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2013年12月に胃潰瘍で入院をした時の振り返り

おがた (@xtetsuji) です。

以前のブログエントリでもお伝えしましたが、2013年12月11日から12月24日までの約2週間、胃潰瘍で緊急入院をすることになりました。

ここでは、胃潰瘍で数週間入院した人目線で、気がついたことや気をつけておくべきことなどを書いていきたいと思います。

入院患者の人間観察については別ブログの別記事に書こうかなと思って書きました

また、Twitterで同報通信(結果的に実況)していた入院と胃潰瘍関連のツイートをTogetterでまとめました

いちおうお約束ですが、このブログ記事は読者の皆さんへ最適な医療情報を提供するものではありません。身体の異変に気づいたらすぐ病院に行きましょう!

胃潰瘍いろいろ

ウェブを検索してみると、胃潰瘍といっても色々な症状があります。軽症のものであれば自分で薬を飲んでどうこうするものから、重症のものであれば症状が分かった途端に緊急入院をするものまで。私はどちらかというと後者のほうでした。

12月11日の午前中、「先週(5日前)から大便の色がオカシイから、静岡に行く前にちょっと病院に行って薬でももらってくるか」と気軽に考えて、胃が痛いとかの自覚症状は全然無かったのですが、自宅近所の内科・胃腸科の病院に行ってきました。 そうしたらそこの病院の先生が「これは胃カメラ検査が必要」といって、午後の診療時間に来るように言われたので、それに従って午後にまた来ることになりました。静岡の用事は夜からだったので、まぁなんとかなるとその時は思っていました。

そして午後通院。胃カメラ前の薬や注射などの「儀式」を済ませたあと、口から胃カメラを飲んで苦しい思いをして分かったことは胃の中が血の海で先生もビックリするほどだったということでした。

最初の通院から緊急搬送まで

とりあえず私は先生に聞きます。

  • 私「このあと静岡に行けるんでしょうか」
  • 先生「行けないよ。このままだと新幹線の中で吐血して倒れるよ」
  • 私「じゃぁどこに行けばいいでしょうか」
  • 先生「すぐ入院だよ」
  • 私「はい…。えっと入院先へはどう行けば…」
  • 先生「いま紹介状書いているから。救急車呼ぶから待ってて」

といったやりとりがあって、救急車がやってきました。あとはストレッチャーに乗せられて搬送先の病院のベッドまで横になって運ばれることになりました。意識がある状態で救急車で搬送されたの、人生初かもしれない。意識を失った状態で運ばれたことはタクシーとの交通事故で一度はありましたが…。

急性の胃潰瘍で出血多量だと、出血性ショックの類があるらしく、死の危険がある場合もあるとか。ちょっとこれは大げさだなあと思いながら搬送されていましたが、後で調べてみて妥当な処置だったんだなと思わされました。

とはいえ、入院施設の病院でも立て続けに胃カメラを飲むことになって、どちらかというと、この連続胃カメラで大いに体力が削られました。

胃カメラ体験談

最初の「近所の胃腸科の病院」では口から胃カメラを入れられました。これは嘔吐反応が結構あって苦しかったです。口からの場合は、ダイレクトに喉にケーブルが触れるわけで、麻酔をしていても嘔吐反応は出てしまいがちなようです。

次の「入院先の病院」では鼻から胃カメラを入れられました。最初「鼻から」というキーワードにギョッとしましたが、嘔吐反応は口からよりも少ないということは分かりました。…が、つらいことにあまり変わりありませんでした。これは人によっても差があって、胃カメラが全く苦痛ではない人もいれば、口からはダメだけど鼻からなら大丈夫という人もいるらしいです。

私は「入院先の病院」で鼻からの胃カメラを計4回行いましたが、行うごとにコツのようなものがつかめてきました。まずは唾液を飲まないで全部口から出すということ。鼻から胃カメラの場合は口が自由で、器用な人は会話もできるということですが、会話をすると喉や食道が震えるので胃カメラのケーブルに触れて苦しい思いをすることがあります。少なくとも私はそうでした。会話をせずとも唾液は出るわけで、これを飲むと喉と食道が唾液を胃へ運ぼうと動作を行うわけで、鼻から入れた胃カメラのケーブルに触れて苦しい思いをするということのようです。どのような体勢で胃カメラを入れられるかは病院によって変わってくるとは思いますが、唾液を飲まないで出せるようにしてもらうことで、多少は鼻から胃カメラの苦痛は回避できると思います。

もっとも、検査が進むごとに胃の中の血の量が減ってきて患部がどこかわかってくるので、胃カメラを入れられている時間が少なくなって楽になっていったということもありました。最初の入院先の病院での鼻からの胃カメラ、長く感じるつらい時間を差し引いても20分くらい入れられていた気がします。それは胃の中が血の海で患部を探すのに時間がかかっただけでなく、私の胃潰瘍が比較的珍しい場所に出来ていたからだということでした。

最初の病院で行った口からの胃カメラでは、胃の中が血の海になっていることの確認と、その血液の排出を行いました。また、同日の入院先の病院の1回目の胃カメラでは、血の海の中で患部を探すことを行いました。次の日の2回目の胃カメラでは患部の確認を行い、3回目の胃カメラでは前回確認した患部に止血剤を注射する(そんなことも胃カメラでできるんです!)ことを行い、4回目の胃カメラでは生体検査のため胃の一部を切り取られたようです。

生体検査は、胃潰瘍が胃がんでないことの確認として行うものだそうです。30代の私は胃がんではないだろうと言われていましたが、お約束なのでやるという感じでした。

胃カメラを多く経験している人に聞いたところ、コツは「麻酔」しかないそうです。世の中、麻酔をせずに胃カメラを入れる恐怖の病院があるそうで、それはもう地獄の所業なのだとか。私の場合は、時々嘔吐反応が出て苦しい、違和感があるくらいで、胃カメラ終了後も特に何もなかったので、麻酔はすごいんだなぁと思わされます。

口からの胃カメラの場合は喉に、鼻からの胃カメラの場合は鼻から、それぞれスプレーで麻酔をかけられます。どちらも結果的に胃カメラのケーブルが通る喉に麻酔をかけているとのことですが「こんなので麻酔かかるの?」っていうくらいのシュッと一吹きが胃カメラの苦痛を軽減させているというのですから、すごいものです。

胃潰瘍の患部、そして上部消化器・下部消化器の下血の傾向

後で説明を受けたのですが、多くの場合、胃潰瘍の患部は胃の真ん中もしくは胃の下の部分に出来るのだそうです。ただ、私の場合は胃の上部に患部があるようだということで、検査時間が長引いた要因の一つだったらしいです。胃の真ん中から下に患部があれば胃カメラを入れてすぐ見つかるし、血のたまり方も分かりやすいといえましょう。

また、胃の上部の潰瘍も、比較的小さな割には多く出血していたようで、胃の血管が走っているところに運悪く潰瘍ができてしまったのではないか、という話でした。

そんな、患部の場所が珍しいことと、出血量が多かったこともあって、最初の胃カメラが長引くことになったのでした。

上部消化器と呼ばれる胃や十二指腸からの出血の場合、胃酸によって黒い便が出るのと対照的に、下部消化器と呼ばれる小腸や大腸からの出血の場合、胃酸の影響をそれほど受けないので黒よりも赤に近い便が出るとのことです。直腸や痔の場合は鮮血に近い赤色の便が出るという区別を覚えておくと、どこからの出血なのか分かってよいと思います。

特に文字通り「タール便」と呼ばれるタールのような下痢状の黒い便が出た場合は、上部消化器からかなり出血していることが明白です。私はこれが金曜日から週末をまたいでも治らなかったので、胃の痛みなどの自覚症状は無かったものの、気になって胃腸科の病院に行ったのでした。その時は無知でしたが、からくりがわかればそれは即胃カメラ検査になるよなと思った次第です。

入院期間

2つの病院での1日2連続胃カメラも終わり、病室にストレッチャーで運ばれた後は、治療同意書などの書類にサインをしていくという流れ。サインをする他の付き添いの人とかいないわけなので、当然自分自身が書くことになります。

一泊二日の入院とかは何度か経験あるので、今回もせいぜい2〜3日で退院できるかなと思っていたら、入院期間の欄に「まずは7日」と書かれていて「え!そんなに?」と驚きました。胃潰瘍というよく聞く病気を気軽に考えすぎていました。

少なくとも3日は絶飲食、その後経過観察と食事療法でだいたい7日くらいかかるというのが相場のようです。私の場合は5日の絶飲食と、9日の食事療法で14日の入院となりました。胃潰瘍の程度や年齢にもよるようですが、貧血が収まらなかったり潰瘍からの出血が止まらない場合、もっと入院が長引く人もいるようです。

胃潰瘍を患って入院している人が何週間も入院していても、それは特に重い病気を隠しているわけではないことが普通、ということのようです。

床上安静と絶飲食

結構色々な方から聞かれたのは「24時間点滴で絶飲食はツライでしょう」ということ。ただ、連日の胃カメラの検査等のほうがツライし、そもそも私はあまり食に執着がない人だったので、私に限っては空腹がつらかったりすることはなかったです。むしろ、点滴や酸素や心電図や血圧など、24時間つながりっぱなしの管やケーブルの数々のほうが大変でした。床上安静(しょうじょうあんせい: ベッドから出られずベッドの上で安静にしていること)というか、そもそもベッドの上でも自由に動けやしない。

床上安静なので、その期間中は当然トイレもベッド上で済ませます。本来であれば尿のほうは尿道に管を通すとのことでしたが、私の場合はうまく入らなかったので、主治医判断で尿器(しびん)でしてくれ、とのことになりました。管が変に入ってしまうと痛い人もいるようです。同室の他の老人の患者さんがずっと痛がっていて、退院後に泌尿器科に直行ということになったようです。通常はスルッと入って問題無いらしいですけど。

しかしながら、ずっと横になっていると出るものも出ないので、尿は意識的に出さないとダメなのです。時々身体を起こして尿意をもよおすのを待つという生活をしていました。尿の量は管理されており、私の場合は24時間の点滴量から一日2.5リットル出ないと医師チェックが入るという感じでした。

便のほうは、ただでさえ身体は管とケーブルだらけなのに、ベッドの上でしづらいという感じでしたが、最初の病院に行く前から便の色が変でしばらく食事を控えていたのと、下痢を併発していたので、入院した時は既に腸の中はそれほど何もなかったようで、この点に関しては苦労はしませんでした。

院内歩行許可と流動食による食事療法の開始

私の場合は5日で絶飲食から解放され、身体に繋がっている管やケーブル類が減り、院内歩行許可が出て、流動食による食事療法が開始されました。心電図モニターのようなものも、据え置きの巨大なものから、電池式で持ち運べる弁当箱ほどのものになりました。

院内歩行許可が出たら、意識的に歩くことにしました。昼間の点滴と、小さな心電図モニターは身体に繋がっていますが、それでも以前に比べたら自由です。5日全く歩かないと、結構筋肉が落ちるものです。筋肉というよりも膝が結構弱っていました。

ストレッチャーで横になって運ばれたので、ここではじめて入院先の病院の構造を知ることになります。不思議な体験でした。また、シャンプー施設など興味深い設備を使わせてもらったり、貴重な体験ができました。談話室に出られて、ようやく母に電話で通話することで情報を伝えることができました。メールとTwitterではどうしても情報が断片的になってしまい、無用な心配を与えてしまいがちです。院内歩行ができるようになったことも含め、ここでようやく心配無用であることを伝えることができました。

流動食といっても、最初に出てくるのは三分粥と呼ばれるお湯同然のようなもの。写真はまとめに逐次アップしたので参照してみてください。私の場合、6食で五分粥になるというペースで、7食目から少し米粒が見えるようになってきました。そして退院間近になると全粥と呼ばれる普通の粥になっていくという流れ。おかずの類もそれに準じて完全流動食から徐々に固形物になっていき、胃を慣らしていくという流れでした。

薬や点滴等による治療が進んで元気が出てくると、自然と食欲も回復してきます。動き始めたこともあったと思います。食事自体は流動食ですが、それでも私にとっては新鮮でした。一週間ぶりに「塩味だ!」とか感じたり。普段の当たり前が当たり前で無くなった時、色々と新鮮な体験ができます。

楽しみの一つは水を飲むことでした。せっかくなので水道水ではなく、自動販売機で買ってきたミネラルウォーターを飲もうと、500mlのペットボトルを1日約2本のペースで消費していました。5日間の絶飲食で味覚も鋭くなっていたのか、水の味といったものも分かるようになっていました。

栄養士さんに色々と質問をした

病院の朝は早いです。私の入院先の病院は、6時起床、7時検査、8時朝食、9時回診、10時検査、といった感じ。たとえ同じ病室の他の患者のいびきで眠れなくても、6時には起床させられて午後にならないと「昼寝」できない感じでした。

回診時には主治医と看護師さんだけでなく、薬剤師さんや栄養士さんもやってきます。一度、栄養士さんに色々聞いてみようと時間を取ってもらって色々聞いてみました。主に退院後の食事について、一人暮らしでどうすればよいのかといった疑問点を解消しておきたかったからです。

基本的に、普段から摂り過ぎて身体に悪いと言われているものや、刺激物となるようなものがダメなのは想像通りでした。例えば:

  • 香辛料や辛いもの
  • 柑橘類
  • 繊維質なものなどの消化が大変なもの
  • 油が多く含まれているもの
  • 極端に冷たいもの
  • 炭酸飲料
  • アルコール
  • カフェイン

といったようなもの。

胃潰瘍の食事療法が終わって退院となっても、私の場合、1ヶ月以上は胃酸を抑える薬「パリエット」( ガスター10をさらに強力にしたようなやつ)を服用し続けなければならなくて、そもそも胃の消化能力が抑えられた状態であることもあるようです。

ただ、ことさらこれらの食品を避けろというわけではなく、様子を見て徐々に増やしていくように言われました。胃に負担のかからないものばかり食べていてもバランスの良い食事にはならないということのようです。

乳製品については、ヨーグルトや牛乳が院内食に出てきたりすることもあって、胃にも良いものだそうです。ただ加工品については注意するべきものもあって、バターやチーズといったものは摂り過ぎに注意してほしいとのことでした。私は牛乳で腹を下すことが多く、その分チーズを普段から多く食べていたので、それについては量を注意して欲しいと言われました。

食品については、食事療法や治療段階に関すること以外でも主治医に聞かれたことがあります。特定の食品が胃潰瘍の原因の一つになっていることがあるということでです。

胃潰瘍の原因

最初の病院の先生にも、入院先の病院の主治医にも聞かれたことは、胃潰瘍の原因となるようなことが何だったのかということでした。胃潰瘍は再発しやすい病気であることもあり、原因が何かを知っておく事は有益なのでしょう。

メモを取っている暇も無かったときに言われたことを思い出すと、主治医からは以下のような生活習慣が胃潰瘍の原因であると言われました。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 不規則な生活などの悪い生活習慣
  • ストレス
  • 冷え
  • 特定の食品

一人飲みもしないし飲み会も最近少ないし、飲酒という線は無いと思いました。タバコは超がつくほど嫌いだし受動喫煙すらも出来る限り拒絶するので、この線もないでしょう。夜型生活ではありますが、不規則な…といえるほどではないと思いました。

最近の仕事や私生活の話をしたところ、消去法でストレスが原因だと指摘されました。確かにメンタルが弱いのは自他共に認めるところです。あとまぁ、屋内で暑いし邪魔だしと外套を着ないで外に出る事が多かったので、寒さに強いといいつつ無意識に胃を冷やしていたのも良くなかったのかもしれません。

何度か主治医と話をして気になったのは、チョコレートが胃潰瘍を招くという話でした。私は甘いものが好きで、チョコレートを一時期結構食べていたのですが、これも胃潰瘍の遠因だったのかもしれません。食事が面倒だと、その辺にあるチョコレートだけ食べて空腹をしのぐという極端な食事をしたことも何度かあって、これは色々とダメだったなと思った次第です。

ウェブで検索してみると「チョコレートのポリフェノール類などは消化器にとってよいものだから胃潰瘍にとって悪いものではない」という検索結果もあるのですが、主治医の話によると、チョコレートに必ず含まれる特定の添加物(失念)が良くないのだそうです。これは後日再度行った近所の病院でも言われたので、過度のチョコレートの摂取が胃潰瘍の要因となるのは専門医の間では支持されている説のようです。

一人暮らしの場合、ホットラインの類を用意しておくことの重要性

以前のブログ記事にも書いたのですが、私には東京に身寄りのある家族や親戚がいませんでした。今回は緊急入院だったので、とにかく入院に必要なものがほとんどない状態で入院をしたため、誰かを頼る必要がありました。これも以前のブログ記事に書いたことですが、TwitterやFacebookなどのソーシャルストリームに状況を流して助けを求めるか結構悩んだのですが、時々刻々と流れる状況の中で直後にどうなるか分からない状況だったので、状況を流すことのリスクよりもメリットを取って、情報を逐次Twitterに「同報通信」することにしました

北海道にいる母に連絡はしたのですが、入院期間が不明なのと、母も仕事があってすぐに動ける状況じゃないだろうという判断をして、母には来ないでも大丈夫だとメールしました。

結果的に、Twitterを見て多くのITエンジニアの方からの心配の声をいただき、そのうち数人からは「必要なものがあったら駆けつけるから言ってほしい」とありがたい返事をいただき、その中から一番病院の近くに住んでいる方を頼って必要な入院用品を買ってきてもらいました。こちらの指定が曖昧だったものの、的確な買い物が非常にありがたかったです。後日、他の方から買ってきてもらう耳栓以外、2週間の入院生活はこれに助けられました。

とにかく2011年から主にプログラマーコミュニティでの活動をさせていただいていますが、今回は本当にその仲間に助けられました。入院期間の14日の間、平均すれば毎日一人はお見舞いに来てくれた計算になるのですが、大家さんと元同僚の企画職の友人を除いて、みんなプログラマーだったのは、コミュニティに助けられているなぁと思わされ、感謝してもしきれない状況でした。

配偶者や家族や親戚が近くにいる人はその人を頼ればよいでしょう。重病でも計画入院で入院期間もハッキリしている場合は、独身でも遠方にいる親を呼ぶ計画もできます。ただ、上述のような緊急入院で入院期間もハッキリしない場合、Twitterに同報通信をして助けを求めるしかその時の私に取れる方法が無かったのは今考えても事実だったと思っています。多くの人に無用な心配をかけてしまうという要素や、入院をしていることを他者に知られることによって考えられる様々なリスクを天秤にかけても、です。

買い物を依頼して最初にお見舞いに来てくれた方も独身の東京暮らしで、私と似たような境遇にある方でした。「困ったときはお互い様ですよね」という話もしましたが、まさに独身者は困ったときに頼れる人を日頃から作っておく事が大事だと痛感しました。私もその人が緊急入院をするようなことがあれば、真っ先に駆けつけられる人になります。

「アパートの大家さんが来てくれるんだったらそっちを頼れば…」というご意見については、大家さんに連絡する手段が通話による電話しかなく、しかも電話が繋がらないことも多く、院内歩行が可能となるまで大部屋での通話が出来なかった事があったので急を要する入院用品の用意に関しては頼れませんでした。企画職の元同僚の友人は信頼できる友人ではあったのですが、仕事の都合で直後にこれなかったことと、冗談が通用しないときに冗談をやらかすことがたびたびあって怖かった(笑)ということもあります。後日お見舞いに来た時の挨拶も「天下一品に行ってラーメン食べましょう。それで回復しますから」でしたから。

退院と費用

晴れて12月24日に退院することができました。11日に静岡に行こうと思っていたら、いつのまにかクリスマスイブになっていたというやつです。最後の病院食がクリスマスケーキだったのが良いオチとなりました。昼食を済ませ、荷物をまとめて退院です。

かかった費用が気になる方もいらっしゃるかと思います。入院時に保証金として10万円を払ったとき、予想では10万円をそこそこ越えると思っていましたが、だいたい予想通りでした。ただ、20万円は越えませんでした。これについては病院や病状によっても異なってくると思うので、一概に相場は言えないでしょう。ちなみにこれは通常の健康保険の「3割負担」の額です。また高額医療費の還付金は計算に入れていません。

何が高かったか明細を見たら、主に絶飲食時の24時間点滴の総量が結構高かったようです。そして胃カメラという診療や施術(止血術)も多くを占めていました。あとは平均的にお金がかかっている感じでした。医療費節約のため、健康でありたいものです。

その後、歩いていけるバス停まで歩いていって、バスで帰宅しました。冷え切った部屋を温めて、コンビニで買ってきた胃に優しそうな食物を食べて過ごすことになりました。

その後、札幌へ行く

12月27日に札幌へ行く予定があったので、それまでに退院できるかが入院中の気がかりでしたが、主治医からは「それまでには退院できるから大丈夫」と言われていました。実際退院できました。

入院中はパリエットとムコスタという薬を飲んでいたのですが、退院後はフェルムという貧血用の薬が増えました。今までは注射されていたものの飲み薬版です。専門用語では徐放性鉄剤と言うらしいです。

12月26日、退院後2日くらいからひどい下痢になりました。「ヤバイ物食べたかな」と食事を見なおしてみたものの、特に悪いものは食べていない。病院食のようなものしか食べていないのです。便の色は前日までの健康的な色とは違い、灰色っぽい色。これはフェルムの色です。もともと腸が弱い私、見事に徐放性鉄剤の副作用にやられたのです。

12月28日の朝、さすがに札幌滞在時にこの状態はきついということで、急遽病院に電話をしました。薬剤師さんにつないでもらい、なんとかならないかと話をしたところ、薬剤師さんと主治医の間で「貧血の症状は収まりつつあるので、フェルムの服用をやめて様子を見てもよい」とのことでした。ただ、徐放性鉄剤の副作用が収まったのは12月30日まで待つ必要がありました。12月28日の勉強会の最中は本当にトイレとの往復を繰り返していました。大変だった。「徐放性」というのは「ジワジワ来る」という意味らしく、まさに副作用がジワジワ来た結果となったわけです。日頃から腸の弱い人は、徐放性鉄剤が処方されたら副作用について事前に相談しておくと良いと思いました。

私はカフェ巡りが趣味でコーヒーが好きなのですが、普段からカフェイン過敏な傾向にあって、コーヒーで眠れなくなったり腹を壊したりすることが多いのです。札幌滞在時、試しに一口カフェオレを飲んでみたら、見事に胃に気持ち悪さが来たので、カフェイン手強いなと思った次第です。夜に試しに日本酒やウィスキーの水割りを飲んでみたときは気持ち悪さを覚えなかったので、私にとってはアルコールよりカフェインのほうが強敵なのかもしれません。なんとも悲しい事実です。私はビールが好きなのですが、さすがに炭酸飲料はまだかなと思って今回は手を出しませんでした。この記事を書いている2013年1月時点では、まだビールは解禁していません。

帰省して快適な療養生活

その後、札幌での用事を済ませて、12月30日に実家のある帯広市(の隣町)に帰ってきました。実家では母が胃にやさしい食事を用意してくれて、またストレスとは無縁の生活を送ることができたので、非常に良い療養生活となりました。徐放性鉄剤の副作用からも解放され、胃も腸も健康で穏やかな年末年始が過ごせました。

その後

年始に東京に戻って風邪を引いたりしましたが、胃潰瘍のほうは良好です。パリエットとムコスタは1ヶ月以上飲み続ける必要があり、薬がなくなれば通院という形になります。1ヶ月半ほど飲み続けたらパリエットが効力の弱い薬に切り替わるという段階を踏むようです。

胃潰瘍、急性とはいえ、なってみて初めてその強烈さを知りました。良く知られた病気なので、普通の町医者で薬をもらって飲むだけで回復という病気じゃないんだということは、今回身をもって勉強させられました。ひどい場合は開腹手術になる場合もあると聞いて、つらかったけど胃カメラでの止血術で済んで良かったと思った次第です。

まだ薬の服用や食事制限は続きますが、ひとまず風邪も治りかけて元気を取り戻しつつあります。胃と相談しながらアルコールも徐々に解禁していこうと思っています。

今回、お見舞いに来てくださった方、ご心配くださった方、本当にありがとうございます。いつか何かの形で恩返し出来ればと願ってやみません。

2014年に目指すべきもの

おがた (@xtetsuji) です。

昨年はどんなブログ記事書いていたのかなと思って見てみたら「2013年に目指すべきもの」という記事を書いていたので、それを真似してみることにしました。新年初ブログ。

2014年は1日から5日まで何もしないで療養すると決めていたので、特にコンピュータ関連で何か主だった作業をしたりはしませんでした。暇だったからVirtualHostを整理したり内々のサイトを作ったりした程度でしょうか。

さて、「2013年に目指すべきもの」に書いた中でどれだけ実現できたんでしょうか。

  • 2012年を越える
  • 自分を象徴する何かを作る
  • 健康に努める
  • お金に執着する
  • 英語を勉強する
  • 芸術を磨く
  • 見聞を広める
  • 好きな人を応援する
  • 環境を変える

ほとんど出来ていない感じがする…。昨年の振り返り記事でも書きましたが、2013年は特に仕事でプログラムをする機会が少なく、自己研鑽が足りなかったという反省もあります。私事ではありますが、4月に手取り収入が相当減ったこともあって、逆に超節約生活に突入して、カネに執着し始めることができたのは皮肉というべきでしょうか。それでも、節約しても技術書を買うお金すらないほどの状況だったので、OSSのITエンジニアとしては金に関しては負の連鎖が続いた一年ではありました。英語も結局勉強できなかった。普通に生活していて貯金が貯まる生活から、節約しても貯金が減る生活へ、2013年のこの流れは相当厳しかった…。

健康に努めることはしましたが、12月に胃潰瘍で入院したというくらいなので、身体が色々と年末に向けて不調だったことは事実なのでしょう。要因を聞かれることが多いのですが、自分でもよく分からない。ストレスという線くらいしか残らないのですが、はたして…。

芸術を磨き、見聞を広め、好きな人を応援することはできたかなと思います。勉強会に行くお金は捻出して、そこでネットでは知りえない見聞を広められた事は良かったです。芸術面に投資できるお金がもう少しあればピアノの一つでも習えたのかもしれませんが、これは2014年に実現したいこととしましょう。

では2014年はこうしたいという列挙をしてみたいと思います。

執筆業に進出する

ブログを多く書くというアウトプットの増加もそうですが、できれば書籍執筆をしてみたいですね。現在だとKindle電子書籍とかを手軽に出せる時代なのでそういう時勢にも乗ってみたいですが、夢はやはり紙の書籍です。

アウトプットのためにはもちろんインプットが重要になってきます。アウトプットとインプットをバランスよく行っていくということも目標です。

ピアノを習う

クラシック音楽好きなので、ピアノかヴァイオリンを習うのが夢だったんですよね。とはいえ、大人になってしまった現在であれば、ヴァイオリンよりも汎用性の高いピアノを習ったほうがいいかなと思ったので、今年はピアノを習いたいです。自習も良いと思ったのですが、勉強のペースメーカーやお金を出して習っている感を出したいということもあるので、ピアノの先生から勉強したいと考えています。

作曲をしたいというのも夢で、学生時代から断続的に作曲をしたり時々楽理の勉強もしていますが、和音とかは楽器がないと分からない部分が多いので、ピアノを習うことを作曲をすることのひとつの手段として捉えています。

ピアノを習うよりも、ピアノを買うこととピアノの置き場を確保することのほうが難しそうです。そういうのも含めて打開していきたいと思います。

勉強会などのイベントを盛り上げる

これは2013年も行なってきたことですが、既存の勉強会を盛り上げていきたいとおもいます。Perl入学式ではサポーターをやらせてもらったりしていますが、その活動も2014年も精力的に継続していきたいとです。

その他の勉強会、PerlBeginnersHokkaido.pmではUstream配信を担当させていただきましたが、結構好評でした。iPhone 4sという大した機材ではないものの、配信するという目的が達成されて、そして勉強会に出席していない人の意見も来たりと、なかなか良い体験ができました。今年はさらにUstream配信の知見を深めて、より良い勉強会の盛り上げをやっていきたいと思います。

また、自分も主宰や主宰のひとりとして自主的に勉強会を主催して、業界を盛り上げていくということもやっていきたいと考えています。

どうしても業種的にPerlのイベントに偏ることになるのですが、今年はもっと他の勉強会にも積極的に参加して良い意味で関与していければいいなと思っています。

軸足をOSSのITエンジニアに置きつつも、視野が広いバランス良い勉強をする

私はOSSのITエンジニアだと自分で思っているのですが、昨年はそこの勉強も足りなかった。前代未聞なほど金がなくて書籍が買えなかったとか言い訳にならないほど勉強していなかったので、その点今年は技術書を定期的に読んでいくということを目標にしたいです。そのために技術書を買ったり調達したりするという前目標があります。天から金が降ってくることはないので、これも自分の努力でなんとかします。

ただ、ITエンジニアの勉強だけでは足りないなとは思っていて、年齢的にももっと別の勉強をしないといけないとも思っています。特に経営者にならないまでも、経営側を監視したり、他社の経営の良し悪しを評価できるだけの経営の知識は欲しいと考えています。祖父も経営の勉強をしてほしいということを年始に言っていましたので。そんなわけで、仕事で隣接する業種でこんな勉強をしたいというものの列挙をしてみました。

  • インフラ系
  • ネイティブアプリ系(Android/iOS)
  • 数学、物理学
  • 経営学、そして経済学
  • 簿記などの経理財務系の仕事
  • プランニング、特に海外のスタートアップに学ぶようなもの
  • 仕事術、特に程良く枯れた手法
  • 人にものを伝える技術、トークやプレゼンテーションの技術

その他、小説であるとかノンフィクションであるとか、読書を継続的に行って、そこから得られる幅広い知識を吸収していきたいと思います。

お金を稼いで好循環を回す

2013年はとにかく金が無くて、書籍が買えなかったり、デジタルガジェットが買えず先端を追いかけるべきITエンジニアとして致命的な一年だったりしました。

今年は「お金に執着する」というよりも、具体的にお金を稼いであらゆる面での好循環を回していきたいと思っています。もちろん、副業規定に引っかかったりしないとか、汚い金を手にしないとか、脱法的な事はしないとか、最低限のことは守って頑張っていきたいと思います。

仕事とコミュニティ活動の相乗効果

2013年は仕事とコミュニティ活動が互いに相乗効果を生めなかった年でした。というか例年そうだった気もする。昨年の目標の中に「環境を変える」というものがありましたが、環境を変えるということが目標・目的であるというよりも、仕事とコミュニティ活動の相乗効果をもっと生んでいきたいし、そのために環境を変えていく努力をしていこうと思っています。環境を変えるというのはいわば手段に過ぎないというわけです。

昨年は環境を変えるべく色々会社に提言をしていったりしましたが、結局あまり好まれなかった一年でした。そういう寂しい結果だけは残さないように、仕事も充実、そしてコミュニティ活動も充実、さらには仕事とコミュニティ活動が相乗効果を発揮して両輪がうまく回って両方うまくいくという一年にしたいです。

コミュニティ活動はエンジニア活動だけに限りません。周りの人が意外だと思うようなそんな新境地も開拓していきたいと考えています。

とにかく健康

2013年は年末に入院してしまったりしました。なんだかんだ、身体に負担がかかっていたのかもしれません。食事や運動を取り入れて健康を目指したいと思います。

生活力向上、炊事・洗濯・片付け力の向上

かれこれ数年部屋が散らかっています。自炊もしたいと思いつつ、学生時代に自分のマズイ飯を食い続けたトラウマでやめてしまいました。洗濯は室外洗濯機置場という最悪の環境の中、洗濯機の掃除が毎回必要であったり洗濯物を干す場所がないという劣悪な状態にあります。そんなことを改善しつつ、生活力を向上していきたいです。

まずは捨ててしまった調理器具を一から揃え直して、カンタンな自炊ができるようにしたいです。できれば料理教室に通いたい。これも金が必要な事案です。頑張りたいです。

洗濯は、大家さんの許可を取って室内に無理やり洗濯機を入れようと考えています。かなり大掛かりな「リフォーム」になりそうですが、引っ越しするよりもコストは低そうです。とはいえ引っ越しできる潤沢な金があれば引っ越したい…。

そして部屋の片付け。断捨離がブームですが、金以前に置き場所という問題で新たな書籍やデジタルガジェットを増やせない状況を打開していきたいです。とにかく片付け以前に古いものの処分が課題です。猛烈にやっていきたいと思います。今の状況だと難易度の高い「倉庫番」状態で、何も動かせない最悪の状況のままです。頑張りたいです。

海外に目を向けて国際的な感性を養う

昨年は「英語を…」と言っていましたが、英語英語言っている間は英語なんてしゃべれやしないことは痛感しました。とにかく海外の文化に飛び込んでいくしか無い。その過程で必然的に英語などを勉強していくという流れにしたいです。そのために、国際的な人達のコミュニティに飛び込んでみるとか、海外旅行に行くとか、英語などの海外の言葉を使わざるを得ない状況に自分を追い込んで、そこで度胸をつけていきたいという作戦です。

趣味を楽しみ、好きな人を応援する

これも2013年同様です。好きな人を応援することは大事だと思います。これはショービズに限らないことだと思います。エンジニアコミュニティでも自分がこの人だと思った良い活動をしている人には積極的に応援・支援をしていく所存です。

その他

今年も色々な事があるでしょう。今年はこれを何度も読み返して、自己実現へ踏み出していきたいと考えています。年齢的にも求められる行動は変わってきています。そういうことにも柔軟に対応していけるようにしたいです。

また何か大きなものを思いついたら書き足していきます。2014年もご期待ください。よろしくお願いします。

2013年を振り返る

おがた (@xtetsuji) です。

2012年にもそういうブログ記事を書いていたので、今年も振り返ってみようかなと。あまり振り返る事柄がないような気もしますが…。振り返り方を時期単位から事柄単位してみることにしました。そのほうがまとめやすいので。

気がついたら年末

今年は長かったような短かったような。今年始めに起こった出来事がとても昔に感じることもあれば、突然年末になっていたといった感じもあったり。この記事を書く直前まで、今日が大晦日だなんてあまり理解していなかった。それは後述。

コミュニティ活動3年目とYAPC::Asia Tokyo2回目の登壇

2011年7月から始まったITエンジニアとしてのコミュニティ活動も2年目。2010年に転機があってクローズドな活動を続けていてもダメだと引っ込み思案な自分を一発奮起させてきましたが、やり始めると面白くなって、今では人前で話すことも全然平気になりました。人って変わるものですね。

コミュニティ活動で知り合った人達は徐々に増えて、2013年の終わりごろに色々な形でその結果が形として見えるようになってきました。

9月のYAPC::Asia Tokyoにも登壇。昨年に続き2回目。凝りもせず古いネタをぶつけていきましたが、逆に「新しいもの=善、古いもの=悪」という図式が必ずしも当てはまらない場合もあるという部分を示せたことや、レガシーに色々な事情で縛られている方の相談窓口としての役割ができたことは良かったかなと思います。スライドの完成度や聴衆の反応自体は昨年の発表時のほうが良かったかなと思っていて、昨年の自分に負けた気分が少ししました。

地域.pmをはじめとした多くの勉強会・イベントにも参加させていただきました。その中でも「Perl入学式」は、自分がサポーターとしてプログラミング初心者をサポートするという役割が非常に新鮮でかつ刺激的で、つい自腹でサポーター常連となってしまいました。

Hachioji.pmには何度も参加しているのですが、Hachioji.pmメンバーと夏に高尾山に登ってビアガーデンに行けたのは良い経験でした。この帰りに温泉に行こうということになって八王子に温泉を発見して、Hachioji.pmの温泉ハッカソンが始まったのだと思います。温泉ハッカソンのほうは出席できていないのが心残り。

職質テックトーク#3にも出演させていただきました。ラジオのゲストみたいなの初めてだったので、新鮮でもありましたし、壇上に立つより緊張しました。貴重な経験色々です。

仕事の比重がかなり低かった

今年は仕事の比重が色々な事情で低かったのも印象的でした。ある意味暇だったし、ある意味仕事したかったし、またある意味もっと研鑽できるチャンスを逃したなという反省もありました。

公にできる情報・できない情報ありますが、いくつかの要因としては

  • 後輩にルーチンワークを完全に引き継いだ
  • 新しいものの導入がはかどらなかった (これは私の戦略ミス)
  • 降ってくる新規開発案件がほとんどなかった
  • 体調不良によるもの

といった感じでしょうか。

2009年から2010年にかけても仕事の比重というか本業であるITエンジニア・プログラマらしい仕事が少なかった時期でもありました。これは公開情報にも現れていますが、会社がその時ちょうど縮小傾向で、サービスを閉鎖したり売却したりといった作業ばかりをやっていた時期だったからです。片付け屋さんであったり、売却先会社への引継書を延々と書いたりといった仕事は、自分や仲間が作った愛着のあるサービスを潰していくという、忙殺されている以上につらい部分もありました。

その分、コミュニティ活動を充実させて、プログラミング力を衰えないようにしようという意思で活動はしていましたが、勉強や実践が足りなかったなという反省があります。これも私の戦略ミスで反省している部分ですが、コミュニティ活動と仕事の両輪をうまく連携させて回せず、会社にメリットをなかなか生み出せなかったのも反省すべき点でした。

その分、後輩教育に力を入れて、後輩が劇的に成長したことは良かったなと思っています。

趣味のイベントへの参加も充実方向へ

クラシック音楽鑑賞が趣味なので、前々からNHK交響楽団のコンサートにはよく行っていたのですが、今年の後半は金銭的余裕があまりなくて、遠ざかってしまいました。ピンポイントでは行っていましたが。

年始にニコニコ生放送で放送された伊藤賢治さんらによる有料ライブ「One Night Re:Birth」が素晴らしく、非常に価値のある投資でした。趣味の幅は広げていきたいと思った次第です。

昨年も恐る恐る出てはみたのですが、声優さんのイベントにも一つ行ってきました(「RIM祭〜今日はみんなと学園祭〜」(@RIM0u0) に行ってきました)。これもよい体験でした。

あと、新しい行きつけの喫茶店というのもいくつかできて、その中の「中庭ノ空」というカフェで行われたパン教室&ライブに参加したのも興味深かったです(カフェ「中庭ノ空」で開催されたパン教室に参加してきました)。

英会話スクールの類に行きたかったり、料理教室に通いたかったり、ピアノを習いたかったり、色々と興味は尽きないのですが、金銭的余裕がなくてその辺りまでは手を伸ばせなかったのを2014年は打開して視野を広げていくつもりです。

小さなイベントの主催をしたりもした

会社の飲み会や、ITエンジニア同士の飲み会など、小さなイベントの主催というか幹事をしたりもしました。参加しているだけじゃなく、催していく方向でも積極的になりたいという気持ちがあったので。どのイベントも参加者が結構いてくれて、楽しいイベントになりました。特に #xtcup は思い出深いイベントになりました。

主催でなくとも、小さな飲み会には積極的に参加して幹事を助けたりすることもありました。

あずまさん (@ytnobody) と新しいユーザーグループを立ち上げたりもしました。例えば「Postfix友の会」とか。これひとつだったかな?ただまだ活動実績が足りないので、これは2014年の課題ですね。その他にもあずまさんにはお世話になりっぱなしの一年で、PerlBeginnersでのUstreamサポートであったり、Machida.pmの盛り上げ役であったり、今後とも応援とも迷惑ともつかない形で賑やかしであったり金銭的協力であったりといった支援を続けていきたいと思います。

「北海道つながりIT飲み会」とスカイアーク

スカイアークの小林社長が東京で主催する「北海道つながりIT飲み会」という会が何回かあって、それへの参加をして、関東圏に住んでいる北海道出身者との親睦を深めたり、東京や北海道の実情を知れたりといった良さがありました。

YAPCでも小林社長とは雑談させてもらえたのですが、本当に勢いのある方で、話の一つ一つに未来を感じることばかり。中の人視点ではまた違うのかもしれませんが、外の人視点としては小林社長はスゴイと思わされ続けた一年だったし、今後ともスカイアークは絶賛応援していきたい企業であることは間違いないです。本社は私の地元ですし、愛着もあります。

暑さと心労と

今年の夏は本当に暑かった。死ぬほど暑かったというか世間では熱中症で実際に被害出ているくらい。

暑いのと関係があるのか分かりませんが、暑い時期に色々と心労が重なることが多くあって、梅雨の5月から暑さが収まりかける10月まで、相当個人的につらかった時期でした。実際に暑さと心労で何度も体調を崩しました。

心労にも色々原因があって分析をして改善しようとするのですが、結局私の力では改善できないということが分かって全てを諦めたのが外が涼しくなりはじめた10月でした。この辺りの話は反省点も多い恥ずかしい話ではあるので、今度飲み会で一緒になった人にでもこっそり話そうと思います。飲み会誘ってください。

Posterousの終了とブログの移転

2011年からブログを載せていたPosterousがTwitterに買収されて、Posterousサービスが終了してしまうという事態に。驚愕しました。これで一気に商用ブログサービス不信になって、自前でWordPressをインストールしてブログを移転することにしましたが、なかなかはかどらず。結果、5月からブログを書かない数ヶ月というのが久々に生まれたのですが、その後WordPressが軌道に乗ってからは、それを取り戻すかのようにブログでのアウトプットを増加させていきました。WordPressの記事投稿インターフェースがPosterousよりも便利だったとか、そういう理由もありますね。

あとは、Twitterは情報量としては少ないし、FacebookなどのSNSといった閉じた場所に公開しても問題無い情報をあえてSNSに投下する理由が見いだせなくなって、短文はTwitter、長文はブログに書くように心がけました。Twitterは好きですが、正直FacebookとかSNSの類はそれほど好きじゃない。今までクローズドに活動していて結果良い思いをしなかったので、この「ブログ回帰」とも言える流れは私の既定路線だったのかもしれません。

デジタルガジェット買い控え

何度も繰り返しているような気がしますが、とりあえず金が無かった。新機種が出たら毎回買い換えるiPhoneも、今回5sは買いませんでした。YAPCで忙しくて買うタイミングを逸したというのもあります。

欲しい物はあるものの、部屋に溢れかえったものが新しいものの流入を拒んでいる部分もあるので、断捨離をしないといけない時期なのかもしれません。今年も大掃除的なことは全然できなかったので、2014年新年掃除をしたいと思います。

Amazonのウィッシュリストには色々なデジタルガジェットが並んでいますが、これほど買い控えをしたのも久しぶり。理由は色々あるし節約にもなっていいじゃないかという意見もあるかもしれませんが、IT業界に身を置いている人間として新しいものをウォッチできないと取り残されるのは必然なので、この点は反省すべき点であると思います。

反省を活かして、年末になってNexus 5を買いました。今まで安かろう悪かろうなAndroid端末は2機種くらい持っていたのですが、良質なNexus 5でAndroidの勉強も徐々にしていきたいです。

周囲で病気の一年

親戚が何人も病気で入院したり手術したりしました。付き添いや医師から説明を受ける母が大変だったそうです。地元の話なので私が手出しすることもできず、私は母と電話しながら断片的な情報に心配したりするだけでした。

そんな病気の人達も無事退院してホッとしていたところで、今度は自分が緊急入院するはめになるとは…。病院のベッドの上で「まさか今年のトリを飾るのは自分だとは思わなかった」と何度も思っていました。今度はこっちの断片的な情報で母を心配させてしまったし、身寄りのない自分は死活問題だと思って意識のあるうちにTwitterに同報通信的に状況を書いていったら、これも多くの方々に心配してもらうことになってしまったりと…。ありがたいやら申し訳ないやらといった年末でした。おかげさまで12月24日に無事退院できました(入院中、そして伝えたいこと少し)。

年末のN響第9と札幌遠征

退院時期が未定で年末年始の予定が危ぶまれましたが、なんとか退院して、年末のN響第9公演に行って心の洗濯をしてきました。

Hokkaido.pm#11の関係で札幌入りするための全ての移動手段と宿泊手段は押さえていたので、それが無駄にならなくて良かったです。札幌では退院時に処方された徐放性鉄剤の副作用でとても体調が悪かったのですが(食事をきちんと選んでいたので、病気であった胃の調子は良かった)、Hokkaido.pm#11とその懇親会などPerlプログラマーの方々との交流(Hokkaido.pm#11 に参加してきました #hokkaidopm)、札幌にいる高校時代の友人と初めて会う彼の友人達との交流、そして札幌に住んでいるいとこと久々に会話したり、充実した札幌滞在ができました。

そして例年通り、無事に実家に帰省してこのブログ記事を書いています。終わりよければすべてよし!

2014年はどういう年にしたいかといった話は、2014年になってから書くことにします。みなさん、良いお年を。

「RIM祭〜今日はみんなと学園祭〜」(@RIM0u0) に行ってきました

おがた (@xtetsuji) です。

2013年11月24日(日曜日)に行われた「RIM祭〜今日はみんなと学園祭〜」(@RIM0u0)に行ってきました。簡単にいえば声優さんのイベントなのですが、本人たちによる手作りイベントで、非常に心温まるイベントでした。

私はこういうイベントへの参加が不慣れで、一つ一つに戸惑うことが多かったのですが、参加して良かったと思える良いイベントでした。参加した他の方々によるイベントレポート記事も参考になると思います。

イベントの詳細について

声優の松嵜麗 (@reimatsuzaki)さん、葉山いくみ(@hayamaikumi)さん、大原桃子(@MomoJule)さんの3人による手作りイベントです。

下の写真は、会場でもらえた缶バッジ。RIMとはRei、Ikumi、Momokoの頭文字なんです。

RIM祭の缶バッジ

昨年も「今日はみんなとフライングクリスマス☆」という3人による手作りイベントがあり、今回のイベントはその第2弾と言えるものです。昨年のイベント、私もチケットは買ったものの、当日体調不良で行けず、今回のRIM祭は非常に楽しみにしていました。

今回のイベントに行こうと思ったきっかけ

たぶんこれを話して聞かれるのは「声優さん好きなんですか」って質問かと思うんですが、大学時代の頃にアニメからはいったん遠ざかってしまったものの、2010年頃からまたアニメを少しずつ観だして、声優さんという職業に興味を持ったことは事実です。最近では48人程度集めた大所帯の女性アイドルグループなどが多数話題になっていますが、最近の女性声優さんはアイドル並みのルックスと、声優という職業ゆえの歌唱力やトーク力、そして声の魅力というものがあり、アイドル以上に少しずつ興味を惹かれるものがありました。

特に2011年度に1年間放送された「ジュエルペット サンシャイン」というアニメが本当に個人的ツボをついて1年間大笑いさせてもらって、DVD-BOXも4巻揃えたという経緯があります。元々は健全な幼女向けアニメではありますが、制作側、特に稲垣隆行監督のパロディ心からか、昭和を生きた大人にしかわからないオッサンネタが散りばめられていて、本当に楽しかったです。皆口裕子さんに「ねるとん紅鯨団」のナレーションを2回もやらせたり、そんなの30代や40代しか知らないよ!というネタを連発して、声優さんのネタも最大限に引き出すアニメとしても秀逸でした。詳細はWikipediaの「ジュエルペット サンシャイン」の解説や書籍「オトナアニメCOLLECTION ジュエルペット サンシャイン FANBOOK」を参考にしてみてください。

その「ジュエルペット サンシャイン」のヒロイン「水城花音」役の声優さんが松嵜麗さんで、松嵜麗さんを応援することで「ジュエルペット サンシャイン」のOVAなどが出ればいいなーという気持ちからでした。純粋に「ジュエルペット サンシャイン」は松嵜麗さんの初ヒロイン作品のはずで、その後のモバマス(諸星きらり)での露出ほどインパクトは無かったようですが、1年間の好演は忘れられません。特徴ある声優さんとして今後とも声優界で必要とされる逸材の一人だと思います。「ジュエルペット サンシャイン」は稲垣監督が作り上げた世界ではありますが、私の中では「ジュエルペット サンシャイン」=松嵜麗さんという図式もあります。モバマスは少しやって挫折した勢なので、松嵜麗さんといえば「ジュエルペット サンシャイン」な私です

水城花音

松嵜麗さん自身も、自身のブログで「ジュエルペット サンシャイン」に対しての特別な思いを語っています。

最近では本人の姿などの露出も多く、見るたびに「松嵜麗さん、ぐうかわ過ぎるなぁ」って思うくらい綺麗な方です。ロングの髪が「ジュエルペット サンシャイン」の水城花音がそのまま出てきたようなイメージすら感じます。私の好みの人なのかもしれません。

「ジュエルペット サンシャイン」はジュエルペットシリーズ第3弾のアニメですが、2013年現在、第5弾である「ジュエルペット ハッピネス」でヒロインの一人「近衛ねね」役を演じているのが葉山いくみさんです。また大原桃子さんもジュエルペットシリーズでいくつかの役を演じており、ジュエルペットシリーズで3人同時の出演はまだないものの、3人にとってジュエルペットシリーズはある意味特別な存在と言えましょう。それは後述の年表でも語られることとなります。

昨年は松嵜麗さんに会えるイベントが結構あって、チケットを買ったものの行けたイベントは一つだけで、前述の「フライングクリスマス」を含めた他のイベントにはいけませんでした。

チケットを買ったけど行けなかったものが多い

行けなかったチケットは半券が切られていません。

チケット確保した

発売日当日、10時発売開始でしたが12時頃に近所のローソンまで行ってチケット購入。2時間過ぎただけで整理番号67番とは、すごい人気。

[tweet https://twitter.com/xtetsuji/status/389226504791416832]

会場に入った

東銀座駅から歩いてしばらくしたところにある「パセラリゾーツ銀座店 BENOA」が今回の会場。

RIM祭の会場建物風景

当日は開場から少し遅れて会場入り。既にたくさんの人が来ていました。とはいえ、チケット番号順の入場になるとのことで、チケット番号が60番台の私は早く来てもそれほどすぐには入場出来ないかなとは思っていました。

入口には看板が。否が応にも期待が高まります。

今日はみんなと学園祭の看板

せっかくなので松嵜麗さんにファンレターを書いたのですが、封筒が無くて銀座駅周辺の文房具店で探しまわったのも送れた原因だったかも。ファンレターを書くとかって初めての経験でした。それだけ「ジュエルペット サンシャイン」と松嵜麗さんへの思い入れが強いのかもしれません。

「学園祭」と書かれているとおり、会場内はおしゃれな雰囲気ではありましたが、学園祭風に写真であるとか年表であるとかが展示されており、しかもその一つ一つが3人による手作りとなっており、非常に温かい雰囲気でした。

会場に入ったときにもらえたイベント概要のプリント。まさに3人の直筆で手作り!って感じがします。

RIM祭のパンフレット表紙

RIM祭のパンフレット中身

写真が展示されています。大原桃子さんは写真も趣味にしており、彼女自身が撮影した写真もいくつかあったんじゃないかと思います。

展示されていた写真1

「写真の写真」を撮っている時間がなかったのですが、ベストショットだなと思ってピックアップして撮影した写真を一枚。

展示されていた写真より

写真だけでなく、葉山いくみさんが書いたという絵もありました。3人の肖像画。

葉山いくみさんが書いた3人の肖像画

学園祭らしい「3人の年表」も貼ってありました。手作り。心温まります。3人それぞれにカラーが割り当てられていて、誰が書いたか分かるようになっています。

年表1。人が多くてうまく撮影できず、ピントがあっていなかったのが心残り。誰か高解像度の写真を撮影している方、いらっしゃるでしょうか。

れい・もも・いくみのあゆみ1

2枚目のうちの1枚目。iPhoneで撮影したのですが、ブレています。人が多かったので…。

れい・もも・いくみのあゆみ2

2枚目はそこそこ鮮明に撮影できました。とはいえ、撮影する人が多くて、やっぱりブレている…。この年表は最後にプレゼントとして人にもらわれていったので非常に貴重なものとなりました。本人たちの手元にもないという。

「3人の未来年表」の中にある2013年5月「ジュエルペット新シリーズで、3人アニメ初共演!」大いに高まりますね。ジュエルペットシリーズで2人の共演はあったものの、3人共演は未だかつてどのアニメでもないという話。来年のジュエルペットシリーズ第6弾はどうなるのか、期待です。

松嵜麗さんと葉山いくみさんの初共演の話は「ジュエルペット ハッピネス」第7話でした。ジュエルペットシリーズは7の倍数回に何かが起こると言われており、この様子はTogetterで私がまとめてあります。

また、2013年4月「「お願いシンデレラ。発売記念イベントに大原がこそっと来て家に帰ってカレーを食べながらイベントを思い出し涙する」話はTwitterでも語られており、友情を感じました。これもまとめてあります。

私もこのとき、同じく池袋サンシャインシティ噴水広場の3階で人混みの影から見ていました。しかしあまりにも人が多かった。私はプレイしていませんでしたが、モバマスの人気を実感した瞬間でありました。

開演前にフードメニューとドリンクを買おうとしましたが、行列がすごくて大変でした。大人気。

フードメニューの行列

ドリンクは入場チケットで1杯無料、フードメニューは3人それぞれのコラボメニューがあります。

  • サッカー部 フレッシュピチピチピーチ
  • 野球部 麗ちゃんのやきそば
  • テニス部 行列の出来る葉山のスイーツ

3種類それぞれに写真がついてきます。3種類一気に買うとラミネート加工された特別なカードが貰えて、サイン入りビニール袋がもらえるそうですが、私は勝手がわからずバラバラに買ったもので、もらえませんでした…。他の方のブログ記事を参考にしてみてください。

もらえた写真の数々

一番右側のサイン入り3人集合のブロマイド写真は、イベント終了後にもらえたもの。

あとフードメニューの他にTシャツも売られていたので買いました。全て3人の直筆サイン入り。洗ったら落ちてしまいそうで、うかつに着られない。

物販の価格も、フード一つが写真付きで500円、Tシャツが1枚1500円と、通常の声優さんのイベントに比べても相当リーズナブルなのだそうです。手作りかつ3人のサービス精神からくるものなのかもしれません。

フードメニューの写真などは撮り忘れてしまいました。残念。

会場の雰囲気はこんな感じ。開演前には各スクリーンに三人の写真などが流れていました。混雑している!

混雑している会場

ドッキリ企画の前準備

開演前のスクリーンに松嵜麗さんと大原桃子さんの二人が出てきて、会場の皆さんにお願い。それは「葉山いくみさんのどっきりバースデーパーティーの予行演習の段取り」でした。昨年の「フライングクリスマス」でもやったそうで、開演後のネタばらしの段階で二人は「いくみんに隠れて動画撮るの大変だった」とのこと。

開演

開演後の撮影はNGとのことだったので、とりあえずiPhoneはポケットに入れて舞台に注目。

フードメニューの長蛇の列に並んでいる最中だったので、結果的に逆側の舞台に近めのところで見ることができました。

[tweet https://twitter.com/RIM0u0/status/404281257460121600]

最初は3人そろって「学園天国」からスタート。盛り上がりそうなスタートです。

あまり歌のことはよくわかっていないので、どのような曲が演奏されたのかなど、上述の他の方のブログ記事を参考にしてみてください。

歌だけでなく、ミニゲームもあって盛り上がりました。会場にいる人を縦に3つに分けてチーム分け。私は葉山いくみさんチームでしたが、2つのミニゲームで葉山いくみさんが圧勝で、たの2人がブーブー言っていたのが面白かったです。

後半の歌で松嵜麗さんが歌う「イマドキ乙女」が出てきて、もうテンションMAX。これは「ジュエルペット サンシャイン」のエンディングテーマで、松嵜麗さんも一度、DVD-BOXのオーディオコメンタリーの中で「水城花音としてOPかEDを歌う」というむちゃぶり企画で歌ったもの。これはDVD-BOX4巻(最終巻)の最終話のオーディオコメンタリーの最後に収録されています。私もこの曲のリクエストを送ってみたのですが、松嵜麗さん自身の声で聴いてみたいという要望が叶えられて本当に良かったです。舞台の袖に戻った二人にルビー(ジュエルペット サンシャインの主人公のウサギ)のぬいぐるみを投げられて松嵜麗さんキャッチ、そして胴体ではなく耳を持って振り回すその様は、まさに2次元から出てきた水城花音そのものでした。現実のウサギは耳を持って振り回したらダメですよ。

葉山いくみさんが歌う「卒業写真」(川嶋あい)に入ると、舞台は一転して、周囲のスクリーンに3人で映った写真がモノローグのように流れて「泣かせに来ているな!」といった感じでした。葉山いくみさん、こういう透き通る声の泣かせる歌、うまいなぁって思いました。

その他にも歌いっぱい。あんまり知識がないから知らない歌が多かったけど、周囲に合わせて必死に手を振ったりしていた。慣れないことをしてすごい疲れたけど。

そして抽選へ

パンフレットに手書きで書かれていた番号。このヒミツは、会場にある色々なものを抽選で来場した方々にあげようという企画だったのでした。私は77番というキリのいい数字でしたが当たらなかった…。手書きの年表もらった人、本当にうらやましいです。

ドッキリ企画敢行

そして葉山いくみさんへのバースデードッキリが敢行。葉山さん、「今年も!?」といった感じで感無量。2人と会場でハッピバースデーの歌を歌ってお祝いして、泣きそうになる場面も。こういう友情、いいですね。準備ビデオを作っていたことやケーキを準備していたことなど、一つ一つに驚いている様子でした。

そして来年へ

楽しいイベントも終わりに近づき、大原桃子さんの口から「来年もやる」発言。第3弾、期待したいです。

他の方々とのコミュニケーション

希望する方は出口で待つ3人と握手したり会話したりおみやげや手紙をお渡しするということで、長蛇の列ができていました。急ぎの方優先とのことで、暇な自分はしばし待ったほうがいいなと思って、フードメニューを買ったり、椅子に座ったりして待っていました。

待っている間、手持ち無沙汰なので、近くにいる方に話しかけてみることにしました。私は一人で来てこういう場に知り合いがいないので、この場合は完全アウェイ状態ですね。

何人の方に話しかけましたが、来た目的として松嵜麗さんがキッカケの方が多かったようでした。たまたま声をかけた人がそうだっただけなのかもしれませんが。松嵜麗さんの何かといえば、当然ながらモバマス。人気ですね。ソーシャルゲームの先行きといったものは業界人として気になったので「今もモバマスは変わらず続けているんですか」といった質問を数人の方に投げかけてみたものの、以前ほどやらなくなったといった方もいました。この場に来る方はどちらかというと、モバマスというゲームを楽しむというよりも、バンナムから出るモバマスのCDなどのコンテンツを楽しめればよいという、ゲームの方はライトプレイヤーが目立ったかもしれません。池袋サンシャインシティの噴水広場のときには誰もが空いた時間をスマホでモバマスしているという光景が繰り広げられていましたが、この待ち時間ではそういう感じでも無かったように思えます。

モバマスのキャラクターである杏(CV.五十嵐裕美さん)ときらら(CV.松嵜麗さん)のコンビのTシャツを着た方がいたので撮影許可をもらって撮影させていただきました。

だにぃ☆ドヤァ☆

 

杏きらプロ

松嵜麗さんファンの方で、自作のハッピを来た方がすごかったので撮影許可をもらって撮影させていただきました。

松嵜麗ハッピ前面

 

松嵜麗ハッピ背中

列に並び始めたときに隣(互いに前後同士)だった人と、待ち時間中長々と会話していました。その方も松嵜麗さんがきっかけで来たとのことでしたが、興味深かったのは以前ちょっと見た「ジュエルペット サンシャイン」を覚えていて、最近見た「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している(のうコメ)」の麗華堂絢女(CV.松嵜麗さん)を見て聞いてサンシャインの水城花音のことを思い出して松嵜麗さんについて検索したらたまたまこのイベントがヒットしたので来てみたとのことでした。なんという巡り合わせ。

稲垣監督を始め、「のうコメ」は「サンシャイン」と制作スタッフがほとんど一緒じゃないかというほどの一致っぷりで、ギャグに力をいれている部分も同じ。やはりその辺りに心踊る人って自分の他にもいるんだなーって改めて感じました。

麗華堂絢女

その方は一見ライトな声優ファンといった感じでしたが、一時期はそこそこイベントに通っていたようで、コール(合いの手の類)の入れ方や作法であるとか、サイリウムの使い方であるとか、その辺りを教えていただきました。

話をしていて、やはり松嵜麗さんの話題が多かったですが、今期を含めたジュエルペットシリーズの話になったりして「3人には今後も躍進して欲しいですねー」といった感じでまとまりました。

列に並んでいると、会場から「時間の都合があるので、後の方は押しでお願いします!」とのこと。待った人、損じゃん!って展開になりました。

3人と会話したりした

順番が回ってきて、3人と会話したりしました。

最初は葉山いくみさん。「「ジュエルペット ハッピネス」観てますよ!」ってところからしばし雑談させてもらいました。結構かわいい系の女性で、もうちょっと露出が多ければ爆発的に人気が出るのでは?とすら思える人です。爆発的に人気が出てしまうと、それはそれで嬉しいのですが、こういったイベントのチケットが争奪戦になってしまうのが想像できるので、なかなか嬉しい悩ましいといった感じです。

次は松嵜麗さん。「ジュエルペット サンシャイン」についての想いを短い時間の中で語りました。本当に応援しているし、松嵜麗さんを応援することでサンシャインのOVAが出て欲しいし、「「のうコメ」の現場で稲垣監督にも需要があるってぜひ伝えておいてください!」と伝えたら、「のうコメ」も観ているって話になって嬉しがっていました。松嵜麗さんの話によると「「のうコメ」の現場でも「花音」って呼ばれるんですよ〜」だそうです。監督もアニメーションプロデューサーも一緒だし、脚本家などの執筆陣もほぼ一緒。そりゃそうかぁって感じでした。ちょっと微笑ましい裏話でした。話が尽きないことは分かっていたので、持ってきたファンレターを渡すことで残りの想いを伝えることに替えました。この時間は2013年の中でも、本当に幸せな一瞬でした

最後は大原桃子さん。第一印象が本当に中性的で男女問わずモテそうなルックスに、思わず「カッコイイ」って声をかけてしまいました。直前に松嵜麗さんと話せて舞い上がってしまっていてあまりうまく話せなかったんですが、ジュエルペットシリーズに3人同時に出られることを祈願していますということを話しました。本当は、モバマスイベントで松嵜麗さんを観て涙した話やカメラにのめり込んだキッカケといった話などを聞きたかったのですが、会場側が時間巻き巻きサインを出していたので、あまり話ができなかったことが心残りです。

3人からサインを貰えるということで、多くの方は色紙を持ってきていました。色紙という発想はなかった私は持ってきていた「オトナアニメコレクション ジュエルペット サンシャイン FANBOOK」にサインしてもらうことにしました。大原桃子さんには「これにサインしていただくことが、3人の夢への祈願です」って声をかけました。私の願いです。

サンシャインFANBOOKにサインを貰う

そして出口に誘導されて会場を後にしました。11時すぎに会場入りしてからから16時前まで会場にいましたが、疲れを感じさせない、本当に最高の一日、最高の体験でした。

最高日☆

来年も期待しています!

Proca (@proca_jp) でTwitter名刺を作ってみた

おがた (@xtetsuji) です。

以前「ツイ名刺」というサービスで作った個人名刺が底をついたので、今回「Proca」(@proca_jp)というサービスで個人名刺を作った記録です。

2015年2月29日追記: Procaは2015年1月末でサービスを終了しました。

Twitter API1.1のタイミングで軒並みTwitterからの名刺作成サービスが休止していた

サブタイトルの通りなのですが、2013年4月から6月までの間にTwitterのAPIがバージョン1から1.1に変更になり、そのタイミングで多くのTwitter登録情報からの名刺作成サービスがサービス休止となってしまいました。その中には以前使った「ツイ名刺」も含まれていました。さてどうしようかと思ったところで候補に上がったのが「Proca」です。

この記事は2010年のものですが、この中のサイトで残っていて使えるものは2013年末現在、Procaくらいしかありませんでした

Procaで名刺を注文をしてみた

さっそくProcaを使ってTwitter名刺を作ってみました。ProcaはFacebookからも情報を引っ張ってきて名刺を作成することができますが、特にそっち(Facebook)には興味がなかったので、今回はTwitterから情報を持ってきて名刺を作成してみました。

まずはProcaのトップページから「Twitterのアカウントで作る」をクリック。

Procaトップページ

そうするとTwitter認証の画面になるので適切なアカウントでログイン。

後はよいインターフェースとなっているので、流れるように作成ができます。

PDF として出力結果を逐次確認しつつ、最終的にカート画面へ移動します。

Procaのカート画面

アイコンとIDと名前と位置情報とURLはTwitterから自動的に引っ張ってきます。その他、メールアドレスと電話番号を入れる欄があります(必ずしもメールアドレスと電話番号である必要はないようです)が、今回は空欄にしてしまいました。上記画像例では、少し上部に空白が目立ちますね。

注文数が一箱50枚単位、注文数が多ければ割引が大きくなります。

支払い方法はいくつか選べます。

  • PayPal・クレジットカードでのお支払い
  • 商品到着後に後払い (最寄りのコンビニ・郵便局・銀行で)
  • 銀行振り込み (住信SBIネット銀行)

支払い方法が多いのも魅力的。今回、私はPayPal支払いを選びました。

発送はクロネコメール便で届きます。なので、配送員が呼び鈴を鳴らすのではなく、宅配ボックスにそのまま投函されている形で届きます

こんな形で一箱50枚で届きます。3箱150枚注文しましたが、メール便としてポストに投函されていました。

Procaの名刺 TwitterやFacebookの情報で気軽に個人名刺を作りたい人にオススメのサービスです。

MopedがWunderlistに買収され、そしてRemember the Milkの今

おがた (@xtetsuji) です。タスク管理、悩みますね。

タイトルの通りなのですが、Mopedというサービスを運営している会社が、最近勢いがあってユーザが増加しているWunderlistというタスク管理ツールを運営しているベルリンの会社6Wunderkinderに買収されました。

Mopedというサービスそのものを知らない人がほとんどだと思うので説明しますが、ざっくりと説明すると「Twitterの返信メンションだけがある」ようなサービスでした。公開ではあるものの二者間での会話が出来て、アプリでプッシュができるもの。

Moped Top

…はい、使い道が分かりませんね…。Twitterでいいじゃん感満点です。

そしてMopedが買収されたことで、Mopedのサービス自体が2013年12月31日にサービス終了することがアナウンスされました

対して、Wunderlistは、今最も元気があるタスク管理ツールのひとつ。美しいデザインのウェブアプリや各種OSのネイティブアプリが使い勝手が良く高速で、しかもフリーミアムで、大抵の場合は無料で使えます。

タスク管理ツールといえば、一時期は「Remember the Milk(RTM)」が標準的サービスでしたが、ウェブインターフェースはここ数年進化せずAjax黎明期のような古風なサービスに成り下がり、使い勝手が少々良いiOS/Androidアプリは年間数十ドルを払わないと使えないというハードルの高さ。Remember the MilkはWunderlistよりある場面で高度な情報を格納できるという優位性もありますが、機能全般を見ると完全に出遅れていて、開発リソースが枯渇しているんだなという印象を外部からも受けます。一時期Google Closure Libraryの”Ninja”を募集していたのですが、その後どうなったのやら…。Remember the Milkがサポートしていなくて致命的な「サブタスク」は一向にサポートされる気配がないにも関わらず、Wunderlistは最初からサポートしているところもWunderlistの優位性の一つでしょう。Wunderlistの使い方さえ工夫すれば、よほどRemember the Milkで特殊なタスク運用をしている人でない限り、Remember the Milkで出来ることはWunderlistで十分まかなえるでしょう。

今回、WunderlistがMopedを買収したことで、プッシュ通知や複数人タスク管理などの機能を充実してくるのではないかと私は予想しています。単に中の開発者が欲しかっただけというありがちな買収理由も考えられますが、もしMopedのノウハウが転用されるのであれば、そういったところかなと想像します。今後のWunderlistにも期待ですね。

私はRemember the Milkにロックインされてしまっていて、まだWunderlistに移行出来ていない人ですが、近日中にRemember the Milkのエクスポートプログラムを書いてWunderlistに移行したいと考えている一人です。続報あればお知らせします。

  • 2014/04/20 追記: 最近ではRemeber the Milkにしかない「Smart Add」がWunderlistにないことに不満で、RTMのままで良い、Wunderlistはサブ用途で良いとすら思い始めています。ただ、スマートフォンで公式アプリもウェブアプリも使えないのが痛い。そこだけですね。

TwitterのフォロワーのTLへツイートを表示させたくないときは @no_TL を使うとよい

おがた (@xtetsuji) です。

主にTwitterの実況時など、フォロワーのTLは汚しくたくないけどハッシュタグで検索はされて欲しいというときがあるかもしれません。そのようなときに役立つTips。

@null というアカウントは存在してフォローが可能

この手の話題が出ると、多くのサイトでは「@null への返信としてツイートすれば良い」と書かれています。これは数年前までは良かったのですが、2013年現在は @null という通常ユーザが居るので、これをフォローしている人 (稀ではありますが) にはTLを見られてしまいます。まぁ、@null をフォローしているということは、それを見たいという意思表示なのではありましょうが。

Twitter null

@no_TL への返信としてツイートする

そこで生まれたのが @no_TL というアカウント。これもれっきとした存在するアカウントですが、このアカウントは鍵アカウントとなっており、フォローしようと思ってもフォローさせてくれません。

フォローさせてくれないので、@no_TL への返信としてツイートすれば、ハッシュタグなどで拾われるけれど、フォロワーのTLには表示されないツイートをすることができます。

Twitter no_TL

自分でも @no_TL のようなアカウントを作るか、実況用に別アカウントを作成する

Twitterでは複数アカウントの作成は許可されているので、作戦として自分自身で @no_TL のようなアカウントを作成してしまうという手もあるでしょう。ただ、それだけのためにアカウント作成をするというのも手間なので、同じ趣旨として作られた @no_TL を「利用させてもらう」ほうが手間も少なくて良いと思います。

最終的な結論としては、TLを埋め尽くして迷惑をかけるくらいの実況ツイートをすることがある場合には、実況専用アカウントを取得するほうが手っ取り早いと思います。私もテレビ実況用に別アカウントを作成しました。結構はかどります。Twitterで複数アカウントを持っていると都合が良い場面もあるので、多少の登録の手間が気にならない人は、用途に応じて別アカウントを作成してみるのも良いでしょう。

注意点

もちろん分かっている人は多いかと思いますが、@no_TL の返信にしても「フォロワーのTLに流れない」だけであって、「そのツイートが自分以外に不可視になるわけではない」ことに注意しましょう。自分のツイート一覧を見られれば、@no_TL への返信も見ることができます。

入院中、そして伝えたいこと少し

おがた (@xtetsuji) です。

ひょんなことから、2013年12月11日から一週間以上の長期入院をすることになってしまいました。しかも何の心の準備もないまま救急車で搬送されて緊急入院という形で。

緊急入院までのいきさつ

Twitterでも同報通信的意味合いでツイートしていたのですが、いきさつを書いておきます。

  • 2013年12月6日(金曜日)から腹の調子が悪くなる
  • 土日は病院休みだし、すぐ直るかなと思って放置していた
  • 月火と勉強会などで動いていたものの、腹の調子は良くならず
  • 水曜日に静岡の三島に行く予定だったが、その前に内科に行って診てもらって薬でももらおうと近所の病院に行く
  • 近所の病院で即座に胃カメラ(口から)ということになった
  • 胃からすごい出血しているのが分かって、病院の先生から「今すぐ緊急入院」と言われる。三島行きは当然キャンセルに
  • 救急車が到着。三島に行く装備で、今いる入院設備が整った病院に搬送される。
  • また胃カメラ(鼻から)。連続胃カメラつらい
  • 病変を確認。胃潰瘍という診断
  • 床上安静ということになって、ベッドから出られない状況に

めまぐるしくて、自分でも状況がよくわかりませんでした。深刻なのか楽観なのかとか。

入院先

少なくとも2013年12月18日までは入院しています。お見舞い歓迎しています。お見舞いの際は何らかのメッセージ手段(Twitter、Facebook、LINE、メールなど)で事前にご一報いただけると幸いです。

  • 2013年12月20日 追記: クリスマスあたりまでは入院しているっぽいです。身軽にはなったのですが、生体検査と食事療法に時間がかかるとのこと。
  • 2013年12月20日 追記: 順調に行けば12月24日の昼に退院できることになりました。
  • 2013年12月24日 追記: 12月24日に退院しました。

ソーシャルストリームに状況を流したこと

今回は状況をTwitterにアップしていきました。家族親戚が東京におらず単身なので、まずは身動きがとれるうちに同報通信をしようというとっさの判断でした。

あまり私は「承認欲求」と言われるものの類が強い人ではなくて、ブログ記事も一人に共感してもらえれば後は反感買わなければいいかなーといった感じの人です。なので、今回のソーシャルストリームに状況を流したことは、同情を得たいとか目立ちたいというよりも、単に自由のきくうちに同報通信をしたいという考えでしかありませんでした。

TLを見ていると、心配の声を多く頂いて非常にありがたかったのですが、中には暗に「こんな情報でソーシャルストリームを埋められても反応に困る」といった内容もあったような気がします。そこは非常に申し訳ない部分もありますが、心理的物理的距離感というのもありますし「あー @xtetsuji なんか大変そうだなー」くらいに受け流してもらっても全然問題無いですよ。私だってあまり面識のない人が同じ状況だった場合、どういう対応していいか分からないと思います。

これは見なかった意見ですが、ソーシャルストリームに状況を流すことで起こるリスクというのも少なからずあるとは思いました。私は心配性なので、出せばいくらでも出てきそう。だけど今回はリスクよりもメリットのほうが大きいととっさに判断して状況を随時流すことにしました

単身者はホットラインの類を事前に準備確認しておきたい

今回は突然の入院で、上述の通り、正直自分でも最初は状況がよくわからなかったです。胃カメラ本当大変といった程度。そして搬送されて入院して、だいぶ状況がわかるようになってきました。

入院は以前もしたことがありますが「一泊二日」といった軽いものでした。しかし今回は少なくとも一週間、しかも緊急入院。何の準備もしていませんでした。三島行きの装備をしていたので、コンピュータ機器などの連絡手段を持っていたのが唯一幸いでした。

今回痛感したのは、こういう緊急の時に連絡を取って助けてもらえる人を日頃から作っておくべきだなということでした。もちろん、身近に家族親戚やそれに類する人がいればその人に頼れば良いでしょうし、例えば「妻に頼ればいい」と内心思っている人はそれでいいかなと思います。羨ましい。ただ、私のように単身一人暮らしで地元から離れて生活しているという人は少なくないと思います。誰もが突然事故や病気にあうリスクを持っています。万が一の時に備えることは重要だなと痛感しました。

今回はTwitterで流した同報通信を見てくださった人の中から、最も病院に近いところに住んでいる友人をまず頼って身の回りの生活用品などを買ってきてもらいました。多くの人に声をかけてもらえる事は嬉しいのですが、みなさん暇じゃないし、誰にお願いするか、お願いする決め手に欠けて悩む部分もありました。親友や無二の友が「今すぐ駆けつけたい!」と言われても、それが帯広や札幌とかだと、さすがに気軽に「東京まで来て下さい」とは言えませんからね。ともかく、様々な方に心配していただいたことは本当にありがたいです。

特に2011年から積極的に参加させていただいているPerlなどの各所のエンジニアコミュニティの方々からは本当に多くの心配の声をいただいて、感謝してもしきれません。直接ソーシャルストリームでつながっていないはずの方からも声を掛けてくださったり、エンジニアコミュニティの人達の横のつながりを感じました。私も逆の立場になったときには、優秀なエンジニアの方々を助けられるようになりたいです。本当にありがとうございます。

その他

退院したら、入院中のあれこれとか、胃潰瘍の人に参考になる情報などをブログで書こうと思います。闘病記というほどではありませんが、せっかくの貴重な体験、記録して後の人の参考なれば幸いです。

進化するDeliciousブックマーク2013年版

おがた (@xtetsuji) です。これを書いている今はちょうど2013年の師走です。

2011年4月に米Yahoo!からAVOSに買収されたソーシャルブックマークサイト「Delicious」ですが、2年近く時を経て、だいぶ使い勝手の良いウェブサービスに仕上がっています。

手元のブックマークが溢れていて、公開しても特に問題無いんだけど、はてなのはてブもちょっと…という人にとって、使い勝手の良いブックマークサービスがないか検討している人の有力な候補になりそうな気がしています。

  • iPhone/Androidアプリ (これは現状進化途中といえそうですが日々更新されています)
  • 使い勝手の良いブックマークレット (XHR2の技術を使って素早いブックマークができます)
  • Google Chrome 拡張機能 (ブックマークレットの進化系で、ショートカットキーを割り当てたりしてさらに素早くブックマークができます)
  • Twitter/Facebook共有 (米Yahoo!時代から消えたり現れていたりした機能)
  • 自らのTwitterのタイムラインに流れたURLを閲覧する機能

などなど。素朴ではありますが、よく使う機能がより素早くできるよう、日々ブラッシュアップが重ねられている印象があります。

はてブではなくてDeliciousな理由

日本だと「はてブ」の略称で有名なはてな社の「はてなブックマーク」が多くの人に使われています。ただ、はてブの「ブコメ」で自分のウェブサイトやTwitterのツイートに悪口を書かれていた嫌な経験を持っている人も一定数いて、はてな村と呼ばれるはてなやはてブの世界観を嫌う人もいます。

また、Deliciousは少なくとも日本語圏ではほどよく静かなブックマークサイトでもあり、だからこそ情報が際立って見えるという特性もあります。はてブ同様「何番目のブックマーク」であるとか「ブックマーク総数」というものが見えますが、そういう情報ははてブより母数や数量は少ないものの、はてブではなくDeliciousという「尖ったもの」を使う人がブックマークしたものとして、より指標として高いと考えられる側面もあります。

ソーシャルブックマーク黎明期から現在まで

日本でもはてブやDeliciousといったサービスが台頭したソーシャルブックマーク黎明期、日本や海外では沢山のソーシャルブックマークサービスが登場しましたが、そのようなサービスのほとんどが既にサービス終了したか低空飛行を続け事実上埋もれてしまっています。後者のようなサービスは今後の継続性が疑わしく、これから使うものでもないでしょう。

Deliciousは英語のインターフェースではありますが、簡潔な機能しかなく使う上で大した問題ではない事と、日本語のサイトをブックマークすることに問題もないので、心配するに足ることではないでしょう。

どんなサービスがあるのか・あったのか、Wikipediaのカテゴリが参考になります。

Delicious今昔物語

Wikipediaの解説が詳しいですが、もともとカナダの企業が作っていたサービスを米Yahoo!が買収し、その後紆余曲折を経てAVOSという会社が2011年に米Yahoo!から買収して今に至ります。

米Yahoo!は「買収した企業のサービスをことごとく腐らせる」企業として有名ではあるのですが、米Yahoo!時代のDeliciousは本当に力が入らず、他のソーシャルブックマークサイトに後塵を拝すだけでなく、競合と共にソーシャルブックマークという市場すら無くしてしまう体たらくでした。日本の「はてブ」は局所的なもので、欧米では公開するブックマークとしてのソーシャルブックマークサイトよりも、Diggのようなソーシャルニュースサイトであるとか情報を自動選別してくれるキュレーションサイトのほうが流行していきました。逆に「はてブ」自身がソーシャルニュースサイトの一極を日本で確立している部分もあります。この流れは、日本でも似たようなものがあるでしょう。

米Yahoo!からAVOSに移ってから、Twitterアカウント @Delicious が開設されて定期的に機能追加の情報が流れたり、サポート用Twitterアカウント @Delicious_Help に英語で問い合わせをするとすぐに応答が返ってきたりとサポート面が非常に充実しました。また、iOS/Androidアプリも公開され、より多くの利用者を取り込もうという姿勢も見られます(まだアプリは荒削りな印象を受けますが、日々改善していっています)。さらに、数回のウェブサイトのリニューアルで、ウェブサービスとしてAjaxをフル活用した使いやすいインターフェースに進化しており、ブックマークとしての「あとで参照する」という事も容易にできるようになっています。ソーシャルブックマークとはいえ、非公開ブックマークも登録することができ、個人的なブックマークとして使うこともできます。野心的な活動の数々は、今後のサービス継続性にも安心感が持てます。

とかくブラウザのブックマークは何千何万のオーダーになると管理が非常に煩雑になり、ブラウザ自体の動作を重くする原因にもなるので、そういう意味でも公開しても問題無い多くのブックマークをソーシャルブックマークサービスに預けるというやり方は、良い方法の一つではないかと思います。

しかしまぁ本当、私やあなたの愛するサービスが米Yahoo!に買収されないことを祈るばかりです。

Deliciousの作法

これからDeliciousを使う人も、今までDeliciousを使う人も、とりあえずタグの概念を覚えておくことから始めるとよい思います。

最近のDeliciousでは「タグガイドライン」を公開していて、多くの人が共通で使えるタグについて提案しています。

Deliciousタグガイドライン

  • 小文字のほうが好まれる。WebDevよりwebdevのように。
  • スペースはタグとして許可された文字だけど推奨されない。Machine Learning より machine-learning のほうがよい
  • ありうる範囲にあなたのタグとコミュニティのタグは再利用される
  • リンクの内容に関係ないタグは ! で始めましょう: !unread, !saveforlater のように

これは英語のガイドラインではありますが、タグ選択時の補完が便利だったりするので、日本語でしか表現できないタグ以外はこれに従っておくとよいでしょう。特に私も結構使っている「あとで読む」「何度も読みたい」系はリンクの内容に関係ないものであって「!あとで読む」「!何度も読みたい」のほうがいいのかもしれません。

その他にも、タグバンドルというタグを整理する上位概念もありますが、それはタグを使っていって使いどころが出てきたら使うくらいでよいでしょう。また、ブックマークした日付での参照も現在可能になっています。その他にもこれから機能強化によって追加される機能も期待できます。

最初は参考になるDeliciousユーザのページを見て、タグの雰囲気をつかむのがよいと思います。例えば私のDeliciousブックマークページはどうでしょうか。

Deliciousのエコシステム

Deliciousブックマークした結果を他のサイトにフィードしたい、他のタイムラインに流れたURLを自動的にDeliciousブックマークしたいといった場合はIFTTT(イフトと読む)というサービスが有効です。

IFTTTのDeliciousチャンネルの概要

 

IFTTTを使うと、IFTTTで使える数々のサービスをフックにしてDeliciousブックマークができたり、Deliciousブックマークをフックとして他のサービスへ連携をしたりできます。

IFTTTのポピュラーなDeliciousレシピ

上記画像はDeliciousブックマークを使ったポピュラーなIFTTTレシピとして出てきたものです。YouTubeのお気に入りを自動的にDeliciousブックマークしたり、Deliciousブックマークを「あとで読む」系サービスに転送したり、Googleドライブにバックアップを取ったり…等々。

Delicious単体でもTwitterやFacebookへのブックマーク時の投稿ができますが、IFTTTを使えば特定のタグがついたものを自動で投稿してくれたり、Twitterアカウントが違っていたり、Facebookページのほうであったり、色々融通が利きます(一つのレシピに登録できるアカウントが一つなのがIFTTTの融通が利かないところでしょうか)。

IFTTTは無料で利用できる海外のサービスでインターフェースは英語ですが、Delicious同様、それほど使用に障壁のあるほどの英語ではないと思います。また、IFTTTが対応するサービスである「チャンネル」は日々増加しており、こういったところが海外の事実上の標準のブックマークサービスであるDeliciousの強みと言えましょう。

IFTTTにはてブが加わる可能性は少ないものの、はてブが出力するRSSフィードを使ったIFTTT連携もあるようで、はてブとIFTTTを組み合わせる手段がないわけではありませんが、「IFTTT→はてブ」方向の連携は依然として難しいでしょう。

私の利用方法

まず、Deliciousブックマークした結果をTwitterとFacebookにフィードしています。ただ、私は相当気軽にDeliciousブックマークするので、それでTLとウォールを埋め尽くすと相当迷惑になるのが分かっているのと、流すブックマークと流さないブックマークを選別するのが面倒なので、Twitterではメイン @xtetsuji とは別のアカウント @xtetsuji_ に流すようにしています(IFTTTのTwitterのレシピは @xtetsuji_ を設定しています)。また、Facebookはウォールではなく専用の別ページに流すようにしています。見たい人だけ見られるという感じ。

IFTTT - Delicious to Twitter

 

IFTTT - Delicious to Facebook Page

「あとで読む」は、大抵あとで読まない法則があるのですが、とりあえず「あとで読む」タグがあるDeliciousブックマークをPocket等に入れるようにしています。全然見ていません。

IFTTT - Delicious to Pocket

あとはDeliciousブックマークの内容をGoogleドライブにバックアップするレシピもあります。心配性なだけかもしれませんが、Deliciousが突然無くなった時のバックアップ目的です。Delicious自体にもブックマークのエクスポート機能はあります。

IFTTT - Delicious to Gogole Drive

まとめ

海外のサービスですがDeliciousはAVOSに買収されてから非常に元気になってきています。以前の米Yahoo!時代に腐りかけていたDeliciousの印象が大きい人で、最近になってソーシャルブックマークをやってみようという方は、一度Deliciousを触ってみると、その軽快さに驚くかもしれません。まだ大胆な機能拡張で荒削りな部分もありますが、今後に期待が持てるという裏返しでもありましょう。

サポートが非常に親切です。英語で質問する必要がありますが、本当にカジュアルに質問ができて、結構早く回答が返ってきます。広告も無いしどういう収益モデルなのか全くわからない無料サービスという不安な部分もありますが、AVOSすごいと思わせる部分であります。

IFTTTとの連携は強力で、IFTTTの存在そのものがDeliciousのエコシステムとも言えましょう。日本発のサービスは無いに等しいですが、IFTTTはその他の連携も色々あって、海外のサービスを多く使っている人には嬉しいサービスとも言えます。

そんなわけで、Deliciousにはソーシャル機能もありますので、ぜひとも私とつながりませんか。https://delicious.com/ogata でお待ちしています。

Delicious Official App
カテゴリ: 仕事効率化
現在の価格: 無料
  • 2014/04/08 追記: 広告はあります。逆にちょっと安心しました。ただ、iPhoneのブラウザで見たときにdevice-widthを越えた横幅のバナーが出る件は鬱陶しいので @Delicious_Help に問い合わせようかと思っています

ブログ記事は、それがいつ書かれたかすぐに分かるようになっていてほしい

おがた (@xtetsuji) です。

結論はタイトルの通りなんですが、ブログ記事は「それがいつ書かれたかという日付」もしくは日付に準ずるものがすぐ分かるようになっていて欲しいという話。

書かれた日付を重要視する理由

それはネット上の情報はすぐに陳腐化するから。特に私が知りたいITエンジニア系情報の陳腐化の速度は相当なもので、「○○が今流行っている!」って書かれていても、それが3年前の記事だったりすると、今とはだいぶ情勢が違ったりするわけです。書かれた日付が見つけやすければいいものの、それを知る事が困難な場合もあったりして、やっとの思いで書かれた日付を見つけたら3年前だったりするとガッカリですよね。

逆に「○○は今や廃れた」というブログ記事はなかなか出てきません。それは、その○○を作っている人や、それを愛用している人へ喧嘩を売ること同然であることも一つの理由です。こういう情報はなかなかネットに上がらない。だからこそ勉強会やエンジニア同士のリアルな交流が必要なのですが、その話はまた別のブログ記事で。

書かれた日付を目立たせる方法

人によってどの部分を先に見るか分かれる部分でもありますが、最も目立つ明瞭な情報の一つはURL(ブログ記事のパーマリンク・固有のURL)であると言えます。URLの中に日付やそれに準ずる情報が入っていれば一目瞭然と言えましょう。

既に運用されているブログで、URLに日付やそれに準ずる情報が入っていない場合、それを変更するのは難しいでしょう。外部のブックマークなどを断ち切ることになったり、ソーシャルボタンのカウントを破棄することになったりするからです。

ちなみに私は2013年8月から自分のサーバ(VPS)上でWordPressを使ったブログ運用にしていますが、WordPressのブログ記事のURLはデフォルトである “/?p=数字” 形式から、”/年/月/記事スラッグ/” (スラッグとは記事の概要をURL用に要約した文字列)形式に変更しました。これでブログ記事自体を一切読まなくても、そのブログ記事が書かれた年月を知ることができます。ちなみに “/年/月/日/記事スラッグ” といった「日にち」を入れる設定にもできますが、個人ブログなので毎日更新するわけでもないし、月別アーカイブのURLが “/年/月/” であることがURLデザイン的に綺麗に対比していることから、この形式を選びました。WordPressユーザであれば、この設定は設定画面から簡単に変更することができます (上述の通り既に別形式で運用しているサイトでは気軽にこれを変更すべきではないでしょう)。

もう一つの簡単な方法は、自分が使っているブログのデザインテーマで書いた日付が目立つテーマを選ぶことでしょう。WordPressでも、ブログを書いた日付が目立つものもあれば、そんな事なんて全く考えられていないテーマもあります。まずはテーマ選びが大事。

ブログはファンがつけば毎日見てもらうものになります。そんな中でブログテーマはくどくどしくないものが良いような気がします。一画面に表示しきれないような巨大なヘッダ画像があるような「まるでアメブロのような」ブログテーマは、毎日閲覧する人のどれほどが嬉しいでしょうか。芸能人や有名人の端正な容姿の写真を毎日観て嬉しい人以外は、単なる一画面スクロールの手間を発生させ、無駄なデータをダウンロードさせるだけ (近年のスマートフォンではテザリング等で転送制限などもあります) ではないでしょうか。ブログパーツも一時期流行して、過剰に貼りつけているサイトもあります。適切に使えば他の情報源への誘導として効果的ではありますが、ブログパーツは調味料のようなもので、得てして役に立たないブログパーツを過剰に貼りつけているサイトがチラホラとあるように思えます。ブログパーツ自体を否定するわけではないですが、まずは上述のような問題点を鑑みて、各ブログ記事そのものこそが自分が見せたいコンテンツであり、それと比べて各ブログパーツがどれほど有用なのか、今一度比較してみてほしいと思わされるサイトもあります。必要ではない情報で本当に読者が求めている情報が目立たない・探しづらいというのは不幸そのものです。

URLでもテーマでも解決できない場合は、泥臭い方法ですが、ブログ記事中に手作業で日付を書いてしまうという方法もあります。私はよくブログ中に情報を載せる時、それが時代と共に流行り廃りの対象になりそうなものに対しては「(○年○月現在)」と書くようにしています。また、イベント参加などに関しては「○年○月○日に参加した…」といった事も書くようにしています。イベント参加のブログ記事はなるべく参加後すぐに書けるのが理想ではありますが、なかなかそうも行きません。ブログを書いた日付が分かっても、ブログで言及されている情報の日付が数ヶ月単位でズレていることもあるので、手作業で日付を書くことは手間ではありますが、良い習慣であると思います。

SNS全盛の今、ブログを書く事の重要性

これは「ブログ記事を書いた日付を目立たせよ」という本筋とは微妙に異なるのですが、FacebookなどのSNS全盛の今、ブログを選択する理由というものがあります。端的に言えば、Facebookを含んだ多くのSNSと呼ばれるサイトでは過去記事の検索が容易にはできないからです。ブログであればブログ自体が検索機能を持っていたり、検索エンジンの力を借りることだってできます。しかしFacebookの情報は数日もすれば埋もれてしまいます。しかもなんとFacebookは他人どころか自分が書いた投稿記事の検索すら通常のインターフェースではできません。驚きですね。長く参照されるべき情報まですぐに陳腐化させるもったいないプラットフォーム、それがSNSだと私は思っています。これについては、私はSNSの類を積極的に好んでいないことも加味した意見である事を差し引いて読んでいただければ幸いです。

私はプログラマーで、各種SNSから強引にデータを引っこ抜くプログラムも書けますが、自分が書いた情報を見てもらいたいのは、そういう手間をしない・できない多くの方々です。「それFQL(Facebookの情報問い合せ言語)でできるよ」という発言は、私だけを主体とした世界では命題の解決になっていますが、根本的な問題解決にはなっていません。

SNSにも良さがあって、レコメンドや承認の可視化というものが嬉しいというものもあります。また情報が刹那である反面、直近の情報が目立つということもあり、電話やIM的なその場限りの情報を展開する場としても有用です。それに閉じた(閉じることもできる)ネットワークである事の活用から、インターネット全体から見られたくない情報を仲間内だけで公開する用途としては良い場所でしょう。

それでも、せっかく自分が書いた情報の多くは、多くの人に末永く見てもらえるというのが、インターネットの良さであり、多くの人の情報利便性を高めることではないでしょうか。通常のブログであればGoogleなどの検索エンジンが拾ってくれて、それこそ「直近に更新された」記事の検索すらできます。情報の海から新しい情報を求めている人には、こういった検索エンジンの機能などエコシステムが揃っていることも心強いです。

SNSそのものについての功罪については長くなるので、また別記事で書こうと思います。

まとめ

ここまで読んでくださった方なら大体理解していただいたかと思いますが、まとめを書いておきます。

  • ネットの情報は陳腐化が激しい
  • 特にITエンジニアに関する情報の流行り廃りは激しい
  • 流行りは取り上げられるものの、廃りをネットで取り上げることに差し障りのあるケースが多く、古い流行りを取り上げた記事ばかり残り続けて、その時点では正しくない情報に翻弄されるという問題がある
  • ブログで書いた日付を目立たせる方法は、URL、適切なブログテーマの選択、もしくは愚直に手で書く
  • ブログ中で言及されたイベントなどの事象は、ブログを書いた日付より古いものもあるので、都度その日付を書くことも重要
  • SNSは刹那な情報ツールであり、それを理解した上で使うなら良いが、ナレッジベース的に情報を蓄積して再利用するといったツールではない
  • 今SNSではなくブログに情報を書くことは、検索エンジンなどのエコシステムに回収してもらって読者に選別してもらえるという利点もある

色々な意見があるかと思いますが、ブログを使い、ブログ記事を書いた日付だけを明瞭にするだけで、色々な人の利便性が上がる。それに共感していただければ幸いです。

カフェ「中庭ノ空」で開催されたパン教室に参加してきました

おがた (@xtetsuji) です。

2013年11月17日(日曜日)に「Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空」で行われた「86Music Presents!森田さんのパン教室」に参加してきました。パンを作るのはたぶん初めて。

中庭ノ空は以下の場所にあるカフェです。

いきさつ

元々大学時代に上京してから大学院を卒業するまでの6年間は自炊をしていたのですが、自分が作る食事のマズさに辟易として、社会人になってから10年ほど自炊というか一切の料理をしなくなってしまいました。まさにネットの「嫁のメシがマズい」ならぬ「俺のメシがマズい」といった状態。本当に自分の作る料理のマズさは苦行だったし、大した節約にもならなかった気がする。

社会人になってから堂々と外食生活になったのですが「外食は身体に悪い」以前に「プログラマとしての素養を深めるには料理をするべき」という意見を何人もの方から頂き、さて長すぎるブランクの後でどこからとっかかろうかと思っていたところでした。プログラマとしての素養は料理に繋がっているかどうかはともかく、新しいことをしてみようということでとっかかりを探していました。

そんな中、最近よく通っているカフェ「中庭ノ空」でパン教室が開かれるとの話を店主さんから聞いて「あ、それ参加します」と即答で応募したという感じです。料理教室というものは探すのも参加するのも敷居が高いけど、まずは気軽に参加できるカフェでのパン教室で勘を取り戻そうという魂胆でした。

今回のテーマ

今回のパン教室は第2回目だそうです。第1回目は比較的実験的に小規模で行ったそうですが、結構うまくいったこともあって、大々的に募集したとのこと。ちなみに第1回目のテーマはベーグルとのことでした。この風景はお店のブログにも掲載されています

そして今回のテーマはバターロールでした。後述のように至れり尽くせりなのに参加費300円は安い。

当日参加前

当日はエプロン持参でしたが、持っていなかったというか見つからなかったので、江古田駅前まで行って購入。幸い、天気も良くて暖かかったので過ごしやすい。むしろ暑いくらいでした。気持ちの良いパン焼き日和です。

パン教室に参加

会場に11時30分頃到着。開始ちょうど。

店主の五十嵐さんの他、今回のパン教室の発起人である86Music代表の千坂さん、今回のパン教室の講師である森田さんの他、86Music所属のミュージシャンの女性の方々と、私と同じく興味を持って参加した女性2名が集まりました。やはりというか女性率高かった。

既に森田さんらによって会場では準備が進められていました。こんなにもお膳立てしてもらえると、料理の勘を失ってしまった私も本当に助かります。

パン教室開始前の準備の風景

今回のレシピを説明した紙が配られます。本当に手が込んでいる。

バターロールのレシピ

小麦粉、イースト、塩、バターがまだ原型で分けられています。

原材料が分けられた状態

それらを混ぜて、ひたすらこねて平べったくして、バターロールのように巻きます。この過程で、チョコチップやレーズンを練りこんだものも作りました。

原材料をこねて巻きます

みなさんの作業風景はこんな感じ。

皆さんの作業風景

それぞれの作品一つ一つをクッキングシートの上に乗せます。

クッキングシートの上に乗せられた焼く前のバターロール

熱湯を入れた金具の入れ物ごとビニールで先ほどのパンを覆って、風呂くらいの温度で発酵させます。

ビニールシートで覆って発酵させます

温度が下がらないよう、ときどき森田さんが熱湯を継ぎ足します。

発酵温度を保つために熱湯を注ぎ出します

この手法による発酵時間は40分ほど。待ち時間は86Musicの千坂さんらによるボーカル&ギターのライブ。

発酵待ちの間に行われた86Musicさんのライブ風景

発酵途中のパンと楽器のコラボ。

発酵途中のパンとライブ風景

タンバリンとピアニカもありました。ピアニカは結局使いませんでした。

タンバリンとピアニカ

発酵が済んだところで、パンにアーモンドクリームを塗ったりします。焼くパン全てには軽く卵黄を溶いたものを塗ります。

パンを焼く直前に色々と塗ります

焼き上がるのも時間がかかるし、オーブンの容量にも制限があるので、事前に森田さんが作ってきた生地を焼いた物が披露されました。甘い豆が練りこんであるパン。「できたておいしい」って何度も言っていました。

事前に焼いていたパン

私が練ったりしたパンが焼きあがりました。

焼きあがった自分のパン

近影。

焼きあがった自分のパンの近影

他の人達が焼いたパンも、続々と出来上がります。

他の人のパンも続々と焼けてきます

いまどきの人達って感じで、みんな自分のパンの写真撮影会。

各自パンの撮影会

余ったアーモンドクリームを焼いて作ったクッキーも出来ました。それらと共に、焼きたてパンと一緖にできたてのコーヒーをいただきます。「できたておいしい」。

コーヒー、焼きたてパン、焼き立てクッキー

食事しつつ、参加者の間で打ち解けてきた流れで雑談をしつつ、終了時間を迎えました。片付けをして退店。

その他のリンク

その他の関連リンクで見つけたものを列挙しておきます。こちらもご参照くださると雰囲気が分かっていいかもしれません。

カンファレンスや勉強会で撮影される事も多くてそのたびに毎回思っているのですが、自分が写っている写真を見て「もっと痩せて若くならないとダメだなー」と思った次第です。顔出しNGとか特にしていないんですが、料理だけでなく運動も頑張ろうと思った次第です。

以下、森田さんが出版された書籍です。

(一部の写真が横表示になっているかもしれませんが、画像情報の不整合のようなので、近いうちに直します)

個人的飲み会 #xtcup #01 を開いたら人が集まった話

おがた (@xtetsuji) です。

最近、人と話す機会が減少気味で、単なる飲み会でもしたいなと思っていたので、自主的に動いてみることにしました。去る2013年11月15日(金曜日)の夜に、主にエンジニアを対象とした飲み会を開催しました。

単なる飲み会なのに自分自身で名前 #xtcup まで付けて、エンジニアらしく ATND beta に告知ページを作ったりしたところ、自分を含めて7名の方々に参加していただけました。「xtetsujiと飲み会しようぜ」という独善的なサブタイトルをつけたにも関わらずです。嬉しい!まだ人徳あった!

ITエンジニアやプログラマは「名前重要」というほど名前を付けることが自然ですが、今回の #xtcup は、たんに私のハンドルネーム xtetsuji の頭2文字をprefixとして、飲み会のさかずきを表すcupを付けただけです。今回 #01 が非常に楽しいものだったので、是非とも #01 にとどまらず #02 以降も定期的に催していこうと思っています。会場は主に新宿〜渋谷界隈の居酒屋で、特に大きなエンジニア系イベントが無い日に、エンジニアが職場帰りに集まって最近の情勢を気軽に情報交換できる場の一つとして活用していただければ幸いです。情報は定期的に @xtetsuji 等で流しますので、もし興味があれば多くの方と懇親したいです。もちろん、エンジニア以外の方も大歓迎です。

今回は、@__papix__ さんと前々から一緖に飲みたいという話をしていて、ちょうど @__papix__ さんが東京にいるという11月15日を狙って開催したのでした。Hachioji.pmでもお馴染みの面々の他にも、先日のJPA理事変更で新理事に就任された肥後さんもいらっしゃって、昨今のPerl界隈のお話などができたことも良い経験でした。全ては @__papix__ さんのおかげという説もあり。独善的と言われても仕方が無い飲み会に、こんなスゴイ方々が来ていただき、いろんな楽しみや学びを与えていただいて、本当にありがたいです。来てくださった方々にこの場を借りてお礼をいたします。

xtcup #01 の風景

終盤で皆さんが集まっているときに、チャット(Yancha)で雰囲気が知りたいとリクエストがあったので、初めてツイキャスを試してみました。10分少々。こんな雰囲気でした。

#xtcup は定期的に開催していこうと考えています。大体2ヶ月から3ヶ月に一度、ふとした気分で開催するような気がするので、時間が合う方はぜひ参加して懇親しませんか?

私が考える退職エントリのありかた

最近よく、退職エントリが良い悪いといった記事をよくネットで見かけるので、私なりの考えも書いてみようと思いました。

一点注意ですが、これは私の主観的な考えです。客観的な一般論として押し付けるものではないので、その点ご注意ください。

時々ネットで上がる議論の一つに「技術者がよく書く退職エントリは是か非か」というものがあります。色々な意見はあると思うのですが、総合的に考えてみると「強制はしないけど、書きたい人はどんどん書いたほうがいいんじゃないか」というのが私の今の考えです。その考えの詳細は以下の長文を読んでみてください。

そもそも転職の理由なんて一つなんかじゃない、本当に大量の理由が積み重なったところに、とある何かのキッカケが降りかかってきてふと腰をあげる、そういうものだと思います。もちろん「今逃げないとヤラレル」といった切迫したブラックな状況に置かれている事も考えられますが、それは別として。

私は転職理由にポジティブもネガティブも無いと考えます。というかポジティブとネガティブは互いに光と影の存在で、一つの理由はどちらにも解釈できる。例えば「次の会社で新たなチャレンジをしたい」と「今の会社では新たなチャレンジができない」、「次の会社で給料アップしたい」と「今の会社では給料は頭打ち」、「技術コミュニティに魅力を持って…」と「今の会社では技術コミュニティとの接点がない」…などなど。これらは同じことを言っているようなものでも、人にとって片方を書いたらもう片方を想像するような人がいて、とことんネガティブに捉える人は「退職エントリなんて書くものじゃない。前の会社に泥を塗るべきじゃない」といい、業界のポジティブなエネルギーを読んで活力にしたい人は「どんどん退職エントリを書くべきだ」という。私がそれらに対する議論を読んでいて思うのは、ポジティブに読まないと誰もが損だということ。せっかくの文章、ポジティブな側面を引き出して良い気分になりたいではありませんか。

転職理由には病気であるとか介護であるとか年齢であるとかUターンを求められたりとか、純粋な外的要因もあります。それらについては、その話題の詳細を除けば、退職・転職理由としてポジティブでもネガティブでもない単なる偶発的な理由にしかすぎないでしょう。そういうものも日々積み重なっていったり、ある日突然背後から迫ってきたりするもの、それが人生なのだと思います。

もっとも、ウェブ業界は今も人材流動も激しく、かつ成熟してきている側面もあって、転職という手段でも使わないとなかなか昇給したり環境を刷新したりできないという側面もあると聞きます。綺麗事なんて言う気はないけど、お金が無いと人間は生きていけないわけで、そういった問題は前の会社が悪いとかそういうわけではなく、転職をしないと抜本的に解決できない問題があるという業界の側面も、特のウェブ開発業界以外の人には理解して欲しい部分ではあります。特にそれが下っ端であれば「会社を変える」なんて事は会社の大小関係なく無理に近い。そういう意味でも「前の会社に泥を塗る」わけではなく、業界全体への提言という意味合いもあるんじゃないかなっていうのが私の意見。むしろ会社が持つ開発情報の流動性などからか「IT業界の会社は人が固定化している会社こそヤバい」という意見すら聞くくらいです。

ある側面から見れば、退職エントリとか転職エントリなんて、ポジティブでもネガティブでもない、顔の広いエンジニアの同報通信的意味合いしかない、全く大したことじゃないと思います。退職や転職に至った動機といった部分はオマケみたいなもの。少なくないエンジニアは外部での勉強やブログ等でのアウトプットを常にしているからそうなだけで、他の職種でも勉強会やコミュニティに属してアウトプットを常にしている人は、同報通信的意味合いで退職エントリを書くのは自然ではないかと思えます。セルフブランディング的意味合いで退職・転職エントリが語られる事もありますが、退職や転職の事実を書くことが、セルフブランディングになるのかは私にはちょっとよく分かりません。注目される事はわかりますし、目立つという意味では成功しているとは思いますが…。

当然のことながら世界は狭いし、去りゆく会社をことさら悪く書くのは当然良くないことでしょう。また同じ仕事を共にする機会がある可能性だってある。要は単に相性が悪かったのです。会社も人も日々変わります。しかも人と人といった関係性とは若干違って、人対組織というものは大体は互いと互いが関係ない状態で。互いの変化によって、相性の良い時期もあれば相性が悪くなる時期もある。しかもそういった相互関係を調整することは難しい。そういう事を経て、矩形波のように相性の良い時期悪い時期を経る間に、色々なタイミングで転職を考えるかどうかは人それぞれなのだと思います。ある時点で会社との相性が良い社員もいれば悪い社員もいる。仕事内容も待遇もまちまちなのですし、違う価値観を持つ違う人間なのですから、同じ会社の社員でも誰がどういう決断をするかというのは違ってくるのは当然でしょう。

退職・転職エントリ賛成派の中には「前の会社での犠牲者を増やさないために、書くべきことは書きましょう」といった穏健ではないことを言う人もいますが、残る人は何らかの積極的または消極的理由を持って残っているわけで、その人の「去る動機」というのは極めて主観的なものなんだと思います。また、退職・転職エントリを読む側も、そういった「退職者」の書いた文章が主観的なものであることを織り込んで読む必要がありますが、当然ながら万人がそういうことができずに扇動されたりするわけで、退職・転職エントリの扱いの微妙さが取り沙汰されることの一端となっているのでしょう。

とはいえ、多くの人が退職・転職エントリがもたらす効用を有益な方向に活かすようにして、退職・転職エントリはもっと出てきて欲しいというのが個人的な要望です。少なくとも私はそのエントリをポジティブな側面でしか読まないことでしょう。退職エントリで語られた会社に入社する人も在職している人もそれに臆さず、また残る人もそこに書かれた「その人が実現できなかった想い」という、愚痴や不満ではない「問題提起」をより良い方向に受け止めて、その会社を良くしていくという好循環が回れば、もっとIT業界全体が良くなっていくのではないか。私はそう信じています。

WordPressのWXR形式とPosterousからのインポート

2013年4月末に終了したPosterousというブログサービスから、借りているVPSに手作業でインストールしたWordPressに記事を移した際に行った事のメモ書きです。もうPosterousというものは世の中にはないけど、手法としては参考になるかもしれないし、自分への覚え書きとして残しておきます。

WordPressでは、インポートやエクスポートの形式として WXR形式 というものをサポートしています。RSS+αといった感じ。用途としてはMovableTypeのMT形式のようなものでしょう。

Posterousもさすがに終了時に記事をZIPでエクスポートできて、その中に wordpress_export_1.xml というファイルがあったので「あぁこれはWXR形式なんだな」と思っていたんだけど、3ヶ月放置してマズイマズイと思ってWordPress設置してWXR形式としてインポートしたら見事にエラーが出た。参った。これは妥当なWXR形式じゃない!

PosterousのエクスポートZIPには、中を見ると1ファイル1記事となったPosterous独自と思えるXML形式があったので、とりあえずメールのような「ヘッダ、空行区切り、ボディ」といった自分独自のテキストファイル変換した

XMLは見づらいし扱いづらいので、メールっぽいUTF-8テキストファイルになれば、後はWordPressが受け付けてくれるWXR形式を作ればいいだけになる。今回は WXR(WordPress eXtended RSS)から記事をインポートする方法 – (DxD)∞ というページを大いに参考にさせてもらった。記事中のWordPress(2013年8月現在バージョン3.6)もWXR形式もバージョンが古いけど、それでもうまく行った。XML文字列をテンプレートにして、渡した独自形式テキストファイルの数だけitem要素を反復するスクリプトを書いて動かした。

タグやカテゴリのインポートは面倒なので諦めることにした。たかだか40くらいの記事だし、元々がタグやカテゴリの設定に不満なこともあって、取り急ぎインポート出来ればいいやと思った次第。タグやカテゴリ、あと欠損した画像とかは手作業でやると割り切りました。

40記事くらいであれば本当に全部手作業でインポートしてもいいかなと思ったけど、WordPressの投稿インターフェースでは過去の投稿日で投稿することはできないことが分かったので、WXR形式を少し真面目に作ることにしました。これはパーマリンクを “/?p=数字” ではなくて “/年/月/ポスト名” などとしている場合に響いてくる話。MySQLのWordPressのデータ構造を読みといて…というのも、テーブル数が少ないWordPressであることもあって出来なくは無さそうかなと思ったけど、WXR形式を作るほうが安全だろうなと思います。

他のPosterous難民は、Posterous終了直前にWordpress.comやTumblrから救済措置としてPosterous APIを使ったインポートツールを提供したので、そっちに移行したか、コンテンツを失ってしまったかのどちらかなのかなと思います。私も一応 post-tumblr.tetsuji.jp というTumblrに一時避難させました。ただ、こちらはしばらくしたら閉鎖したい。あと、PosterousのパーマリンクがWordPressとは相容れない形式だったので、URLとしての一意性を失ってしまったというのは痛い。独自ドメインでやっていたので、そういうリンクを拾おうと思えば拾えるのだけが救い。これをApache+mod_perlで拾って適切なリンクに誘導する方法も考えているので、後々のブログネタにする予定です。

もし将来的にWordPressから別のブログサービスに移行したくなったときも、たぶんWXR形式が役に立つんじゃないかな。永続性の担保されないサービスへデータを預けると、後々大変になるかもという話でした。

4月末から3ヶ月以上アウトプットの場を失っていた感じでしたが、いよいよ復活。これからアウトプットもどんどんしていきます。以前にさかのぼって記事を書いたり、いろいろはかどりそうです。

ブログを作り直した

こんにちは、おがたです。

Posterousが2013年4月末に終了して、ひとまずコンテンツをTumblrに退避していたのですが、Posterous終了のショックが大きくて、Tumblr上でブログを投稿する気にもなれず、3ヶ月アウトプットの場を無くしていました。どうしようかとあれこれ考えていたのですが、ひとまず自分が借りているVPS上にWordPressをインストールして運用することにしました。

2013年8月1日現在、まだ過去ブログ記事の移行が済んでいないので、まだ post-tumblr.tetsuji.jp のほうは活かしてあります。

Posterousショックもあって、商用ブログに対する不信感というほどでもないけど、リスクというものを感じてしまって、どうしようかなーと思っていたところでした。Googleがサービスをサクサク終了するのと同じリスク。まぁ、数学ブログははてなブログを使っていますが、頻繁に更新する予定の本拠地ブログを商用ブログサイトに入れてまたカジュアルに終了されたら堪らんなぁとも思ったり。そして独自ドメインでの運用をしたかったので、商用ブログサイトだと大抵VPS一つ借りれるくらいの課金が発生してしまう。Tumblrは「リブログどうなの」って感じであまり本流にはしたくないなってのがあって、結局自分が借りているVPSにWordPressを設置するところに落ち着いた感じです。

Perlを使っているしMovableTypeをセットアップするといいんじゃないかなと思ったけど、セキュリティに関する防御策がイマイチよく分からなかった(理解力不足)し検索しても「こう設置したらこう動いた」って記事ばかりで分からなかったのと、mod_perl2で動作しなかったのが気に入らなかった。mt.psgiも試してみたけどまぁそれは別として。それに、MovableTypeのライセンスが商用を禁じていて、MTOSもバージョン6で無くなることが最近決定されたこともありました。個人でアフィリエイト用途なら個人版でもいいよって書いてありましたが、いつ業務寄りになるかとか起業するか(たぶん無いけど)なんて分からないですからね。MovableTypeは、より公益性の高いオープンプロジェクトで採用したいと思いました。ただ、MovableTypeの静的生成モデルはちゃんと理解して使えばWordPressの動的生成モデルよりずっとセキュリティは担保できるわけで、MovableTypeの導入事業者が商売になる理由が分かって勉強になりました。

要するに、情報公開の「手段」であるブログ設置が、様々な思惑でブログ設置自体が「目的」になってしまって、それが元で数ヶ月情報公開の場が失われるのは本末転倒だなと思ったわけです。

「Perl loverのはずなのにPHPのWordPressなんですか?」って聞かれそうだけど、PHPは悪い言語でもなく、PHP製のソフトウェアには他にも多くお世話になっているし、WordPress+mod_perlってのも将来的に面白そうだなと思って選択しました。会社でブログ設置したときもWordPressでしたから、経験があったのも大きな選択肢の一つ。お金の無い会社にMovableTypeの商用ライセンスの課金は正直キツイですから…。

2013年夏、Perl界隈では空前のブログソフト開発ブームではありますが、アルファバージョンのものを導入する勇気がまだなかったことと、自分で作る直近の余裕もなかった感じでした。また気分で別のブログを選んだり、前述の数学ブログのように使い分けたりすることもあるかもしれませんが、とりあえず2013年8月から本拠地ブログはWordPressではじめてみることにします。

これからWordPressへPosterousの過去記事のインポートをどうするか、悩む日々が始まります。