって、makeすると.mが生成される。

Cocoaモジュールは、普通のXSと同じように書けるそうです。Cocoa→Perl、Perl→Cocoaのデータ変換に気をつければいいだけ。それ以外はただのXS。どうやればいいんだ…というときには@typesterさんや@soh335さんを参考にすればよいとのこと。

Mac::Keyboard::LED というモジュールを作った話。Caps Lockを光らせることが出来るやつ。通知に良いかもしれません。

後半はベータバージョンであるPerl5.19の話。hash slice sytaxやpostfix dereferencingなどの便利記法を紹介したあとに、CGI.pmが正式にdeprecatedされた話や、削除されたモジュールの一蘭などを紹介。ようやくCPANPLUSが無くなった。時代ですね。

最後に、ウェブアプリケーションの設計についての、聴衆への質問の投げかけ。

Amon2を使っている理由は単なるコンテキストマシーンであるというところから、Bootstrap3.0対応、Kolon対応が良いという話、Rooter::BoomやTengを使っているという話の後で、Modelというものは何なのかという問いかけでトークが終わりました。質疑応答が盛り上がったものの、MVCにとらわれすぎてはいけないという結論に至ったような気がします。

14:00~14:20 「Hokkaido.pm #11」 @__papix__ さん

自称「どこにでもいる大学生」、@__papix__ さんが大阪から遠路はるばるやってきました。今回はフェリーらしい。

今回のHokkaido.pmのテーマである「今年作ったもの」というのにふさわしく、いくつかの業務・私的に作った作品を紹介していました。

  • Facebook API 変更自動確認ツール Kaopan (これはインターン先の会社で作ったそう)
  • シンフォギア (今のところ自分用スライド公開ツール)

Kaopanは結構便利そうなので、会場からも公開を期待する声が多く聞かれました。

シンフォギアは「Amon2+Teng+SQLite+Text::Markdown::Hoedown」という構成で2日で作ったとのこと。今までの積み重ねと先人の苦労があって2日という短期間で作成できたというのは本人の弁。

先の @akiym さんの話に続いて、MVCについての話も触れられましたが、やはり「とらわれすぎてはいけない」という話。DBはModelとして扱うというよりもDB名前空間で別物として扱うスタイルだということが語られました (このあたりちょっとメモが怪しいかも)。

14:30~14:50 「Hokkaido.pm寿司x11」 @moznionさん

今年の流行語は「DevOps」という話からはじまり、協調を提案する話へ。

その後、TestとDocumentの関わりについて触れ、「DocumentからTestを生成する」アプローチと「TestからDocumentを生成する」アプローチの二種類を比較。 「SYNOPSIS重要」としつつも、「DocumentとTestを同居させる」という結論に。

後半は「TestからDocumentを生成する」というアプローチにフォーカスしてJSON APIのテストを書くとそれのドキュメントを自動生成してくれるautodocの紹介や、Test::JsonAPI::Autodocモジュールの紹介などをされました。

多岐に渡る活躍の中でもとりわけテストや品質管理に造詣が深い @moznion さんのトークでした。トークやスライドのテンポも面白く、Ustream録画やスライドは要必見です。

14:50~15:10 「」 @charsbarさん

翻訳家の@charsbarさんが余っている20分枠に急遽登壇。

最初はCPANTSなどの品質管理系の話から始まりました。

その後、本業である翻訳業の中で手間だったラテン語の辞書を引くためにMojoliciousアプリケーションを書いた話などが印象的でした。

最近編集(?)を手がけた「世界の名酒事典 2014年版」の紹介などもありました。興味深い。手広いです。

最後に、WindowsのiTunesで英語の勉強などで歌詞をブラウザでリアルタイム表示させたいといった要望を手軽にかなえるために書いたというウェブアプリケーションをご紹介。これはMojolicious Advent Calendar 2013でも紹介されていた記事のデモでした。MojoliciousとWebSocketの組み合わせ。これもまた興味深かったです。

15:20~16:00 「今年見たPerlコミュニティそしてこれから」 @yusukebe さん

講師派遣は無かったのですが、今回メインとなった40分トークを飾ったのが、最近JPAの理事に就任された@yusukebeさんのトークでした。

技術的なことよりも、それを支える方法であるとか、盛り上げるアイデアだったりといった展望について熱く語られたトークでした。スライド公開後のネットでの反響もかなりあったようです。スライドも公開されていますし、Ustreamにも録画がありますので、ITエンジニアコミュニティに興味のある人であれば、元気がもらえるスライド・トークでしょう。私が書いたメモを公開するより、このスライドをテンポよくめくっていったほうがよく雰囲気が分かると思います。興味があればUstream録画も見るとよいといった感じです。

今回の名言「PerlMongerよ、旅に出よ!」は、Perlプログラマだけでなく、全てのOSSに携わるITエンジニアに言えることではないでしょうか。数学などの頑張れば一人で出来る学問でさえ、ネットを使ってみんなで協力するだけでなく、学会発表や研究交流のために各地に旅費を払って行くわけです。場所が変わって、そこで得られる知見といったものは何にも代えがたいものがあるでしょう。私も関東圏と北海道のみが活動圏だったので、今後は西や南のほうや海外へ、出来る限りもっと積極的に足を運びたいと感じました。

16:10~16:30 LT

今回のLT、最初は応募が少なかったのですが、結果的に飛び入りが多くて活況となりました。

まずトップバッターは飛び入り参加の @itrysd さん。ギターの音を奏でられる本格的なウェブサイトを作ったそのデモは、なかなか興味が惹かれるものがありました。本公開が待ち遠しいです。

@techno_neko さんの「本当にあったGrepが遅い話」は、耐久テストのような問題が出されて、なかなか面白い感じでした。非常に疎な配列の作成が新しいPerlであれば実行可能であるという結論は、なかなか興味深かったです。

次は私のトークでしたが、その話は後ほど。

再び登場 @__papix__ さんによる「Hokkaido.pm#11 Lightning Talk」。今年書いたモジュールを色々列挙。@moznionさんが「成果を横取りされた」と言っていたのが面白かったです。Acme::SuddenlyDeathが今年2013年とは…。随分前のことだと思っていたので、意外に2013年は長かったのかなぁとも思いました。貴重な感覚です。

@onagatani さんによるAWSの紹介。スカイアークがAWSを主導していること、とても興味深かったです。

@aloelight さんの「今年書いたPerlのコード」は本格的なモジュールがいくつも出てきて驚愕しました。Tamanegiは興味深いですね。公開を楽しみにしています。

※LTのメモが疎かだったので、順番などが狂っている可能性があります。

私のLTについて

今年作ったもの2013」と題して発表させてもらいました。スライドも公開済みです。

実際2013年は色々あってあまりPerlのプログラムを書かなかったのですが、APIラッパーの類や、書き捨てスクリプトであったり、そのあたりを含めて紹介させていただきました。他の人が発表している本格的なものに比べて見劣りするなぁとは思いましたが…。

特に今年は、12月11日から12月24日まで胃潰瘍で入院をしていて、今回の Hokkaido.pm#11 にも出られるかどうかというギリギリの感じでした。Twitterに同報通信的に状況を報告していったのですが、同情をもらおうとかそういう意図は全く無かった(詳しくは「入院中、そして伝えたいこと少し」を参照)ものの、意図せず色々なITエンジニアの方から心配をしていただき、2011年7月のHokkaido.pm#5から開始したコミュニティ活動によって「作った」というよりも「豊穣された」温かいコミュニティにトークの中で感謝をしたかったということがあります。

とはいえ、ディスプレイトラブルであったり、ちょうど180分のUstreamトラブルであったり、久々にハマった発表だったので、なんかそのあたりを落ち着いて話すことが出来なかったのが心残りでした。

ご心配くださった方、お見舞いに来て下った方、本当にありがとうございました。

懇親会

今回もすすきのへ移動しての開催でした。札幌駅近くだったので、今回は30分ほど歩いて移動することに。入院していたこともあって、久々に長時間歩いたので結構疲れましたというか汗をかきました。

鍋料理、お腹に優しくてとても助かりました。移動できない狭さだったので多くの方との交流はなかなか難しかったのですが、それでも近くの席の人達と盛り上がれました。

二次会

@onagatani さんが大好きな活イカのいる、いつものあの場所でした…がシケで活イカはいませんでした。

少し人数が減って、多くの方との交流がより弾みました。@onagatani さんともようやく二次会でゆっくり話すことができて満足。

その後

大体Hokkaido.pmの三次会は@onagataniさんが大好きなラーメンで締めるのが通例なのですが、病み上がりでラーメンのような脂っこいものが食べれないことなどもあって、行きませんでした。噂では、@onagatani さんと @jamadam さんの二人でラーメンに行ったようです。

まとめ

久々のHokkaido.pmだったなーという気がします。Casualが毎月開催されているのでそちらに比重が置かれてしまう感じもありますが、北海道外からの参加者も集めて大々的に出来るHokkaido.pm本会というのも趣がありますし、私も大好きな北海道に行く口実ができてとても良いです。噂では、また3ヶ月に一度くらいのペースで次回が開催されるらしいとのことで、大いに期待したいところです。

Proca (@proca_jp) でTwitter名刺を作ってみた

おがた (@xtetsuji) です。

以前「ツイ名刺」というサービスで作った個人名刺が底をついたので、今回「Proca」(@proca_jp)というサービスで個人名刺を作った記録です。

2015年2月29日追記: Procaは2015年1月末でサービスを終了しました。

Twitter API1.1のタイミングで軒並みTwitterからの名刺作成サービスが休止していた

サブタイトルの通りなのですが、2013年4月から6月までの間にTwitterのAPIがバージョン1から1.1に変更になり、そのタイミングで多くのTwitter登録情報からの名刺作成サービスがサービス休止となってしまいました。その中には以前使った「ツイ名刺」も含まれていました。さてどうしようかと思ったところで候補に上がったのが「Proca」です。

この記事は2010年のものですが、この中のサイトで残っていて使えるものは2013年末現在、Procaくらいしかありませんでした

Procaで名刺を注文をしてみた

さっそくProcaを使ってTwitter名刺を作ってみました。ProcaはFacebookからも情報を引っ張ってきて名刺を作成することができますが、特にそっち(Facebook)には興味がなかったので、今回はTwitterから情報を持ってきて名刺を作成してみました。

まずはProcaのトップページから「Twitterのアカウントで作る」をクリック。

Procaトップページ

そうするとTwitter認証の画面になるので適切なアカウントでログイン。

後はよいインターフェースとなっているので、流れるように作成ができます。

PDF として出力結果を逐次確認しつつ、最終的にカート画面へ移動します。

Procaのカート画面

アイコンとIDと名前と位置情報とURLはTwitterから自動的に引っ張ってきます。その他、メールアドレスと電話番号を入れる欄があります(必ずしもメールアドレスと電話番号である必要はないようです)が、今回は空欄にしてしまいました。上記画像例では、少し上部に空白が目立ちますね。

注文数が一箱50枚単位、注文数が多ければ割引が大きくなります。

支払い方法はいくつか選べます。

  • PayPal・クレジットカードでのお支払い
  • 商品到着後に後払い (最寄りのコンビニ・郵便局・銀行で)
  • 銀行振り込み (住信SBIネット銀行)

支払い方法が多いのも魅力的。今回、私はPayPal支払いを選びました。

発送はクロネコメール便で届きます。なので、配送員が呼び鈴を鳴らすのではなく、宅配ボックスにそのまま投函されている形で届きます

こんな形で一箱50枚で届きます。3箱150枚注文しましたが、メール便としてポストに投函されていました。

Procaの名刺 TwitterやFacebookの情報で気軽に個人名刺を作りたい人にオススメのサービスです。

MopedがWunderlistに買収され、そしてRemember the Milkの今

おがた (@xtetsuji) です。タスク管理、悩みますね。

タイトルの通りなのですが、Mopedというサービスを運営している会社が、最近勢いがあってユーザが増加しているWunderlistというタスク管理ツールを運営しているベルリンの会社6Wunderkinderに買収されました。

Mopedというサービスそのものを知らない人がほとんどだと思うので説明しますが、ざっくりと説明すると「Twitterの返信メンションだけがある」ようなサービスでした。公開ではあるものの二者間での会話が出来て、アプリでプッシュができるもの。

Moped Top

…はい、使い道が分かりませんね…。Twitterでいいじゃん感満点です。

そしてMopedが買収されたことで、Mopedのサービス自体が2013年12月31日にサービス終了することがアナウンスされました

対して、Wunderlistは、今最も元気があるタスク管理ツールのひとつ。美しいデザインのウェブアプリや各種OSのネイティブアプリが使い勝手が良く高速で、しかもフリーミアムで、大抵の場合は無料で使えます。

タスク管理ツールといえば、一時期は「Remember the Milk(RTM)」が標準的サービスでしたが、ウェブインターフェースはここ数年進化せずAjax黎明期のような古風なサービスに成り下がり、使い勝手が少々良いiOS/Androidアプリは年間数十ドルを払わないと使えないというハードルの高さ。Remember the MilkはWunderlistよりある場面で高度な情報を格納できるという優位性もありますが、機能全般を見ると完全に出遅れていて、開発リソースが枯渇しているんだなという印象を外部からも受けます。一時期Google Closure Libraryの”Ninja”を募集していたのですが、その後どうなったのやら…。Remember the Milkがサポートしていなくて致命的な「サブタスク」は一向にサポートされる気配がないにも関わらず、Wunderlistは最初からサポートしているところもWunderlistの優位性の一つでしょう。Wunderlistの使い方さえ工夫すれば、よほどRemember the Milkで特殊なタスク運用をしている人でない限り、Remember the Milkで出来ることはWunderlistで十分まかなえるでしょう。

今回、WunderlistがMopedを買収したことで、プッシュ通知や複数人タスク管理などの機能を充実してくるのではないかと私は予想しています。単に中の開発者が欲しかっただけというありがちな買収理由も考えられますが、もしMopedのノウハウが転用されるのであれば、そういったところかなと想像します。今後のWunderlistにも期待ですね。

私はRemember the Milkにロックインされてしまっていて、まだWunderlistに移行出来ていない人ですが、近日中にRemember the Milkのエクスポートプログラムを書いてWunderlistに移行したいと考えている一人です。続報あればお知らせします。

  • 2014/04/20 追記: 最近ではRemeber the Milkにしかない「Smart Add」がWunderlistにないことに不満で、RTMのままで良い、Wunderlistはサブ用途で良いとすら思い始めています。ただ、スマートフォンで公式アプリもウェブアプリも使えないのが痛い。そこだけですね。

先日の #Perl入学式 での演習問題「calc_string.pl」の一風変わった解法

おがた (@xtetsuji) です。これを書いている2013年12月22日、まだ入院中です (詳細)。ベッドでブログ書くの、結構腰が疲れます…。

最近では「Perl入学式in東京」のサポーターを常連でやらせてもらっています。

先日の #5 での演習の中に「calc_string」という問題がありました。スライドの内容から引用します。

  • 引数として与えられた文字列が, 数値A 演算子 数値Bという文字列であれば, その値を計算して, 結果を返すような関数calc_stringを書いてみましょう
    • 「数値A」は任意の桁の正・負の整数とします. また, 演算子は+-*/%が使えるものとします.
    • 但し, 引数が与えられなかった場合(空の文字列の場合)は, undefを返します
    • また, 数値A 演算子 数値Bというフォーマットと一致しない場合もundefを返します
  • 関数calc_stringとwhile文を使って, Ctrlキーとdキーを押すまでの間標準入力から文字列を受け取り, 文字列に書かれた式を計算するようなコードを書いてみましょう

これについての回答は、他の生徒さんもブログにアップしたりしていて、その試行錯誤を見て初心に戻ったりしました。

私も生徒さん達が問題に取り組んでいるときに問題をといてみたのですが、マッチさせた演算子文字列で延々と条件節を書かないといけないのであれば、最初から計算式が文字列として組み立てられていることを前提に「文字列eval」したほうが、この場合はパフォーマンスを気にすることもないし簡潔になるかなと思って、Perl入学式の中では教えられなかった s/// の e オプション (eval) を使って解決してみました。しかも結果的に一風変わった形式で。

#!/usr/bin/env perl
# https://github.com/perl-entrance-org/workshop-2013-05/blob/master/slide.md#%E7%B7%B4%E7%BF%92%E5%95%8F%E9%A1%8C-1

use strict;
use warnings;

while(my $str = <STDIN>) {
    chomp $str;
    my $res = calc_strings($str);
    if ( defined $res ) {
        print "$res\n";
    } else {
        print "Input Error: $str\n";
    }
}

sub calc_strings {
    my $str = shift;
    # 文字クラス [...] の中での - は文字コード範囲になるので端っこに置く
    $str =~ s|^(\d+)\s*([-+/*])\s*(\d+)$| "$1 $2 $3" |ee
        or return undef;
    return $str;
}

ここでは Perl の simple replace s/// を使っていますが、e オプションを2回重ねています。こうすることで、置き換え後文字列に二回文字列evalがかかるというPerlの挙動があります。eオプションを重ねれば重ねるほどevalが重複してかかります。最初この挙動はPerlのバグというか意図しない挙動であったのですが、いつしか正式な仕様となりました。

  • s|^(d+)s*([-+/*])s*(d+)$| “$1 $2 $3” |ee

区切り文字を / から | に変更しています。割り算演算子としての文字列 “/” をキャプチャする必要があるのでややこしいからです。あと文字クラス […] 中では、正規表現のメタキャラはその意味を失います(一部の記号、例えばバックスラッシュや “[” などは除く)。またハイフン “-” は文字コードの範囲演算子になるので、文字クラスの列挙の最初か最後に書かないと混乱を招くことに注意しましょう(バックスラッシュでエスケープしてもよいです)。

「数字 演算子 数字」をキャプチャして、最初の置き換え後の文字列eval (e) では、これを文字列連結したPerlの文字列として評価しています。そして二回目の文字列evalで、最初に文字列連結した「計算式の文字列」をさらにPerl自身で評価させて結果を最終的な置き換え文字列としています。

ユーザの任意の文字列を文字列evalすることはセキュリティホールにつながる危険な行為であり、文字列evalはパフォーマンスにも良い影響を与えないことには注意が必要ですが、今回の例では「数字 演算子 数字」の列を正規表現できちんと検査していること、また一人で使うコマンドラインツールなのでパフォーマンス上の問題点は特に無いことで、これも一つのトリッキーな回答になっているかなと思います。

s///ee といった複数回evalの「仕様」は以前から知ってはいたのですが、実際に有用な場面で使ったのが初めてだったので、改めてまとめて解説を書いてみることにしました。

TwitterのフォロワーのTLへツイートを表示させたくないときは @no_TL を使うとよい

おがた (@xtetsuji) です。

主にTwitterの実況時など、フォロワーのTLは汚しくたくないけどハッシュタグで検索はされて欲しいというときがあるかもしれません。そのようなときに役立つTips。

@null というアカウントは存在してフォローが可能

この手の話題が出ると、多くのサイトでは「@null への返信としてツイートすれば良い」と書かれています。これは数年前までは良かったのですが、2013年現在は @null という通常ユーザが居るので、これをフォローしている人 (稀ではありますが) にはTLを見られてしまいます。まぁ、@null をフォローしているということは、それを見たいという意思表示なのではありましょうが。

Twitter null

@no_TL への返信としてツイートする

そこで生まれたのが @no_TL というアカウント。これもれっきとした存在するアカウントですが、このアカウントは鍵アカウントとなっており、フォローしようと思ってもフォローさせてくれません。

フォローさせてくれないので、@no_TL への返信としてツイートすれば、ハッシュタグなどで拾われるけれど、フォロワーのTLには表示されないツイートをすることができます。

Twitter no_TL

自分でも @no_TL のようなアカウントを作るか、実況用に別アカウントを作成する

Twitterでは複数アカウントの作成は許可されているので、作戦として自分自身で @no_TL のようなアカウントを作成してしまうという手もあるでしょう。ただ、それだけのためにアカウント作成をするというのも手間なので、同じ趣旨として作られた @no_TL を「利用させてもらう」ほうが手間も少なくて良いと思います。

最終的な結論としては、TLを埋め尽くして迷惑をかけるくらいの実況ツイートをすることがある場合には、実況専用アカウントを取得するほうが手っ取り早いと思います。私もテレビ実況用に別アカウントを作成しました。結構はかどります。Twitterで複数アカウントを持っていると都合が良い場面もあるので、多少の登録の手間が気にならない人は、用途に応じて別アカウントを作成してみるのも良いでしょう。

注意点

もちろん分かっている人は多いかと思いますが、@no_TL の返信にしても「フォロワーのTLに流れない」だけであって、「そのツイートが自分以外に不可視になるわけではない」ことに注意しましょう。自分のツイート一覧を見られれば、@no_TL への返信も見ることができます。

入院中、そして伝えたいこと少し

おがた (@xtetsuji) です。

ひょんなことから、2013年12月11日から一週間以上の長期入院をすることになってしまいました。しかも何の心の準備もないまま救急車で搬送されて緊急入院という形で。

緊急入院までのいきさつ

Twitterでも同報通信的意味合いでツイートしていたのですが、いきさつを書いておきます。

  • 2013年12月6日(金曜日)から腹の調子が悪くなる
  • 土日は病院休みだし、すぐ直るかなと思って放置していた
  • 月火と勉強会などで動いていたものの、腹の調子は良くならず
  • 水曜日に静岡の三島に行く予定だったが、その前に内科に行って診てもらって薬でももらおうと近所の病院に行く
  • 近所の病院で即座に胃カメラ(口から)ということになった
  • 胃からすごい出血しているのが分かって、病院の先生から「今すぐ緊急入院」と言われる。三島行きは当然キャンセルに
  • 救急車が到着。三島に行く装備で、今いる入院設備が整った病院に搬送される。
  • また胃カメラ(鼻から)。連続胃カメラつらい
  • 病変を確認。胃潰瘍という診断
  • 床上安静ということになって、ベッドから出られない状況に

めまぐるしくて、自分でも状況がよくわかりませんでした。深刻なのか楽観なのかとか。

入院先

少なくとも2013年12月18日までは入院しています。お見舞い歓迎しています。お見舞いの際は何らかのメッセージ手段(Twitter、Facebook、LINE、メールなど)で事前にご一報いただけると幸いです。

  • 2013年12月20日 追記: クリスマスあたりまでは入院しているっぽいです。身軽にはなったのですが、生体検査と食事療法に時間がかかるとのこと。
  • 2013年12月20日 追記: 順調に行けば12月24日の昼に退院できることになりました。
  • 2013年12月24日 追記: 12月24日に退院しました。

ソーシャルストリームに状況を流したこと

今回は状況をTwitterにアップしていきました。家族親戚が東京におらず単身なので、まずは身動きがとれるうちに同報通信をしようというとっさの判断でした。

あまり私は「承認欲求」と言われるものの類が強い人ではなくて、ブログ記事も一人に共感してもらえれば後は反感買わなければいいかなーといった感じの人です。なので、今回のソーシャルストリームに状況を流したことは、同情を得たいとか目立ちたいというよりも、単に自由のきくうちに同報通信をしたいという考えでしかありませんでした。

TLを見ていると、心配の声を多く頂いて非常にありがたかったのですが、中には暗に「こんな情報でソーシャルストリームを埋められても反応に困る」といった内容もあったような気がします。そこは非常に申し訳ない部分もありますが、心理的物理的距離感というのもありますし「あー @xtetsuji なんか大変そうだなー」くらいに受け流してもらっても全然問題無いですよ。私だってあまり面識のない人が同じ状況だった場合、どういう対応していいか分からないと思います。

これは見なかった意見ですが、ソーシャルストリームに状況を流すことで起こるリスクというのも少なからずあるとは思いました。私は心配性なので、出せばいくらでも出てきそう。だけど今回はリスクよりもメリットのほうが大きいととっさに判断して状況を随時流すことにしました

単身者はホットラインの類を事前に準備確認しておきたい

今回は突然の入院で、上述の通り、正直自分でも最初は状況がよくわからなかったです。胃カメラ本当大変といった程度。そして搬送されて入院して、だいぶ状況がわかるようになってきました。

入院は以前もしたことがありますが「一泊二日」といった軽いものでした。しかし今回は少なくとも一週間、しかも緊急入院。何の準備もしていませんでした。三島行きの装備をしていたので、コンピュータ機器などの連絡手段を持っていたのが唯一幸いでした。

今回痛感したのは、こういう緊急の時に連絡を取って助けてもらえる人を日頃から作っておくべきだなということでした。もちろん、身近に家族親戚やそれに類する人がいればその人に頼れば良いでしょうし、例えば「妻に頼ればいい」と内心思っている人はそれでいいかなと思います。羨ましい。ただ、私のように単身一人暮らしで地元から離れて生活しているという人は少なくないと思います。誰もが突然事故や病気にあうリスクを持っています。万が一の時に備えることは重要だなと痛感しました。

今回はTwitterで流した同報通信を見てくださった人の中から、最も病院に近いところに住んでいる友人をまず頼って身の回りの生活用品などを買ってきてもらいました。多くの人に声をかけてもらえる事は嬉しいのですが、みなさん暇じゃないし、誰にお願いするか、お願いする決め手に欠けて悩む部分もありました。親友や無二の友が「今すぐ駆けつけたい!」と言われても、それが帯広や札幌とかだと、さすがに気軽に「東京まで来て下さい」とは言えませんからね。ともかく、様々な方に心配していただいたことは本当にありがたいです。

特に2011年から積極的に参加させていただいているPerlなどの各所のエンジニアコミュニティの方々からは本当に多くの心配の声をいただいて、感謝してもしきれません。直接ソーシャルストリームでつながっていないはずの方からも声を掛けてくださったり、エンジニアコミュニティの人達の横のつながりを感じました。私も逆の立場になったときには、優秀なエンジニアの方々を助けられるようになりたいです。本当にありがとうございます。

その他

退院したら、入院中のあれこれとか、胃潰瘍の人に参考になる情報などをブログで書こうと思います。闘病記というほどではありませんが、せっかくの貴重な体験、記録して後の人の参考なれば幸いです。

Foursquareのプライベートチェックイン機能が削除された

おがた (@xtetsuji) です。

2013年12月6日の Foursquare (4sq) iOS アプリのアップデートで、プライベートチェックイン機能が削除されてしまったようです。新しいアプリでプライベートチェックインに関わるインターフェイスが見つからなかったので、@4sqSupport で聞いてみたら、無くなった旨、返答をもらいました。

その代わりなのか、近くのベストプレイスを見つけやすいインターフェースにしたというFoursquare社からのアナウンスがありました。確かにアプリ全体としては、UIも洗練されて、体感速度も向上して、情報を探すサービスであるという位置付けを更に明確にしつつあります。ゲーミフィケーションはオマケでしかないことは4sqを続けると分かるのですが、いよいよ全世界的にO2Oマーケティングをしていくという布石なのかもしれません。

プライベートチェックイン機能は、バッジなどのゲーミフィケーション要素のパラメータにはなりませんが、ライフログとしての4sqというツールとしての存在価値がありました。ただ、今回の変更となってしまい、個人的には少々残念であります。

プライベートチェックイン機能が削除された以外は、アプリ全般的に改善と言える修正を大胆に行う部分、日本のサービスとは違ってすごいなと思わされます。特に4sqは変化のスピードが速く、世界最大のロケーションベースサービスとして事業としても本気なんだなと思わされます。

ともかく、今後の4sqの動向にも要注目していきたいです。

2013/12/11 追記About Foursquare でも今件取り上げられているようです。

2014/03/10 追記: QuickInというiPhoneアプリでプライベートチェックインができるという話もありました。

QuickIn
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
現在の価格: 無料

進化するDeliciousブックマーク2013年版

おがた (@xtetsuji) です。これを書いている今はちょうど2013年の師走です。

2011年4月に米Yahoo!からAVOSに買収されたソーシャルブックマークサイト「Delicious」ですが、2年近く時を経て、だいぶ使い勝手の良いウェブサービスに仕上がっています。

手元のブックマークが溢れていて、公開しても特に問題無いんだけど、はてなのはてブもちょっと…という人にとって、使い勝手の良いブックマークサービスがないか検討している人の有力な候補になりそうな気がしています。

  • iPhone/Androidアプリ (これは現状進化途中といえそうですが日々更新されています)
  • 使い勝手の良いブックマークレット (XHR2の技術を使って素早いブックマークができます)
  • Google Chrome 拡張機能 (ブックマークレットの進化系で、ショートカットキーを割り当てたりしてさらに素早くブックマークができます)
  • Twitter/Facebook共有 (米Yahoo!時代から消えたり現れていたりした機能)
  • 自らのTwitterのタイムラインに流れたURLを閲覧する機能

などなど。素朴ではありますが、よく使う機能がより素早くできるよう、日々ブラッシュアップが重ねられている印象があります。

はてブではなくてDeliciousな理由

日本だと「はてブ」の略称で有名なはてな社の「はてなブックマーク」が多くの人に使われています。ただ、はてブの「ブコメ」で自分のウェブサイトやTwitterのツイートに悪口を書かれていた嫌な経験を持っている人も一定数いて、はてな村と呼ばれるはてなやはてブの世界観を嫌う人もいます。

また、Deliciousは少なくとも日本語圏ではほどよく静かなブックマークサイトでもあり、だからこそ情報が際立って見えるという特性もあります。はてブ同様「何番目のブックマーク」であるとか「ブックマーク総数」というものが見えますが、そういう情報ははてブより母数や数量は少ないものの、はてブではなくDeliciousという「尖ったもの」を使う人がブックマークしたものとして、より指標として高いと考えられる側面もあります。

ソーシャルブックマーク黎明期から現在まで

日本でもはてブやDeliciousといったサービスが台頭したソーシャルブックマーク黎明期、日本や海外では沢山のソーシャルブックマークサービスが登場しましたが、そのようなサービスのほとんどが既にサービス終了したか低空飛行を続け事実上埋もれてしまっています。後者のようなサービスは今後の継続性が疑わしく、これから使うものでもないでしょう。

Deliciousは英語のインターフェースではありますが、簡潔な機能しかなく使う上で大した問題ではない事と、日本語のサイトをブックマークすることに問題もないので、心配するに足ることではないでしょう。

どんなサービスがあるのか・あったのか、Wikipediaのカテゴリが参考になります。

Delicious今昔物語

Wikipediaの解説が詳しいですが、もともとカナダの企業が作っていたサービスを米Yahoo!が買収し、その後紆余曲折を経てAVOSという会社が2011年に米Yahoo!から買収して今に至ります。

米Yahoo!は「買収した企業のサービスをことごとく腐らせる」企業として有名ではあるのですが、米Yahoo!時代のDeliciousは本当に力が入らず、他のソーシャルブックマークサイトに後塵を拝すだけでなく、競合と共にソーシャルブックマークという市場すら無くしてしまう体たらくでした。日本の「はてブ」は局所的なもので、欧米では公開するブックマークとしてのソーシャルブックマークサイトよりも、Diggのようなソーシャルニュースサイトであるとか情報を自動選別してくれるキュレーションサイトのほうが流行していきました。逆に「はてブ」自身がソーシャルニュースサイトの一極を日本で確立している部分もあります。この流れは、日本でも似たようなものがあるでしょう。

米Yahoo!からAVOSに移ってから、Twitterアカウント @Delicious が開設されて定期的に機能追加の情報が流れたり、サポート用Twitterアカウント @Delicious_Help に英語で問い合わせをするとすぐに応答が返ってきたりとサポート面が非常に充実しました。また、iOS/Androidアプリも公開され、より多くの利用者を取り込もうという姿勢も見られます(まだアプリは荒削りな印象を受けますが、日々改善していっています)。さらに、数回のウェブサイトのリニューアルで、ウェブサービスとしてAjaxをフル活用した使いやすいインターフェースに進化しており、ブックマークとしての「あとで参照する」という事も容易にできるようになっています。ソーシャルブックマークとはいえ、非公開ブックマークも登録することができ、個人的なブックマークとして使うこともできます。野心的な活動の数々は、今後のサービス継続性にも安心感が持てます。

とかくブラウザのブックマークは何千何万のオーダーになると管理が非常に煩雑になり、ブラウザ自体の動作を重くする原因にもなるので、そういう意味でも公開しても問題無い多くのブックマークをソーシャルブックマークサービスに預けるというやり方は、良い方法の一つではないかと思います。

しかしまぁ本当、私やあなたの愛するサービスが米Yahoo!に買収されないことを祈るばかりです。

Deliciousの作法

これからDeliciousを使う人も、今までDeliciousを使う人も、とりあえずタグの概念を覚えておくことから始めるとよい思います。

最近のDeliciousでは「タグガイドライン」を公開していて、多くの人が共通で使えるタグについて提案しています。

Deliciousタグガイドライン

  • 小文字のほうが好まれる。WebDevよりwebdevのように。
  • スペースはタグとして許可された文字だけど推奨されない。Machine Learning より machine-learning のほうがよい
  • ありうる範囲にあなたのタグとコミュニティのタグは再利用される
  • リンクの内容に関係ないタグは ! で始めましょう: !unread, !saveforlater のように

これは英語のガイドラインではありますが、タグ選択時の補完が便利だったりするので、日本語でしか表現できないタグ以外はこれに従っておくとよいでしょう。特に私も結構使っている「あとで読む」「何度も読みたい」系はリンクの内容に関係ないものであって「!あとで読む」「!何度も読みたい」のほうがいいのかもしれません。

その他にも、タグバンドルというタグを整理する上位概念もありますが、それはタグを使っていって使いどころが出てきたら使うくらいでよいでしょう。また、ブックマークした日付での参照も現在可能になっています。その他にもこれから機能強化によって追加される機能も期待できます。

最初は参考になるDeliciousユーザのページを見て、タグの雰囲気をつかむのがよいと思います。例えば私のDeliciousブックマークページはどうでしょうか。

Deliciousのエコシステム

Deliciousブックマークした結果を他のサイトにフィードしたい、他のタイムラインに流れたURLを自動的にDeliciousブックマークしたいといった場合はIFTTT(イフトと読む)というサービスが有効です。

IFTTTのDeliciousチャンネルの概要

 

IFTTTを使うと、IFTTTで使える数々のサービスをフックにしてDeliciousブックマークができたり、Deliciousブックマークをフックとして他のサービスへ連携をしたりできます。

IFTTTのポピュラーなDeliciousレシピ

上記画像はDeliciousブックマークを使ったポピュラーなIFTTTレシピとして出てきたものです。YouTubeのお気に入りを自動的にDeliciousブックマークしたり、Deliciousブックマークを「あとで読む」系サービスに転送したり、Googleドライブにバックアップを取ったり…等々。

Delicious単体でもTwitterやFacebookへのブックマーク時の投稿ができますが、IFTTTを使えば特定のタグがついたものを自動で投稿してくれたり、Twitterアカウントが違っていたり、Facebookページのほうであったり、色々融通が利きます(一つのレシピに登録できるアカウントが一つなのがIFTTTの融通が利かないところでしょうか)。

IFTTTは無料で利用できる海外のサービスでインターフェースは英語ですが、Delicious同様、それほど使用に障壁のあるほどの英語ではないと思います。また、IFTTTが対応するサービスである「チャンネル」は日々増加しており、こういったところが海外の事実上の標準のブックマークサービスであるDeliciousの強みと言えましょう。

IFTTTにはてブが加わる可能性は少ないものの、はてブが出力するRSSフィードを使ったIFTTT連携もあるようで、はてブとIFTTTを組み合わせる手段がないわけではありませんが、「IFTTT→はてブ」方向の連携は依然として難しいでしょう。

私の利用方法

まず、Deliciousブックマークした結果をTwitterとFacebookにフィードしています。ただ、私は相当気軽にDeliciousブックマークするので、それでTLとウォールを埋め尽くすと相当迷惑になるのが分かっているのと、流すブックマークと流さないブックマークを選別するのが面倒なので、Twitterではメイン @xtetsuji とは別のアカウント @xtetsuji_ に流すようにしています(IFTTTのTwitterのレシピは @xtetsuji_ を設定しています)。また、Facebookはウォールではなく専用の別ページに流すようにしています。見たい人だけ見られるという感じ。

IFTTT - Delicious to Twitter

 

IFTTT - Delicious to Facebook Page

「あとで読む」は、大抵あとで読まない法則があるのですが、とりあえず「あとで読む」タグがあるDeliciousブックマークをPocket等に入れるようにしています。全然見ていません。

IFTTT - Delicious to Pocket

あとはDeliciousブックマークの内容をGoogleドライブにバックアップするレシピもあります。心配性なだけかもしれませんが、Deliciousが突然無くなった時のバックアップ目的です。Delicious自体にもブックマークのエクスポート機能はあります。

IFTTT - Delicious to Gogole Drive

まとめ

海外のサービスですがDeliciousはAVOSに買収されてから非常に元気になってきています。以前の米Yahoo!時代に腐りかけていたDeliciousの印象が大きい人で、最近になってソーシャルブックマークをやってみようという方は、一度Deliciousを触ってみると、その軽快さに驚くかもしれません。まだ大胆な機能拡張で荒削りな部分もありますが、今後に期待が持てるという裏返しでもありましょう。

サポートが非常に親切です。英語で質問する必要がありますが、本当にカジュアルに質問ができて、結構早く回答が返ってきます。広告も無いしどういう収益モデルなのか全くわからない無料サービスという不安な部分もありますが、AVOSすごいと思わせる部分であります。

IFTTTとの連携は強力で、IFTTTの存在そのものがDeliciousのエコシステムとも言えましょう。日本発のサービスは無いに等しいですが、IFTTTはその他の連携も色々あって、海外のサービスを多く使っている人には嬉しいサービスとも言えます。

そんなわけで、Deliciousにはソーシャル機能もありますので、ぜひとも私とつながりませんか。https://delicious.com/ogata でお待ちしています。

Delicious Official App
カテゴリ: 仕事効率化
現在の価格: 無料
  • 2014/04/08 追記: 広告はあります。逆にちょっと安心しました。ただ、iPhoneのブラウザで見たときにdevice-widthを越えた横幅のバナーが出る件は鬱陶しいので @Delicious_Help に問い合わせようかと思っています

WordPressで新規投稿ができなくなった原因がプラグインだった

おがた (@xtetsuji) です。

このブログ、2013年の夏から自分で契約したVPSにWordPressを入れて運用しているのですが、2013年の11月頃から新規投稿ができなくなってしまいました。新規投稿URL wp-admin/post-new.php にアクセスすると画面真っ白。個々のブログの画面表示も重くなった感じ。複数の投稿をDBから引っ張ってくるだろうトップページもまた画面真っ白という状況。

何が悪いのか原因を調査してもよく分からず。閲覧は重いながらもできたので、しばらく放置していました。

最近コメントスパム爆撃を受けた

結果的にこれは直接の関係は無かったのですが、2013年11月に大規模にコメントスパム爆撃をくらって、サーバがたびたび無反応になるケースが増えてきました。VPSのバーチャルシリアルコンソールでもログインができず、OOM (Out of Memory) Killer によってApacheがkillされる光景だけが見えるというもの。

Apacheのprefork MPMとmod_phpでPHP運用するケースは多いと思いますが、prefork MPM のパラメータ調整をしておかないと、Apacheの子プロセスのメモリサイズが増え続けることがあるので注意したいところです。

<IfModule mpm_prefork_module>
    StartServers             5
    MinSpareServers          5
    #MaxSpareServers         10
    MaxSpareServers         15
    #MaxClients             150
    MaxClients              50
    MaxRequestsPerChild    500
</IfModule>

Debianのパッケージの素で入れたApache2とprefork MPM (libapache2-mpm-prefork) の場合、MaxRequestsPerChild が0になっています。これは「子プロセスはどんなにリクエストを受けても刷新されない」という意味。

PHPも大きなファイルを扱ったりやコメントスパムなどの大量爆撃を受けたりすると、解放されないメモリが出てきたりします。PHP、すなわちmod_phpとApacheは渾然一体なので、これはApacheの子プロセスのメモリサイズが肥大化していく事を意味します。

だいたい、サーバでApacheが使える合計メモリサイズを計算し、だいたい1プロセス辺りに期待する最大プロセスサイズを割った数くらいをMaxSpareServersに設定するとよいでしょう。

「Apacheの子プロセスが実際にこれだけのサイズになったら自動的に終了(child terminate)してほしい」という要求はPHPでも出来るとは思うのですが、私はあまりPHPに詳しくないPerlプログラマだったので、mod_perl2のApache2::SizeLimitというモジュールで行いました。Debianであればmod_perl2 (libapache2-mod-perl2) を入れておけば使えるようになるでしょう。

mod_perl2を有効にして (Debian であれば sudo a2enmod perl として Apache を再起動すれば良い) 以下の記述を Apache の設定ファイル (Debian であれば apache2.conf) に書いて再起動して反映すればよいです。

<Perl>
use Apache2::SizeLimit;
# sizes are in KB
$Apache2::SizeLimit::MAX_PROCESS_SIZE  = 12000; # 12MB
$Apache2::SizeLimit::MIN_SHARE_SIZE    = 6000;  # 6MB
$Apache2::SizeLimit::MAX_UNSHARED_SIZE = 5000;  # 5MB
</Perl>
PerlCleanupHandler Apache2::SizeLimit

使用できるメモリを確認する

ネットを検索すると、特にレンタルサーバでは使用できるメモリ容量に制限があることで画面真っ白現象に見舞われることがあるとのことでした。

対処法としては

  • wp-config.php に define(‘WP_MEMORY_LIMIT’, ’64M’); と書く
  • .htaccess か ApacheのVirtualHostの設定ファイルに php_value memory_limit 64M と書く
  • php.ini に memory_limit = 64M と書く

などといった解決方法が見つかりました。ただ、Debian wheezy の標準の PHP では既にphp.iniで64MBになっているようで、あまりこの部分は関係ないと思われます。

デバッグモードにする

手がかりを得るために、WordPressにあるデバッグモードをオンにしました。

具体的には wp-config.php にある以下の false を true にすること。PHPファイルは都度読み込まれるのでApacheの再起動などは必要ありません。

define('WP_DEBUG', false);

これでブラウザの画面やApacheのエラーログに情報が出力されるようになります。

ただ、これで得られたのは「GoogleアナリティクスのプラグインがWordPressの変数を再定義している」というNoticeくらい。Noticeなので大した影響もないわけで、途方にくれました。

チャット(Yancha)で聴いてみたら「プラグイン、テンプレート、これらが怪しい」ということで、最近入れたプラグインを無効化して一つ一つ試していくことにしました。

そうしたところ、数回のアクセスで以下のような出力を得ることができました。

PHP Fatal error:  Allowed memory size of 134217728 bytes exhausted (tried to allocate 12565 bytes) in /var/www/sites/post.tetsuji.jp/wp-content/plugins/crayon-syntax-highlighter/crayon_wp.class.php on line 261

私の場合、Crayon Syntax Highlighterというプラグインがメモリをバカ食いしていたようです。何かのサイトでシンタックスハイライトの便利なプラグインとして紹介されていたので導入したのは10月頃だった気がするのですが、これを無効化したところ、wp-admin/post-new.php で新規投稿もできるようになり、トップページの表示も非常に早くなりました。

このプラグイン、もともと動作が遅いことで有名なようで、検索してみると色々な情報がひっかかりました。設定を改善することで多少は速くなるのかもしれません。

WordPressでトラブルにあったら

まずは落ち着いて WP_DEBUG を true にしてデバッグ出力を観察。

今まで出来ていたことが出来なくなった系は、大抵は最近入れたプラグインかテンプレートに起因すると見て良いので、デバッグ出力を観察しながら確認。

参考サイト

様々なサイトを参考にさせていただきましたが、一部を列挙します。

結論

自分でブログを運用するのは、安価で自由度が高い反面、トラブルに会うと自分で解決しなきゃならないので、面倒なことを経験したくない人は、多少課金してでも商用のブログサイトを使いましょう

シンタックスハイライトについては、最近ではGistが標準となっているので、Gistに投稿したうえでそれを埋め込むというのが速度的には有利かもしれません。Gist埋め込みはEmbed GitHub Gistというプラグインを使っています。これに関しては特に問題は起こっていません。

Crayon Syntax Highlighterはとにかく重い。また、投稿画面の拡張も行うので、投稿画面 (post-new.php) にもその影響が波及することになります(これは正直わからなかった)。またサイト全体も目に見えて重くなります。コメントスパム等の絨毯爆撃を食らうとさらに深刻なことになるわけです。ただ設定で回避できるという話もあるので、試してみるのは悪くないかもしれません。

コミュニティは素晴らしい。実際に質問できる人がいる。これ以上に心強いものはありません。みなさんも私が通っている勉強会にいらっしゃいませんか?